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【大人のADHD】なぜ、生きづらいのか?

以前に比べると、SNSやメディアで発達障害のひとつである「ADHD(注意欠如多動性障害)」が取り上げられるようになりました。

発達障害といえば小児の病気であり、医療の対象というよりも、福祉や教育の対象されていましたが、成人による発達障害の外来の受診者も急増しております。

これまでは、大人になると改善されるだろうとみなされがちでしたが、必ずしも正しくないことが次第に明らかになっています。よく理解しないまま過ごしていると、暮らしが困難になり、人間関係も構築できず、仕事も苦戦するようになり、
生きづらくなりかねません。

この記事では

①ADHDの特徴
②ADHDのもたらす影響と評価
③ADHDの強み
④ADHDの改善と治療法

について解説していきます。

最後まで読んでいただければ、ADHDの理解が深まり自分と向き合るようになり、これからのより良い行動のヒントが得られるはずです。自分がADHDじゃなくても、身近にADHDの人や思い当たる人がいるのであれば、関わり方が改まり助けになってあげれるかもしれません。

ADHD患者は、うつ病とほぼ同数存在していると言われおり、総人口の2〜5%が診断されており、約400万〜500万と数多くいます。

心当たりのある人は、苦しい暮らしをされているかも知れませんが、自分を責めたり追い詰める必要はありません。ただ、理解しようとしなかったり、偶然のせいばかりにしていても状況は変わりません。

この記事が、これからのより良い行動の一歩になれるように解説してきます。

①ADHDの特徴

ADHDは「注意欠如・多動症」の症状がある発達障害の一つです。
主に3つの特徴があります。

・不注意
・多動性
・衝動性

これらの特徴があります。さらに具体化すると

・注意や集中維持が難しく、ケアレスミスが多い
・頻繁に物をなくしたり、置き場所を忘れる
・片付けができない
・時間や約束を守れない
・やらないといけないことを先延ばしにする
・一方的に話してしまう
・人の話が聞けない
・大人しくできず落ち着きがない
・感情の起伏が激しく、イライラしやすい
・衝動買い、依存症が強く、金銭管理が苦手

一般的な人でもあることですが、ADHDの傾向がある人はこれらのことが頻繁にあり、仕事や暮らしに悪影響をもたらします。

ADHDの人は人間関係構築も苦戦しやすいのも特徴です。初対面では魅力的に見えて、惹きつけられやすいので、好印象を持たれることは多いです。ですが関係を維持することが非常に苦手なところもADHDの人の特徴です。

同じ人と繰り返し顔を合わせることが窮屈になり、報告、連絡、相談が億劫になるなりやすくなります。細かいところを気になりだし、イライラしやすく、言わなくてもいいことを言ってしまい距離を取られ、職場で浮いた存在となりやすい人は多いです。

わかりやすい人には話かけやすいですが、わかりにくい人には話かけにくいです。ADHDの人はわかりにくい人に分類されること多いため、そのため、無意識に周りの人を困らせることもあります。

本人には悪気はなくても、仕事がうまくいかず、周りの人を悩ませることは、少なくないです。このようなことが続くと自分で自分を責めてしまい、自己肯定感も下がり、加えて鬱を引き起こす場合もあります。

②ADHDの暮らしへの影響



適応が困難


大人のADHDは周りに大きな影響を与え、悔しい評価をされます。ADHDの方は、もちろんなりたくてなったわけではありませんが、周りの人の容赦なく批判される場面は少なくはありません。

小児や学生時の場合だと、個性や時期だからと言って、大目に見てもらえることがあります。ですが、大人になると否定的な評価に繋がることもあるでしょう。

仕事には、大きな責任があり、多くの人が関わっています。
ですので、注意力が散漫になり、抜け漏れが多いと周囲の人に負担をかけてしまうことになりかねません。

どんなに真剣に真摯に取り組んでいたしても、ケアレスミスを多くやってしまい、同じミスを繰り返していると「真面目に取り組んでない」「やる気が見えない」「頭が悪い」などと思われることがあります。

本人も、このままではいけないと何としなければと思っているときに、少し上からで皮肉みたいな言い方をされたりすると、大きなショックを受けてしまいます。さらにプレッシャーとストレスが膨れ上がり、失敗の積み重ねで自信が持てなくなり、うまくコミュケーションが取れなくなり孤立してしまうようなことが多くあります。

犯罪と依存症


ADHDの人は自分の感情と行動をコントロールすることは苦手です。反射的に感情的になり、突破的な行動を起こしやすく、時には犯罪に至るようなこともしてまいます。

さらに、目先の快楽を選び、後回しにしてしまう特徴もありますので依存しやすいです。タバコ、アルコール、ギャンブル、衝動買い、異性、依存症になりやすいです。また依存から抜け出せずに、維持をしようとして、キャシングに手をつけやすいです。

