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第15回 34問 統合失調症の心理社会的治療 第5回

統合失調症の心理社会的治療と、期待される主要な効果の組み合わせとして正しいのはどれか、2つ選べ。 a.心理教育ー生活機能の改善 b.認知行動療法ー遂行機能の改善 c.援助付き雇用ー一般就労率の向上 d.社会生活スキルトレーニング(SST)ー顕在発症の予防 e.包括的地域生活支援プログラム(ACT)ー生涯入院期間の短縮 解答:c e ×a.家族の感情表出(expressed emotion:EE)が患者の再発と有意に関係していることが明らかにされており、家族心理教育は感情表出の

    • 第15回 70問 統合失調症 神経化学的所見

      70.統合失調症に関する神経化学的所見について正しいのはどれか、1つ選べ。→第2回 23問とほぼ同じ問題です。 a.死後脳でグルタミン酸系機能亢進を示唆する所見が見出されている。 b.中脳辺縁ドパミン系機能が抑制されることによって錐体外路症状が生じる。 c.前頭葉に投射するセロトニン系神経は、ドパミン系に対する活性化作用をもつ。 d.N-メチル-D-アスパラギン酸(NMDA)受容体拮抗薬は、陰性症状の発現をもたらす。 e.陽電子放出断層撮影(PET)による解析で、中脳皮質ドパ

      • 第15回 3問 28問 妄想性障害(感応性精神病 敏感関係妄想など)

        3.妄想性障害において良好な予後を予測させるのはどれか、2つ選べ。 a. 女性 b. 中高年発症 c. 社会的孤立 d. 潜行性発症 e. 誘因の存在 解答:a e 28.持続性妄想性障害について誤っているのはどれか、1つ選べ。 a. 中年期の発症が多い。 b.考想伝播の既往があってもよい。 c.幻聴はあっても一時的なものである。 d.敏感関係妄想とされるものが含まれる。 e.妄想の内容は生活環境と関連するものが多い。 解答:b 第4回 73問 1)妄想性障害について

        • 非定型精神病(満田)

          第1回 49問 1)統合失調症に比して非定型精神病(満田)でみられる特徴について誤っているのはどれか、1つ選べ。 a.意識混濁や意識変容など種々の意識障害を伴う。 b.経過が周期性で欠陥を残す場合が少ない。 c.感情疎通性が保たれている。 d.妄想が体系的である。 e.発病に際して精神的あるいは身体的誘因が認められることが多い。 解答:d ○a.満田の非定型精神病の特徴として、病像は意識障害、情動変動、精神運動障害を主とする、とされている。とくに意識障害や意識変容を示すことが

        第15回 34問 統合失調症の心理社会的治療 第5回

        • 第15回 70問 統合失調症 神経化学的所見

        • 第15回 3問 28問 妄想性障害(感応性精神病 敏感関係妄想など)

        • 非定型精神病(満田)

          第15回 10問 薬剤性パーキンソニズム

          10.薬剤性パーキンソン症候群について正しいのはどれか、2つ選べ。 a.筋固縮の左右差は目立たない。 b.特発性に比べて粗大な振戦が多い。 c.原因薬剤の中止により数時間で消失する。 d.予防のために抗コリン薬の併用が望ましい。 e.原因薬剤の開始後、数日から数週間後で出現することが多い。 解答:a b ○a. パーキンソン病の診断では症状の左右差が初期に目立つことが重要である。しかし、薬剤性パーキンソニズムでは症状の左右差が目立たないことが多い。診察上は筋固縮に左右差が目立

          第15回 10問 薬剤性パーキンソニズム

          第15回 79問

          遅発性ジスキネジアについて誤っているのはどれか、1つ選べ。 a. 症状部位は舌・口唇・下顎が多い。 b. 若年者は高齢者より発現リスクが高い。 c. 抗コリン薬による治療は推奨されない。 d. 第二世代抗精神病薬でも発現リスクはある。  e. 2~3か月以上の抗精神病薬の使用で出現しやすい。 解答:b?? a.○ジスキネジアは、顔面、口部、顎、四肢、躯幹などに出現する無目的で持続的な異常不随意運動の総称である。なかでも口周囲部(口、頬、舌、顎)に出現するタイプの異常運動は最

          第15回 79問

          第15回 25問

          高プロラクチン血症をきたしやすい薬剤はどれか、2つ選べ。 a. クロザピン b. リスペリドン c. クエチアピン d. ハロペリドール e. アリピプラゾール 解答:b d 類問 第2回 72 高プロラクチン血症は、スルピリドやハロペリドールなどの第一世代抗精神病薬で出現しやすく臨床上、問第となってきた。第二世代抗精神病薬は、第一世代抗精神病薬に比べて高プロラクチン血症をきたしにくい傾向にあり、一過性の増加にとどまるが、リスピリドンは例外である。

          第15回 25問

          PANSS

          PANSS: 統合失調症の重症度を評価できるスケール 陽性尺度 7項目 陰性尺度 7項目 総合精神病理尺度 16項目 の30項目から成る。 症状無し=1から最重度=7まで評価する。 PASSの興奮項目(PANSS-EC)に含まれるのは、 興奮 敵意 緊張 非協調性 衝動性の調節障害  である。 PANSS-ECは急性期の評価指標として注目されている。