Vancouver留学の記録⑩:健康と調理の授業課題②

 こんにちは。すなです。今回は、調理の授業の課題②について紹介したいと思います。後から振り返れば大したことないって感じますが、そのときは、もう必死でした(笑)。

・課題の内容
 課題の内容は、2-4人のグループでスーパーマーケットを訪れ、動画を撮影するというものでした。グループを、クラスのサイトで自分たちで作り、自分の出身国以外の国の食材がメインで売られている場所をリストから選ばねばなりませんでした。動画の中で、グループとして、訪れたスーパーマーケットをどのようにとらえているか(ターゲットの国籍や年齢層等)に関する質問に答える必要がありました。

・一人になってしまう…
 今までの記事でも述べたとおり、私はコロナに感染しておりましたので、このコースの前半は、ほとんど授業に出席することができていませんでした。そして、授業のことを、連日、細かくはおろか、重要な部分さえ、報告をお願いすることができるような友人はいないと感じておりました。授業へ復帰した初日、あるクラスメイトが、「すな、もうグループ名と見つけた?」と、心配そうに声をかけてくれました。これも今考えれば、授業に出られない間も、自分で、コースに関して必要な情報を受け取る方法は、何かしらあったと思うのですが、なぜ当時の私にはそれができなかったのでしょうか。今後の教訓です…。必ず次に活かします!なんとこのときの私は、サイト上でグループメンバーを自分で探さないといけない、上でご説明した手順、その事実についてすら知らなかったのです(シラバスには書いてなかったので、授業初日に、わからないことは全部先生にメールして聞けばよかったんです、きっと。高熱に苦しんでいたのなら翌日にでも)。ただ、時間は巻き戻りませんので、とにかく今からでも入れてもらえるグループがないか、先ほどのクラスメイトが一緒に探してくれました。私が声をかけたクラスメイトのグループにはもう入れないことが確定し、探してくれたグループも、私を入れる余裕がない(人数、締め切り、日程調整の関係で)とのことで、ついに独りぼっちということになってしまいました。先生の指定した方法で私がこの課題に取り組むことは、できないということです。
このときの私の感情を言葉に表すなら、「絶望」ですね。留学中に何度絶望したらいいんでしょうか。

・グループ探しのお手伝いとメッセージに救われて
 グループを探してくれた先ほどの友達は、探してくれた結果をテキストメッセージによって知らせてくれたのですが、その後に、「すな、大丈夫だよ、心配しないで、明日の朝、一緒に先生に相談してみよう。」と書いていてくれたのです。病み上がりで授業に復帰し、なかなかグループが見つからず疲弊していた私はその瞬間、救われた気持ちになって、涙が止まらなくなって、それを素直にメッセージに書いて感謝の気持ちと共に返信しました。悲しいことや辛いことでは、ドン引きされるのではないかと言う勢いで泣いている私ですが、感謝の気持ちが泣くという行動に現れるのはかなり珍しいことでした。辛い時に出る涙は、なんとも重くて疲れますが、感謝の気持ちから出る涙は、それまでに感じたことがない、もしくは忘れていた感覚が呼び戻されるような、私の語彙力では表現しきれない域での心地よさがありました。

・先生のご配慮
 翌朝、少し早めに教室へ向かい、課題②について自分に起こったことを、すべて先生に話しました。すると先生は、「そしたら、動画を撮影する代わりに、文字で書いて提出していいよ。スーパーマーケットには誰かと一緒に行ける?」とおっしゃいました。私が首をかしげると、「もしいなかったら…、大学の敷地内の八百屋に行ってきて、課題を提出していいよ。」と言ってくださったのです!先生への、ファンとしての愛のレベルが、上がりました(笑)!そして、ここでまた救われた気持ちになって、すぐに、先ほどのクラスメイトに、先生が言ってくださったことを報告して再び感謝を伝えました。

・一緒に調理をしたクラスメイトとスーパーへ
 調理の4人グループで一緒に調理をしていた、あるクラスメイトとは、あまり気が合わないかもなと思っていました。なぜなら、私が包丁を扱うたびに、「Watch out!」と言うからです。(いやー、気を付けてるけどなあ。)と思いながら、「普段からやってることと同じだから大丈夫。」と1度返事した後はひたすら聞き流していました。
 ところが、どうやら同じ寮に住んでいるということがわかり、一緒に寮までかえってもらっている間に急速に距離が縮まって、課題②のために一緒にスーパーに行ってもらうことになりました!!感謝です…。実際に一緒にスーパーに行った時、その友達は私が気になったことを、全部、丁寧に描写したり、スーパーの外観や商品の写真を撮ったりしてくれました。「ありがとう!!!」と何度も言っていると、「ただすなが、楽になればって思って。」と言ってくれたのです(なんか、うまく翻訳できてないし、原文も単語しか覚えてなくてここに上手に書けません…)。私も、そんな風に、誰かの状況を思いながらサポートをできるような人間になりたいと思わせてもらったことは確かです!

・おわりに
 おかげで、寮に帰ってからレポートをまとめ、提出することができました。成績も及第点でした。
 次から次へと沸いてきた問題も一つ一つ乗り越えて、それらを記事にしてきましたが、そろそろ、留学中の大きなトラブルはこれで終了かと思われます。お付き合いいただいた方々、ありがとうございました。残すは、留学全体の振り返りと、もしかすると、番外編を書くかもしれません。そちらもチェックしてくださるとうれしいです。
 今回もお読みいただきありがとうございました。 See you next time.

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