社会人ヲタクが初めて小説同人誌のリアイベに挑む話①
このnoteの位置づけ
・同人誌作りも初めて、リアイベ参加も初めてというド素人が一次創作の小説同人誌を作る過程を備忘録的に残します
・時系列にしたがった書き方をしていくので、一覧性、網羅性には欠けると思いますこと、ご了承ください
筆者プロフィール
2023年3月時点で20代後半のサラリーマン。
「涼宮ハルヒの憂鬱」「けいおん!」「とある魔術の禁書目録」など深夜アニメ隆盛の時代を中学~高校で浴びた、今や古のヲタクとも呼ばれうる世代のひとり。
大学生のとき、摂取するだけでは満足できなくなり、趣味として一次創作の小説を書き始める。
社会人になってから、作った小説をweb媒体にUPするように。
現在、全6編予定の現代ファンタジー小説「万華のイシ」を執筆中。
即売会に参加したい!
自己満足のために始めた一次創作。
最初は仲間内に見せたり、自分の心にしたためるだけで良かったけれど、そのうちに「自分の思い描いた世界、人、物語をいろんな人に知ってもらいたい!」という思いが生まれた。
だからweb媒体に公開し始めた。
でも書き続けるうち、今度は、
「自分の思い描いた世界、人、物語を『本』にしてぇ……!!」
という願望がムラムラと湧いてきた。
だったら、『本』にするしかないよねぇ!
確かにweb媒体で連載することで、数は少なくとも読んでくれる人はできた。
活動のキッカケだった、「いろんな人に知ってもらう」は緩やかながら達成できている。
されど人間とは欲深い生き物。
ひとつ満たされれば、次のひとつを求め始めてしまうのだ。
さて、何に参加する?
即売会に参加すると決意したのは良いものの
「どの」イベントに参加するかは全く決めていなかった。
即売会と聞いてまず思い浮かべるのはやはり「コミケ」だろう。
言わずと知れた年に2回の大イベント。
性癖の坩堝にも思える熱狂の宴に、自分も憧れはあった。
……が。
結論から言うと、今回えらんだ「場」はコミケではない。
その理由は以下の通り。
コミケの主食はあくまで「漫画・イラスト」であり、文字媒体というだけでもマイナージャンルであること
加えて作るモノがオリジナル一次創作であり、これも二次創作が活発なコミケではどちらかと言うとマイナー寄りであること
コロナ禍以後、コミケは参加者サイドも事前チケット制となったことで「フラっと立ち寄った」類の偶然の出会いが事実上失われていること
つまり、
「小説本」×「オリジナル」×「無名の新規サークル」
という属性は、今のコミケにはとことん向いていないのである。
特に3つ目の要素が痛い。
事前チケット制ということは、参加者たちは皆「予めのチケットを手配してでも買いたい」本があるということに他ならない。
そういった人たちのほとんどはお目当ての本を開場イチで全力で確保しに向かい、それらを回収し終えてしまえばMissionComplete。
その後ぶらりと会場をくまなく歩き、列の短い/無いサークルの頒布物をチェックして回る……人も中にはいるだろうけど、自分が参加者なら、目的を終えたらコスプレ広場でもざっと見て帰ろうとするだろう。
だって、待ちに待ったお目当て本を早く家に帰って読みたいじゃない?
そういうワケで、自分の作ろうとしているモノと、自分の知名度の両面からコミケは選択肢から外れたのだった。
結局、どれにするよ?
即売会=コミケしか知らなかった不肖すずもり、ここでようやく他の即売会について調べ始めた。
ふむふむ……。
自分が知らなかっただけで、いくつかイベントが開催されているようだ。
「小説」「即売会」
と頭の悪そうな検索をかけて、引っ掛かったのは以下の5つ。
自分はこの中から、時期と場所を考えて「文学フリマ東京」を選ぶことにした。
その決断は2月初頭。
イベント参加締め切りまでひと月も無いタイミングだった。
即売会への申込編
さて、決断したからには行動しなければ。
参加申込に必要なものは度胸と、勢いと、そしてサークル名だ。
……………ん?
サークル名?
これまで個人で活動してきたので、ペンネームはあれどサークル名なんてものは持っていなかった。
これはいけない。
申込フォームを埋められなければ申込はできない。
そんなわけで、人生初リアイベ参加に挑んだ社会人ヲタクは、作品作りよりも手前のサークル名で躓いた。
次回以降に続きます。
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