セイバーメトリクス 30's

事業会社でデータ分析の仕事をしています。 将来高校野球や中学野球でデータ活用が進む仕事…

セイバーメトリクス 30's

事業会社でデータ分析の仕事をしています。 将来高校野球や中学野球でデータ活用が進む仕事をしたいと思ってます。 普段からセイバーメトリクスについて勉強してるので、自分の解釈をアウトプットしていきたいと思います。

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データで野球の常識疑ってみる

まずはこの論文を読んでみてほしいです。 東京体育学会 『野球打撃前に行う加重したバットでの素振りが バット速度と正確さに及ぼす影響』 http://tokyo-taiikugakkai.jp/wp-content/uploads/No4-3.pdf 常識を疑う 私自身も野球をやっていたので、 ネクストバッターズサークルでマスコットバットを振って、次の自分の打席に備える。 ↑これが当然のことで、疑う余地もなく寧ろこうした方が自分にとっていいことだと思っていました。

    • 効果を理解してトレーニングできているか

      またはこちらのリンクから https://www.baseballscience.net/%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%AA%8C/2020/ 論文の内容 まずは上記の論文を読んでみてください。 (お時間ない方は以降の内容をご覧ください。) こちらの論文は、普段使用しているバットを用いて思い切り素振りの練習をすることで、スイングスピードは上がるのかを検証している内容になります。 結果は、3週間上記の練習をしたグループとそうでないグループのスイングスピードに

      • 結局ベースはどっちの足で踏んだらいいの?

        現時点でも正解は出てるのか?と議論が行われているベースランニングにおいて、右足と左足どちらで踏むことが速いのかという話、以下論文を拝見しました。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspeconf/42B/0/42B_756/_pdf/-char/ja この論文をみた個人的な感想 ・データを根拠にいずれの足で触塁した方が速く回れるかという話がこんなにも前(この論文は1991年)から検証されて、今もなお議論をされていることに驚き。

        • データが今までと真逆のことを証明する

          以前こちらの記事を書きました。 打席に入る前のネクストバッターズサークルでは、マスコットバットを振って備えることが当たり前だと思っていました。 しかし、それをデータで見てみるとマイナスの影響を与えているというものでした。 今回もその記事に関連する内容です。 以下の記事をご覧ください。 https://www.osaka-taiikugakkai.jp/journal/vol50/50_Urata_47-52.pdf データが示していることこの論文でデータを基に示して

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        データで野球の常識疑ってみる

          高校球児が目指す身体指標

          まずは以下の論文をご覧ください(お時間の無い方は2つ目だけでも) https://waseda-sport.jp/paper/601/601.pdf https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspehssconf/73/0/73_476/_pdf/-char/ja かつての指標→いまの指標に リンク先の資料内にもありましたが、これまでは(私自身が学生時代のときも) 体重-100 を指標にして、体重を1つの基準に考えられていました。 ある程

          高校球児が目指す身体指標

          データで野球の常識を疑ってみる② 〜高校野球でのバントの有効性

          今回はセイバーメトリクスが発展してから特に良く聞くようになったバントの有効性についてです。 ただ、バントの有効性に関しては様々なセイバーメトリクスについての本や有能なアナリストの方々より示されています。 ここでは、高校野球においてバントの有効性について考える際に理解しておくべき点をかなりシンプルに整理します。 大切なこと 何点狙うかでバントの有効性を整理する! どう整理するかというと、 複数得点を狙う 1点を狙う この2つを分けて考える必要があるということです

          データで野球の常識を疑ってみる② 〜高校野球でのバントの有効性

          高校野球でのデータ活用パターン

          いざデータ活用といってもなにから始めたらいいか。データ活用したいけどなにをしたらいいかわからないと考えている方向けの記事を書きたいと思います。 以下の記事でスモールスタートで始めてみるといいと思うという話を書きました。 では、どんなことから導入していけばよいか、データ活用の方法を大きく3つに分けて考えてみます。 高校野球におけるデータ活用パターンを以下の3つに分けてみます。 ① 能力の向上データ活用パターンの1つ目は能力の向上です。 最近テレビ中継やスポーツニュースでも取

          高校野球でのデータ活用パターン

          高校野球でデータ活用を導入する意義

          データ活用を高校野球に導入すると何が良いか高校野球の特に部活動でデータ活用を導入することのメリットは大きく2つあると思っています。 ① 選手の成長と自己理解を深める 部活動やスポーツを通して人格形成に繋げたいと言う思いから選手の自主性、主体的な行動を促したいと思う一方で、 突然やることを自分で考えてみろと言っても、学生にとっては何をすべきかがわからないというのが現実かと思います。 では、どうしたら選手自ら考えることができるようになるか。 そのためには選手自身が自分を理解

          高校野球でデータ活用を導入する意義

          高校野球でのデータ活用推進

          このnoteについてこのnoteは、普段事業会社でデータ分析の仕事をしている私がセイバーメトリクスを学ぶ中で、MLBやNPBで活用されるデータが、高校野球や中学野球などの学生野球の場面でも活用できるような環境になればいいという思いから始めました。 そのため、基本的には高校野球でどのようにデータ活用を進めていくかと言う視点にフォーカスして、データ活用をこれから進めていきたい、なにから始めたらいいかわからないと悩む方々にとって、有益なお話しをしていければと思います。 高校野球

          高校野球でのデータ活用推進