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「小くよ」という本の知恵。偶然読んだらいいことが書いてあった本の話。(読書日記)

『小さいことにくよくよするな!しょせんすべては小さきこと』というタイトルの本。その本を祖父母の家で最近偶然見つけ、読んでみました。
とてもいいことが書いてあったので、今回は、その内容の一部を要約・編集して紹介してみたい。この本は知恵の宝庫であると感じました。

全部で100章からなるのですが、特に印象的だった3つの章を選んでみたい。

11章・自分以外はみんな文明人だ!
これは知恵に富んでいると感じたアイデアである。
タイトル通り、自分以外はみんな文明人で、自分は野蛮人だと想像する。日常で出会う人みんなが自分に何かを教えようとしているのだと。人生で出会う人々が自分に何を教えようとしているのかを見きわめる。実際にそうしてみることで、他人に対するいらだちや不満が薄れると著者は語る。
他者の内奥にある心理や立場を想像することができる。
このレッスンをすると、傲慢さや優越心も薄れるのかもしれないと感じた。つまり、どんな他者からも何かしらを学ぶ姿勢が培われる。

43章・人類学者になってみる
人類学者が人間を観察・研究するように、人類学を「ほかの人たちの生き方や行動を、批判せず、興味をもって見つめること」と再定義しようと著者は語る。他者の反応の仕方や感じ方に純粋な好奇心をもつという提案である。他者との違いに敏感にならず、違いを受け容れ、むしろそういう生き方もあるんだ、と受け止める中点の態度をもつこと。中点の態度というのは、批判をしないけれど、擁護もしないという態度である。
この人類学者になって他者と接するという考え方は上の「自分以外はみんな文明人だ!」とセットで実践してみるとよさそうだと感じた。
自分が他者に何かを教えることが仮にあっても、基本、他者から学ぶ姿勢が根底にあるように感じる。

20章・週に一度は心のこもった手紙を書こう
これは、SNS・スマホ全盛時代の今だからこそ、見直したいアイデアだと感じた。人生で出会った恩人や日頃接する親しい友人や家族に感謝をこめた手紙を心をこめて書くことで、人生に感謝する気持ちがおこり、実に豊かなものが得られると著者は語る。毎日を大切に生き、心に余裕をもつことにもつながると私は感じた。さらにこの章が面白いのは、実際に自分が交流した人物だけでなく、自分が大きな影響を受けた作家や過去の偉大な思想家、哲学者に感謝の手紙を書くというもの。これをやってみたら、ますます自分が影響を受けた人物が身近になり、親しみを感じるようになるかもしれないと感じる。実際には出さないので、気を遣う必要も全くなし。

以上、リチャード・カールソン著「小さいことにくよくよするな!」についてでした。この本を偶然、今はもう使われていない棚で見つけたときは、読むかどうかわからずに持って帰ってきたのだけれども、知恵に富んだ本だとわかりました。今も販売されているようで、このnoteで前にレビューしたロルフ・ドべリ著『Think clearly』と同じサンマーク出版から出ている本です。

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