悪循環にハマってしまうと、生活が追い詰めらえるようになります。すべてのADHDの人がこのようになるとは言えませんが、一般の人よりはなりやすい特徴はあるでしょう。


③ADHDの強み


これまでのADHDで苦労することを中心に解説しまたが、何もかもがマイナスになる訳ではありません。一般の人よりも強みになる特徴もあります。

主な特徴は

・独創的で発想力がある
・好奇心旺盛でチャレンジ体質
・関心がある分野に対する没頭力
・決断力がありスピーディー判断できる

独創的な発想力は、変化のきっかけを生み出したりします。人を元気づけたり笑わせるセンスもあり、魅力的な才能です。好奇心旺盛でチャレンジ体質だと経験豊富になりやすく、時代の変化に適応やすく年齢を重ねても若々いられます。

「不注意」「多動性」「集中力」の特徴はあるもの、関心がある分野に対する没頭力はなかなか真似できるものではありません。また吸収力もあるためスキルを身につけるのが早いです。

また、決断力がありスピーディーな判断もしやすいため、リーダーに向いています。実業家、経営者、フリーランス、で成功している人はADHDや近い体質の人が多いです。。一般の方からすると、羨ましいと思われる特徴です。ADHDだからと言って絶望することはありません。

④ADHDの改善と治療法


ADHDには、一般の人にない素晴らしい特徴があるものの、仕事や生活でよくない影響をあたえてしま生きにくいしてしまう特徴も確かにあります。活かすことより、改善したいと感じている人も多いでしょう。

まずは、自分自身のADHDによる行動特性を理解するすることです。ADHDといっても、人それぞれ特性の頻度や偏りは違います。自分で振り返り、受け入れて立ち向かう気持ちと姿勢は重要です。

そこでおこなって治療に取り組みましょう。ADHDの治療は、認知行動治療と薬物治療の主に二つです。それでは、解説していきます。

認知行動治療


自分だけの改善は難しいので、カウンセリンをしてもらい、同じような人の取り組みを参考にしましょう。時間はかかりますが、薬物ちに頼らずに改善をすることもできます。


①認知
・なぜそう思うのか?考え方や受け止め方の理解
②行動
・なぜそのような行動するのか?その他の行動は?
③体の感覚
・体の症状や感覚の理解
④感情
・認知、行動する際にどんな気持ちになるのか?

改善のゴールは
・自己マネジメント力を身につけて、症状をコントローるができる
・自尊心、自己肯定感を高めることできる
・不注意、多動せ、衝動、の発動を理解して回避

があります。

噛み砕いて自分に問い、考えていくと様々な気づきがあります。自分自身に合った取り組みをしていて、うまくいかなかった時は、再度振り返りと行動を繰り返していきましょう。

薬物治療

治療にもっとも使用された薬物は、精神激薬(中枢刺激薬)、メチルフェニデート、デキストロアンフェタミン、デキストロアンフェタミンとアンフェタミン塩の合剤、デキスメチルフェニード、などがあります。

薬物の利点は、効果発現の素早さです。人と薬の相性もありますが投与してすぐに効果があらわれることもありあります。

薬物の主な働き方は、脳内の神経伝達物質であるドーパミンとノルアドレナリンの濃度を上昇させることです。そうなることで、「多動」「不注意」の症状を改善させくれます。集中しやすくなることで仕事の精度も上がり、言動や感情を調整することができて、人間関係の構築もしやすくなり、生活の質も改善されます。

ただ、薬物なので副作用の可能性もあります。頭痛、食欲不振、不眠などがあげられます。薬物を使用して治療に取り組む際は、副作用の影響も忘れずに使用しましょう。

また、薬を利用して改善した事例は多数ありますが、完全にADHDが完治したわけではありません。ですので、うまくいかなったのは、「薬を使用しなかった」「薬の投与量が少なかった」と思い、薬のせいすると、依存症になりかねません。

まとめ

繰り返しになりますが、ADHDは「注意欠如・多動症」の症状がある発達障害の一つです。社会に出て症状があらわれると、意識していても仕事や生活が思い通りにいかず、ストレスが膨れ上がり、評価もされにく、良い人間関係の構築も困難です。

「真剣にしてない」「真面目にやっていない」「わかっていない」と思われて非常に悔しい思いをします。理解されにくく孤立してしまい、自分を責めてしまうことあるでしょう。

自分はADHD、もしくは近い特性があるからと言って、自己否定しているのであれば、その考えは間違えています。決してそんなことはありません。発達障害、病院に診察、薬物治療、などは恥ずかしいことでありません。どうにかしなければという思い、行動をしようとしているのであれば前進しようとしている証拠です。

ADHDの人はなりたくて、なったわけではないし、決して悪ではありません。取り組み次第では症状を軽減することもできます。少しだけ自己理解をして、活かせる居場所を見つけことができれば、素晴らしい特徴もあるので、考え方では武器になます。

それでも、悩んでもいるのであれば、改善方法はあります。自分のことを振り返り行動すれば、自分なりの解決方が必ずあります。

この記事が少しで前向きになる記事になれば、幸いです。

私も勉強して理解を深めて、さらに役に立てるようにしていきます。い

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