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2024年5月の記事一覧
詩はなんの役にたつか
詩はなんの役にたつか、と考えれば、いくつかの答は出てくると思います。人それぞれに違うのかもしれません。
ぼくにとっては、なによりも、「生きていく支えになった」ということでした。
高校生の時だったか、普通は10代後半というのは、溌剌と生きているものなんですけど、ぼくはそうではなくて、けっこう暗かったんです。
当時から猫背だったし、若いということがむしろ邪魔でさえありました。
これといって人に
「ためになる言葉」にもたれかからない
詩の入門書を読んだり、詩の教室で話を聴いたりしていると、詩についてのさまざまな言葉に出会います。はっとなります。いい言葉だなと感心します。
「擬人法はこうした方がいい」
「想像だけの詩はつまらない」
「詩は説明ではない」
「詩は比喩である」
「詩とは、、、」
それらの言葉に感心して、では自分もその言葉に即して詩を書こうとします。
でも、注意した方がいいと思うのです。万病に効く薬はありません。
詩に片思いをしている人もいる
詩の教室をやっていて思うのは、誰もが器用で、上達が早くて、センスが良い、というわけではないということです。
詩が好きなのに、なぜか詩に好かれていない人、というのが、いるんです。
詩に片思いをしているんです。
詩がこんなに好きなのに、うまい詩が書けない。どんなに頑張っても、詩がほめられることはめったにない。
ところで、ぼくはこれまで何冊も詩集を出したけど、根本のところでは、ぼくもそうなんだと