ドイツでアマチュア大学オケに参加しよう!
ドイツのアマオケ・学生オケ事情!
今日はオスナブリュック大学のオーケストラがどのような活動をしているのかを紹介します。
オスナブリュック大学には、Music Instituteもあります。器楽だけでなく、例えば音楽×神学など幅広いテーマで沢山の学生が勉強しています。殆どのメンバーは音楽に関連する勉強をしていますが、専攻が音楽でなくても参加できます。
週1回の練習
毎週木曜日の夜に練習があります。主に合奏で曲を組み立てていきますが、たまにパート練習やセクション練習の日もあります。練習のスケジュールや参加の可否は、Konzertmeisterで共有されます。
練習はドイツ語で行われます。たとえ言葉がわからなくても、慣れれば不思議と指揮者の要求が分かるようになります。そして、分からないことは分からないと言えば、すぐ誰かが教えてくれます。
*ドイツ語で分からないと言おう↓
週末リハーサル(Probenwochenende)
演奏会の前のリハーサルは、週末を丸々費やします。練習中のコーヒーが集中を持続させます。(時々、ホットワイン)
丸1日演奏し続けて疲れた様子もありますが、週末リハーサルが終わればビールやピザなど持ち寄りの食べ物をみんなで一緒に食べます。
定期演奏会
大学が冬休み・夏休みに入る前の1月と7月の年二回、演奏会が行われます。プログラムは有名どころや演奏されやすい曲よりも、テーマを重視し様々な作曲家から選びます。
定期演奏会の他にも記念式典での演奏や、ジャズや合唱とも混合の演奏会など、様々なイベントが行われています。
選曲
曲決めは主に学生の執行部と、指揮者の先生が行います。決まったテーマに合わせて、有名どころも無名の曲も演奏します。
昨年度の冬の演奏会のテーマは”Wider das Vergessen”(忘却への抵抗)。ホロコーストを主題にした、シェーンベルク「ワルシャワの生き残り」は音程のない独語+英語の語り付きで演奏されます。
夏の演奏会のテーマは”Wasserwesen” (水の生き物)
ドヴォルザーク「水の精」など4曲を演奏します。E.Farrar「見捨てられた人魚男」は、ほとんど演奏された前例のない、英ロマン派の楽曲です。
学生オケの好きなところ
演奏のレベルは日本もドイツも変わりません。
しかし、オケの雰囲気や曲への向き合い方は違いがあると思います。
ドイツのアマオケの良いところ
・表現に対して積極的
…受け身ではなく、指揮者と自由に対話をしながら、楽譜が何を求めているのかを一緒に話し合う
・完璧を求めない
…音楽に完成は無いという認識が共有されており、学生オケとして自分たちがどう演奏するかを考える
・学年や年齢は関係なく、上下関係もない
…私のような留学生や、おじいさんおばあさんも楽しく参加している
・無料
…大学に付属しているオーケストラなので、団費や乗り番費はありません。
日本では絶対無いこと
・休憩からスケジュール通りに戻ってきても、誰も居ない
・酒を飲みながら練習に参加している人が普通にいる
・突然数人の奏者がビールを取りに行ってしまい練習が中断する
…などなど(⌒-⌒; )
オスナブリュック大学のアマチュア学生オーケストラを紹介しました。国籍やプロ/アマ関係なく、演奏が好きならここでは皆アーティストです。
音楽経験がある人なら誰でも、ドイツで音楽を楽しめると思います。ぜひ海外でもオーケストラに参加してみてください。
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