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浦島太郎社出版☆「自分に尽くす」

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いい子になって、周りに尽くして生きてきた結果、自分に残ったものとは…… 気付けばおばさんになってしまったが、ようやく見つけた自分旅をスタートさせることに!
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2024年2月の記事一覧

出ました〜!!!!!

出ました〜!!!!!

 「そんな時にはね……」と言った後、一呼吸して「これを買うといいのよ!」と、オススメの商品を勧められた。

 出ました!来ました、このパターン!

 そりゃ、そうですよね。分かってましたけどね!と思いつつ、軽く受け流すと、「結婚は?」「子どもさんはいるの?」「ご主人のも視てみようか?」と親切な接客。

 商品を買う気はなかったので、そこはお断りをしたが、人生初の占いをしてくださった先生には感謝して

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どこまでお視えになりますか?

どこまでお視えになりますか?

 とことん気落ちしながら、そこは先生が当ててくださるのではないのか?と思いつつも、人生初の占いなので、そこは真実で攻めることにした!! 

 細い声で「父です」と告げると、先生がすかさず「いいじゃな〜い♡♡♡この名前のおかげで、あなたはずいぶん救われているわよ」と。

 すっかり気分が良くなった私だったが、話はまた逆戻り。「見てご覧なさい」と言いながら、小冊子を開き、私の運の悪さを長々と語り出した

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さぁ、おかけになって

さぁ、おかけになって

 奥の部屋に案内される時点で、悪徳商法の匂いがしてきたが、興味が勝り、行けるとこまで行ってみることにした。

 先生と言っても、60代くらいのおば様。失礼しました。先生に言われるがまま、着席。

 「早速、あなたの名前を視てみたんだけど〜」と呟きながら、あちこちに数字を書き込み、「よくない数が出てるね~ここも、ここも、こっちにも〜」マジカヨ……

 「あなたの名前は、誰が付けたの?」そこまで言うか

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警戒

警戒

 そうだ!心まで見透かされる可能性があるので、まずは、身なりを整えよう。バックから手鏡を出し、近くのブティックの姿見で後ろ姿まで確認。とりあえず、良し!

 カウンターには、若い女性が一人。こちらの質問にもすんなり答えてくれ、小さな紙に名前と生年月日を記入することに。まぁ、コンピューターにでも打ち込んで、サラッと【あなたの運勢は?】なんて紙をもらって帰ることになるんだろうな。

 予想は大ハズレ。

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