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著者との相性

めちゃ売れてます!というあるビジネス書を読んだのですが、内容は納得するものばかりなのに読むのが億劫でした。これはなんでなんだろうと考えると、著者さんの口調やテンションが合わず、読むと元気吸い取られるような感覚になってたんだなと気づきました。内容は読みたいやつだったので最後まで読みましたがなんとも疲れた。

皆さんもそういう経験ありませんか?
本だけじゃなくて実際に人と接しててもそうですが、本でもこういうことあるのかとびっくり。書き言葉でそこまで変わるか?とも考えましたが、今回の著者さんは話し言葉に近い書き言葉を書く人で、ちょっと言葉がラフな感じのものって苦手だなと気づきいたのです。そんな自覚なかったので驚いています。

ビジネス書って不思議で、読んでいると著者さんの声が聞こえてくる気がするんですよね。声の高さとかスピードとかも十人十色。私の中での〇〇さん像が出来上がってるんだなと思ってます。なので、今回ちょっと合わないなと思ったこの本もそういうことだったんでしょう。テキストから呼び起こされる口調・トーン・テンションから〇〇さん像を勝手に作って、あぁ私はこの人苦手だなと思っちゃったんですね。なんて邪魔な妄想なんだ。笑

この話書いていて思い出したんですが、翻訳ものの著作はこれが顕著だなと思ってます。翻訳されたものってある程度みんな同じ口調に訳されてしまう傾向にありませんか?こう感じるの私だけ?翻訳は昔ちょっとだけかじったことがありますが、本当に難儀な仕事だと思います。言語を習うとわかるけどある程度の型にはめて訳すのは当然で、でもそうすると著者の微妙な人間らしさは薄まるのではないかと思っています。

英語からの翻訳本ってのはちょっと読むと「あぁ翻訳本か」とわかります。で、私はこの翻訳本のニュアンスが苦手。読むなら英語のまま読みたいと思い英語を勉強するようになりました(とは言ってもすらすら読めたのは過去の話)。原文で読めるとそこで聞こえてくる著者の声も変わるの不思議なんですよね。原文で読むときの方がしっくりきますね。当たり前なのかもしれないけれど。

ちょっと何書いているのかわからなくなってきたのでこの辺にします。
とにかく、小説でもビジネス書でも、専門書であっても、著者との相性ってのはあるんだなと思った1冊でした。
疲れはしたけどこの本が言いたいことは吸収できたので、よし。

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