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療育内定にこぎつけるまで・・・パパ編

2024年1月、児童発達支援の内定通知を受けた。
ここまでの私(パパ)の動きをまとめたい。
一般的に「言語が少しおくれている」とか「おちつきがない」等で
地域の保健センター等に相談すると
「〇〇グループを月1でやっているのでどうですか?」
と聞かれるが、そこに参加するのはたいてい子どもと「ママ」であった。

パパが療育に向けてがんばる話はあまり聞かず、サラリーマンをしながら休みを取りイベントごとは可能な限り付き合っていた。もし似たことで悩んでいるパパさんがいたら参考にしてほしい。

2020年6月に我が子が誕生。私が初めて話しかけると泣き止むことに感動した。しかし、1歳を過ぎたころから「発語が遅いな」と感じ始める。

プロフィール
私(パパ)、妻(専業主婦)、子供の3人暮らし。息子が4か月~3か月間育児休職を取り育児に当たる。

1 地域の保健センターへ相談

時は息子が1歳になる頃、妻は「男の子だしこんなもんじゃない」といい取り合わなかったが、私はいろいろ気になっていた。
・毎日妻と息子は衝突することがある。
・歩こうとしない
・発語が遅い
こんなことを感じていた。在宅勤務が比較的取れて仕事中にも電話ができる状況だったこともあり、まずは相談したいと保健センターに電話することにした。
あいにく私の住む地域の担当者が不在だったためすぐに話すことはできず。1週間後に電話がかかってきた。
私から状況等について相談したところ、まずは心理の先生に相談してみますか?と提案をうけ妻と話す。積極的ではなかったが、足を運ぶことにした。

2 保健センターにて心理の先生との面談

1歳半検診を前に保健センターに行き、妻と息子と3人で行き、見ていただいた。まだ1歳の段階では判断ができないいわばグレーゾーンという見解。見解といえるのかもよくわからない状態だが、もう一人、発達相談に乗っていただける心理士の先生に、アドバイスをたくさんいただいた。

記録を取っていなかったのが悔やまれるが、こういう時はこういうふうに・・・と。おそらく時間は30分の予定でくまれていたであろうが、いろいろ話始めると1時間以上。

これは3か月に一度やりましょうということで3回ほど通った。

3回目に行った後、スタッフの保健師さんから「2歳になりますのでここで行っている「〇〇グループに通いませんか?」とお声がけを頂く。

3 保健センターの「〇〇グループ」

お声がけをいただき、通うことにしたが、1回目は私の都合が合わず母子で訪問した。コロナの対策で保護者は一人で・・・というのもあったが、妻は1回目終わって私が帰宅すると「無理。2回目以降はあなたが連れてって」と。療育に対して「息子は障がい者なのか」という疑問から納得感がなかったためだ。なおこの回は2歳になる子に7回(7か月)コースでその後フォローアップ面談があった。
内容は、グループでの「療育」というのか、子供を場に慣れさせる感じ。
2回目からは私が通わせたのでその内容を記すと・・・

10:00-10:30 息子は施設内のおもちゃで楽しむ。私はここ1か月の発達面での変化を保健師さんと会話。(宿題で毎回発達状況を記した紙を提出)
10:30-11:00 親子3グループくらいで歌を歌ったり、前に出てくる写真やイラストを読み上げたり、アンパンマンのお口におにぎりのイラストカードを入れたり、運動委の玉入れのようなことをしたりと毎回ほぼ決まった内容。
11:00-11:30 親子分離して親だけ別室で、保健師さんとグループ面談。ここで宿題で提出した紙をもとに会話。困っていることを親同士意見交換したりした。子どもは保健師さんが面倒を見ている環境でおもちゃで遊んだりしている。
11:30-11:45 終わりの儀式(歌を歌う)などして、最後に出席確認のシールを息子が貼っておしまい。解散。

こんなスケジュールでした。私は2回目から7回目まで毎月父子参加。
参加してみるといろいろ息子の特性がわかった。
・個別の遊びは楽しそうにこなす。
・集団行動の際どうしてよいかわからずパニック。
・音楽系は泣いて嫌がる。耳をふさぐ。
こんな感じで、私はやはり発達面で課題があるのかと再認識する。
コロナ禍で集団に混じることもなく過ごしてきたため当然かという見方もあるかもしれないが、私はそれだけではないと思った。

数回かようころ、私も悩み始める。妻は「男の子だし遅いとかるよ」というものの毎日息子と折が合わずケンカが絶えない。否定しないとアドバイスはよくもらうが難しい。私はそれを横で見ながら在宅勤務するのがつらい。でも会社にいけば息子の理解者がいなくなりそこに罪悪感を感じてしまう。苦しい。つらい。そんな毎日がつづいた・・・。平日の夕方に妻の親とお茶して相談したりもした。
ある回の時に、そんなことを前半の自由時間か終了後に話した。保健師さんから「奥さんはどうですか?」と聞かれた時の事だった。いろいろ話すと私も涙がでてくるくらい。そこで保健師さんが「パパがんばっている!すごい!」と励ましてくれた。これは思い出すことにエールだと思って思い出すことがある。
回数を重ねるにつれ、後半のグループ面談も参加者(私以外は全員女性)とも、困っている点で共感できたりして、楽しみな時間として過ごすことができた。
もちろん毎回このイベントがあるときは有給休暇または、仕事上土曜勤務があったりしたので振替で対応した。
7回目が来たとき、まだ終わらないでほしいなとさえ思っていた。2023年2月に終了。3月にフォローアップ面談として、今後の方針について会話した。

