ユースケの外部記憶

読書が趣味 記憶力低下が著しく外部記憶に頼ろうと決意 あわよくば多くの人に感想を読んで…

ユースケの外部記憶

読書が趣味 記憶力低下が著しく外部記憶に頼ろうと決意 あわよくば多くの人に感想を読んでもらえたら嬉しいなと思っている

最近の記事

続いてる映画

 男は燕脂色のビロードで包まれた席に腰を下ろした。周囲を見回す余裕は無く、一心に前方を見据えている。男の前方には乳白色のスクリーンがあった。  今日の試写会にも多くの人が訪れているのだろう。だが他人の関心など男には関係がなかった。特に今作は。  館内の照明が落ち、暗闇に包まれる。前方のスクリーンに映像が映し出された。      高校生くらいの男の子の顔がアップで映し出される。カメラは徐々にフェードアウトしていき、全体が映し出された。一見、物置のように雑然と物が散乱している教

    • なぜやめられないのか 依存症に陥る脳

      「ダメ ゼッタイ」 標語とともに小学校からすでに習い始める 薬物・ドラッグの怖さ。 一度手をつけるとやめられなくなると教えられ 育ってきたが誰しもが、 私なら、一度だけならやめられるのでは、 と思ったことがあるのではないだろうか。 私自身、薬物の依存度の高さ、 体を蝕む怖さを繰り返し教えられても 一度だけなら大丈夫じゃないか と思ったことがある。 (その時は、間食のお菓子もやめられない  自制心無の私は一度手を出したら終わりだな  と思い考えを改めたが) 一度手を出せ

      • モヤモヤ…もやもや…する! 神様ゲーム 読書感想

        あらすじ小学4年生の主人公が住む街で連続猫殺害事件が起きる。 主人公達少年探偵団は犯人探しを始めたが、 そんな時転校してきたばかりのクラスメイト”鈴木くん”が 自称神を名乗り始め、猫殺しの犯人を言い当てる。 はたして鈴木くんは本当に神様なのか。 それ以外にも色々と事件が勃発し、、、 感想ジュブナイル向けに書かれた作品なので、 200ページ程度の物語で、平易な文体で書かれていることもあり すらすらと読める。 ただ色々な所で書かれているが、後味がすごく悪い。 全然青春していない

        • 助かるには誰も見たことがない女を探し出すこと 「幻の女」 読書感想

          あらすじ妻と喧嘩したスコットは街でたまたま出会った女性と 食事し劇場でショーを鑑賞する。 帰宅した彼を待っていたのは警察と絞殺された妻の死体だった。 死刑宣告を受けた彼のアリバイを証明できるのは昨夜の女性のみ。 しかし彼女は誰の記憶にも存在しない女性だった。 感想とてもハラハラドキドキして楽しめた。 各章の題が死刑執行からのカウントダウンになっていて、 執行までに無罪を証明できるのかとハラハラした。 主人公のアリバイを証明するため、 警察と昨夜の女性を聞き込みにいくが、 誰

          ハサミ男 読書感想

          あらすじ女子高生を絞殺し、死体の喉元にハサミを突き刺していく、通称「ハサミ男」 第三の殺害を企て殺害対象者を調査している矢先、自分の手口を真似て殺害されている対象者を発見する。 「ハサミ男」は自分より先に彼女を殺害した、「ハサミ男」の調査に乗り出す。 感想ミステリ・推理小説のおすすめを検索すると必ず出てくる本作。 叙述トリック物は叙述トリックと聞いていると簡単に推理できてしまう作品があるため少し遠ざけていた。 しかし本作には驚かされた。 ミステリをたくさん読んでいる方であれ

          ハサミ男 読書感想

          楽園のカンヴァス 読書感想

          あらすじニューヨーク近代美術館で働くティム・ブラウンの元に一通の手紙が届く。 曰く、アンリ・ルソーの作品を調査してもらいたいと。その作品は同氏アンリ・ルソーの「夢」と告示した作品だった。果たして本物なのか偽物なのか。その先に待っている更なる謎とは。 感想美術ミステリーは初ジャンルだったがとても面白い作品で手が止まらなかった。 著者が「ダヴィンチコード」を意識して書かれたと聞いて納得。映画しか見たことはないのだが。 本書はミステリー構成になっており、謎の鍵は一冊の本の中にある

          楽園のカンヴァス 読書感想

          世にも奇妙な人体実験の歴史 読書感想

          あらすじ性病、不治の病、麻酔薬、寄生虫 etc 人類の脅威を解明するため、己の体を実験体にした偉大な科学者たちの実話 感想あらすじを見ず、表紙のインパクトだけで衝動買いした作品。 表紙と題名から他者に非人道的な実験を行ったマッドサイエンティストの話だと思っていたら全然違った。 自分自身で人体実験を行なっていた人たちの話だった。 こちらの方が聞こえは良いが、読み進めていくと彼らの方が狂った感覚を持っているのかもしれないとも思った。 最初に登場するジョン・ハンター 自分の仮説

          世にも奇妙な人体実験の歴史 読書感想

          読書感想 コールド・リーディング-人の心を一瞬で掴む技術-

          ◎コールド・リーディングとは久しぶりにドラマ「トリック」を見返していて、この言葉が出てきたとき本書のことを思い出した。読み忘れである。 コールド・リーディング=人を欺く心理テクニック と本書には書いてある。 例としては、タロット占い・水晶・透視・降霊術・手相などもあげられていた。 要するに占いやオカルト、超能力の類として見られるテクニックのことだろう。 前述の「トリック」では 第1話「母の泉」編でコールド・リーディングの言葉が出てくる。 そこでは対象者の身体的特徴から推

          読書感想 コールド・リーディング-人の心を一瞬で掴む技術-