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随想(詩について)

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#随想

わたしの詩を読んでください

ぼくには、詩を書いて発表するというときに、どうしても頭にこびりついている情景があるんです。

ずっと昔のことです。ぼくが学生の頃のことです。新宿駅西口で、路上で、人が多く通りすぎる脇で、道端で、「私の詩を読んでください」と書いた札を立てて、そこに座っている女性がいました。自分の(たぶん手作りの)詩集を何冊か並べているんです。当時はぼくも詩を書いていましたけど、「ああすごいな、勇気があるな」と思って

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酔っ払いからの電話 ー 池井昌樹さんのこと

2006年の冬のある日、わたしは会社を早めに抜け出して吉祥寺に向かいました。井の頭線をおりて、冷たい雨が降る中を「いせや本店」に向かいました。「第16回桃の忌 -会田綱雄忌-」に参加するためでした。30年ぶりに池井昌樹さんに会いに行きました。ふすまを開けました。数人の詩人がひっそりとテーブルを囲んでいるのかと思っていましたが、ふすまの向こうには、たくさんの人がいました。ほとんどが詩人でした。

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