4 3終了後のフォローアップ

2023年3月 この回は妻も含め3人で保健センターに。私は毎月お会いしていた保健師さんなので特に構えず。保健師さんは「お母さんと本日お会いできてよかったです」とそこから会話がつづく。
保健師さんの意見としては、「〇〇くん(息子)は、少人数での保育が適していると思います。ここで大人数のところにいれるのもばくちみたいなものなんですけど、〇〇くんはなじめないと思います。」「今後の事は区の児童発達支援センターと相談されたほうが良いと思います。」「民間含め療育いろいろありますので、そうだな〇〇くんの感じからすると通所型で毎日通うのがおすすめで例えば・・・(区内リストから施設名をピックアップ)とか、もしよかったら見学とか行ってってみてください。」とアドバイスを受ける。しかし妻はまだ納得感が得られず。取り急ぎ3か月後にフォローアップの予約を取って帰宅のの途に就く。
しかし、、、新しい施設を探すにも電話等しかなく、仕事をしながら電話していったり探したりはちょっと厳しい。一旦は小康状態としたが、やはりここでも私が悩み始める。

参考までに。この7回の「〇〇グループ」で得たものはそれなりにあった。最初は泣いてわめいてた集団行動も様子見からスタートし、私とは少し参加できるようになった。そして終了後は、また別のお出掛け。車で少し遠出してご飯食べたり遊び場(ボーネルンドとかキンダープラッツとか)で一緒に遊んだりした。

・・・夫婦療育の必要性の認識のズレ、悩みの相談先

私と妻で療育の必要性の認識違いが発生していた。
妻は息子とトラブルになる時すこし攻撃的な気がする。思い通りのあそびをしてくれないと「もう知らない」とスマホを与えて家事に勤しむ。スマホは目にくるだろうし、そもそも息子のやりたいことによりそって遊べばよいが私も会社員。まとめも遊べるのは休日だけ。在宅勤務で家にいるも横でこんなことになっているともどかしさが出てくる。
自分の両親にも、妻の親ともまたお茶して悩みを打ち明け、地方にある友達にも相談しに行った。もちろん妻はこんなことしているとは知る由もない。

自分の親は、「まだ障がい者って決まったわけじゃないんでしょ」と言ってきて、現状を認めたくない様子。「決めつけずにいろんなことさせて育てていけばいい」くらいな感じでアドバイスとしてはない感じ。

妻の親とも密会。いろいろお話を聞いていただけてこちらは助かった。ただ、妻と妻の母がその時は絶賛ケンカ中であり、そこからアプローチすることはできず。。。でも聞いてもらえるだけで助かったのは間違いない。

そして地方の友達(ママさん)と久々にLINEしてみた。こんなんなんだ~と状況話したところ、そこのお子さんも似たような状況。会ったのはコロナ前もいい所年単位であってなかった。自分から連絡して飛行機予約して会いに行く。
夜、待ち合わせの駅で対面して駅ビルの定食屋に入る。私がいろいろ悩んでいることをたくさん聞いてくれて「うちも似た状況で・・・」と共感してくれた。「療育やるなら早めがいい」とも勧められたし、などなど話していると4時間経過し閉店の時間。あっという間だったがほぼ私の悩みの話だった。車で宿まで送ってもらい、深夜に温泉つかりながら「来てよかった~」と思った。もちろんやましいことは何もない。その後も2週間に1回くらいLINEでいろいろ状況話したり今悩んでいることを聞いてもらった。これはホントに助かった。

5 面談申し込み

この面談とは区の児童発達支援の相談であり、かつ発達状況の確認テストをすることである。前述のフォローアップが終わった後、私から電話してみるとなんと半年待ちだといわれる。「えっ半年後までどうすればいいの?」と途方に暮れた。
しかし、ある7月の日、キャンセル待ちが出たと連絡が入る。「来週の月曜日の午後これますか?」と。これは行くしかないと申し込む。

6 面談=発達診断

2023年7月、キャンセルのおかけででだいぶ早く面談ができた。区の施設に行くと、早速面談室に通され、親子分離でヒアリングが始まった。息子は別室で心理士とやりとりをしながら発達状況を確認していく。言葉や運動の感じを見て総合的判断。結果は1か月後の8月、面談形式で書面を用いて言い渡された。
結果から言えば「3歳の時点で1歳11か月程度の発達。75%未満なので療育対象者として認定できる」というもの。私は納得。妻は、納得したくない感はあるものの納得せざるを得ない状況。しかし、区の療育施設は1年単位での通園なので、まだ半年以上空白ができてしまう。どうしようと悩んでいると施設の中で「〇〇グループ」があるとのことでそれに通ってみませんかとお声掛けを頂く。

