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天才は努力無くして生まれない~『道楽もの雑記帳』~
印象に残った言葉たち
この世は一つだけに打ち込むのにはあまりにも面白いもので溢れているのだ。
非常にオーバーな表現ですが、二万枚描いて、一枚をのぞいて他は全部捨てるくらいでないと芸術家とはいえない、というような意味です。
色々な情報を受けて取り過ぎて「あれもいい、これもいい」と目移りして迷っているうちに時間が過ぎてしまう。そうして、次の日もその次の日もやらずに先送りしてしまうわけです。そんなことを繰り返していると夢は膨らむ一方ですが、現実的には「こんな辛い仕事より楽な仕事に就きたい」とか「短時間でお金を稼ぎたい」とか、安直な判断が優先されてしまうことになります。
実は「夢中になる」ということは、集中力を持続させることであって、それには才能がいるのです。「努力することも才能だ」という言い方もありますが、それとは少し違います。本当に自分が実現したい作品を創り上げるためには、他のことを全て放り出して集中しないと出来ません。
若い皆さんに言いたいことは、アニメーションに限らず、他のどんな仕事であっても「ここで人よりも一歩進んでみせる」「エキスパートになってやる」という志を抱いて、それに見合うだけの努力を惜しまないで欲しいということです。
感想
天才は努力なくして生まれない、と感じました。宮崎駿も、天才と言われているが数えきれないほど絵を描いてきて今の地位にいるのだと考える。
どの職業、夢についても言えるが、努力無くして夢は叶えられない。世の中には無駄なもので溢れかえっているが、如何にその環境下で集中して努力できるかによって、夢の達成率が上がるのだと思う。
書籍情報
道楽もの雑記帳
大塚康生
玄光社
2023年5月31日 初版発行
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