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中1を惹きつける英語アクティビティー その1

こんにちは、「英語学習・指導の軌跡」です。♡ありがとうございます!嬉しくて今回は少し長めです!
前回は私自身の英語学習についてのお話だったので、今回は英語指導について書きたいと思います。

以前、私が担当していた中1のクラスでは、活発で勉強はそこまで好きではない男の子が大半を占めており、彼らは取り組むかどうかを「面白さ」で判断する節がありました。
それまで高校生を教えていた私は、彼らが何を「面白い」と感じるかが分かりませんでした。そこで、オンラインTESOLプログラムを受講して学ぶことにしました。

ここでは、「学習者視点の面白い授業の作り方」を学ぶことができました。
その中で印象的だった考え方とそれの実践方法について書きたいと思います。

授業は生徒と先生の「関係性を築く場所」

見出しにもあるように授業は「関係性を築く場所」であるという考え方を知ってから、以下のポイントを意識して授業を組み立てるようになりました。

ポイント1 自分らしくあること
自分が落ち着かない授業スタイルはしないことにしました。自分らしくない先生を見ている生徒もその空間にいることが居心地が悪く感じるからです。

ポイント2 自分を知ってもらい、生徒を知る場にすること
テキストに出てくる語彙を使って、自分の考えや経験談を話したり、生徒自身がオリジナリティーを出して表現する機会を授業中に設け、必ずフィードバックを返すことにしました。

生徒にとっての「面白い」は、特にポイント2の点だったので、ポイント2の実践方法について、共有します。

「関係性を築く活動」実践方法①-アルファベット・フォニックス

私の場合、中1の初回の授業で小学校でも学んでいるフォニックスを導入部分で扱います。例えば、以下が私の基本情報だった場合、まずは以下の内容を英語で言います。
① My name is Yamada NoteY-a-m-a-d-a N-o-t-e.
② I'm from TokyoT-o-k-y-o.
③ I like soccers-o-c-c-e-r
最初にフォニックス読みをした後、アルファベット読みをします。生徒は先生がアルファベット読みをした部分(ハイフンで繋がっている部分)をワークシートに記入します。

※この時、先生の自己紹介文になっていることがポイントです。意外な情報を加えると、更に効果的で、生徒は授業を通して先生の秘密を知って得した気分になります◎これは「面白さ」にも繋がってくる部分です。
※時間がある時は、生徒同士でペアを作って練習させたりします。そうすることで、「自分を知ってもらいたい」という生徒の気持ちを満たすことができます。

「関係性を築く活動」実践方法②-過去形の導入

中1の1学期後半~2学期で過去形を学びます。
様々な指導方法がありますが、私は新しい単元を教える時に、文法事項を先に教えることはしません。言語を学ぶ時、耳から慣れることが大事だと思っているからです。
過去形の導入でもアルファベット・フォニックスの時と同様に、先生が自分自身の経験談(フィクションでもOK)をまずは英語で話します。その際に、なるべく教科書で出てくる新出語彙(例 summer vacation, food stalls, shaved ice等)を使って話します。
先生:I'll tell you about my summer memories.  During summer vacation, my sister and I went to a summer festival. We saw a lot of food stalls there. I ate shaved ice. It was delicious! 

例えば、太字の部分が新出表現・語彙だったとします。
①まずは、太字の部分はゆっくりのペースで全文英語で言います。
②その後、food stall, shaved iceって何だろう?と投げかけ、イラストを示しながら、理解を促します。
③最後に話した内容の英文をプロジェクターに映し出し、went, saw, ateの意味を考えさせます。

※ここで意識するのは、たとえフィクションであっても本当に体験したかのように話すことです。生徒達は先生の経験談というだけで、注目して聞いてくれます。

まだまだ、生徒の「面白い」という気持ちを刺激する方法がたくさんあると思いますので、今後も見つけ次第、共有していきたいと思います(^^)


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