7 区の児童発達支援の「〇〇グループ」

ここからまた新たな「〇〇グループ」に通うことになる。日程は変則的で月3回×4か月の上期、下期といった感じ。すでに8月には上期の終わりに近づいていたが、そこから参加することにした。
妻は前のグループにはいかなかったが、このグループは、前述の結果もあり「行かなくてはならない」と納得したくはないものの連れていくことには反対しなかったため、一緒に行くことがある。
私はなるべく休みを撮ったり振替休日を合わせたりで一緒に参加していた。
内容としては回によってに異なるが・・・
・10:00-10:40自由遊び
・10:40-11:20テーマ遊び(集団)
・11:20-11:40音楽やあいさつなどを行う。
こんな感じである。テーマ遊びは例えば新聞をちぎる練習をしてみたり、大きな布(5m四方)の上に子どもを載せて保護者が周りから回してみる、若干の工作をしてみるなど、いろいろ。
ちなみに、ここで初めて連れてきている男性(パパ)を目撃した。
一人は積極的に子供と一緒に遊ぶ感じ、もう一人は会場の端で様子を見ているだけ。私は参加するときは、親の名札をつけて参加していたし、一緒に走り回ったりリズム取ったりして楽しんだ。
この後施設見学の案内が来る。

間で面談があり、今後の方向性について3人で行った。私の方が今後こうしたいといろいろ言いたいことがあったが「ママはどうですか?」とあまり積極的に話さない妻の意見を求めてくる印象。答えをなんとかいうも話がまとまらず、時間が長引いてしまった。

先生はよく息子のことを見て、行動を分析してくれた。
息子は前半の遊び中、おままごとをするのが好きだ。
しかし、おままごとのテーブルでお皿やフライパンの上に食材を載せるとまったく関係のない跳び箱の上に持っていく。
妻はこの時「ここで遊びなさい」と止めると息子はイライラしてものを投げ出す。
しかし、保健師さんは、「お子さんは跳び箱を机に見立てて運んでいるのでやらせてあげましょう。何をしたいのかイメージがぼんやりしているようなので、後ろから「食卓準備しようね、ご飯運ぼうね」とアシストするとよい」とアドバイスを受ける。その通りやってみるとうまく運んで喜んでいるようだ。ある日はやはり息子は運びたい様子。私の所にたくさん食材の載ったお皿を持ってきてくれた。保健師さんは「パパにもっていってみよう」とアシストされていた。途中落としても拾って持ってきてくれたので私も「ありがとう」とほめる。

8 児童発達支援の施設見学

2023年11月、電話で施設見学の案内の連絡がきた。もちろん仕事は予定あけてお休み。親子3人で当日施設に行った。
職員の方の案内でクラスの様子をドアにある小窓から見せていただき説明を受けた。ここでは、職員の方に「ある程度の希望度」と「ほかに何かグループに属しているか」を聞かれた。うちは7で述べたグループと、近くの幼稚園のプレしか言っていないと話したところ意外がられた。
あとで噂程度に聞いた話ではどこにも通っていない人を優先的に入園できる?とか。ここで申込書を渡される。アンケートも兼ねられていて、あとで郵便で送って下さいと言われた。

*たいがいこういうところに来るのも、母子のペアであるが、二人でくると子どもがあばれたりして話がまともに聞けない。こういうところに連れていく私の役割は妻に療育の必要性とか話を聞いてもらうためであり、こういうときは息子の遊び相手を優先して行って聞けるときは話を聞くスタイルをとっている。

もちろん通園希望しているため、後日通園希望を出すと同時に7のグループでも、主査の保健師さんに希望していることを伝えた。

9 内定連絡

正直、申し込みだけで選考されているのかよくわからなくて、面談とかあるのかと思ったが、電話で、あっさり内定連絡が来てしまった。
内定は内定であくまで始まりに過ぎない。また1年後とかに振り返り記事を書ければいいなと思う。

まとめ

とりとめもなく長文になってしまったが、読んでいただきありがとうございました。
これから通所受給者証などの手続き、準備がある。この編も書いていければと思う。

先日、全然関係ないところで元外交員の佐藤さんのインタビュー番組が放映されていた。この時同氏は、「内発的動機を理解しないと戦争が絶えなくなってしまい人類は滅びてしまう」と話ししていた。後日、7で書いたグループ時間の前半である分野の先生のお話を伺った。そこではよくある氷山モデルで子どもの現れていないところをよく察知していきましょうとアドバイスを受けた。これを聞いて、戦争なんて全然関係ないところではあるが、息子が何を思い行動しているのか、その行動イメージをいかに汲み取り明確化してあげることが今後の成長に大いに大事なんだなと思った。
相変わらず妻はしてほしくないことをすると嫌い、ヤダ!と断固拒否だが、変わってほしいなと思っている。あくまでもアドバイスは厳禁だ。アドバイスは施設の保健師に頼むことが得策だと思う。

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