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松下 育男
2023年12月11日 16:32
ぼくには、詩を書いて発表するというときに、どうしても頭にこびりついている情景があるんです。ずっと昔のことです。ぼくが学生の頃のことです。新宿駅西口で、路上で、人が多く通りすぎる脇で、道端で、「私の詩を読んでください」と書いた札を立てて、そこに座っている女性がいました。自分の(たぶん手作りの)詩集を何冊か並べているんです。当時はぼくも詩を書いていましたけど、「ああすごいな、勇気があるな」と思って
2023年11月18日 06:41
2006年の冬のある日、わたしは会社を早めに抜け出して吉祥寺に向かいました。井の頭線をおりて、冷たい雨が降る中を「いせや本店」に向かいました。「第16回桃の忌 -会田綱雄忌-」に参加するためでした。30年ぶりに池井昌樹さんに会いに行きました。ふすまを開けました。数人の詩人がひっそりとテーブルを囲んでいるのかと思っていましたが、ふすまの向こうには、たくさんの人がいました。ほとんどが詩人でした。福