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疲労-同じ動作あるいは仕事を長く続けないで気分転換を

東洋医学では、疲労も病気のひとつと考えます。

これを虚労病といいます。

なんだ疲れたくらいで、
と笑わないでください。

現代の心臓病、高血圧、喘息、腰痛など
疲労が原因で起こる病気は多いのです。

疲労する原因には次のようなものがあります。

行う

なにかを根気よく行うと、
肝が悪くなります。

それはひとつのことを根気よく
続けるには血の中の陽気が必要なので、
血が多くなければなりません。

そして、根気よくやればやるほど
血は消耗されてしまいます。

血が少し不足したくらいなら、
肝の「表」である胆の陽気が頑張ります。

ただこの段階まで来ても
やめないとなると病的です。

やりかけのことを終えてしまわないと
気が済まない、という精神状態となります。

胆の陽気も結局は、
血から出たものですから、
胆の陽気が無くなるころには
血はかなり不足して、
亡血という状態になっています。

ここまでくれば、逆に無気力となって
なにもできないくらい体力がなくなっています。

見る

長く目を使うと血が不足すると言われています。

これは何かを行って血を不足させるのと
違ってストレートに血がなくなります。

したがって、肝より心に負担がかかる。

心は血脈を使って血を巡らせているからです。

目を使いすぎると、めまい、動悸などを
訴えるようになります。

また、これが長くなると白内障の
原因などになります。

老齢になってまぶたが下に垂れてくる人がいますが、
これはテレビの見過ぎが原因の様です。

また、産後に読書やテレビなどで目を使うのは
よくありません。

座る

長い間座っていると、脾が虚すと言われています。

実際に、座り仕事をしていて、
胃腸が悪くなることはよく経験することです。

痔疾もこれに属します。

おそらく腸の運動が不十分になり、
腹部の静脈がうっ血するからでないかと
思います。

もちろん胃の活動力も低下するでしょう。

そうなれば、気血がうまく作れなくなり、
まず脾に負担がかかるのです。

みぞおちがつかえ苦しいとか、
痔疾、便秘などの訴えはすべて
座りすぎからくるものと思われます。

適当に運動するのがいいでしょう。

臥す

長く寝ていると、
肺気が虚すと言われています。

からだを休ませるのですから、
これを疲労の原因にいれるのは
おかしいまもしれませんが、
肺気にとってはからだを、
休ませることが一番悪いのです。

肺気は陽気をめぐらしていますから、
休めば気の巡りが滞りがちになります。

そして肺の収斂作用のほうが強くなり、
肺に熱がこもるような病気になってしまうのです。

風邪をひきやすい人、軽い喘息があるひとは
運動でもカラオケでもいいので、
呼吸を盛んにすることをやるべきです。

じっと寝ていては、ますます気の巡りが
悪くなり病状は悪化するばかりです。

立つ

長く立っていると、腎が悪くなると言われています。

長く立っていれば、
腎の支配する骨に負担がかかるのは当然です。

しかし、これだけではありません。

長く立っていると下肢への陽気のめぐりが
悪くなります。

陽気は上昇する性質があるからです。

陽気が不足すると下肢が冷えてきます。

そうなると腰痛、ひざの痛み、こむら返り、
足のかかとの痛み、足裏の痛みなどを
訴えるようになります。

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🦓 シロ / 漢方相談薬局|note


漢方の奥深い世界に触れたことで、ますます興味が湧いていることと思います。漢方には、体質改善や健康維持に役立つ素晴らしい効果があります。ぜひ、漢方を学び続け、自身や周りの人々の健康に役立てていただければ幸いです。 今後とも、🦓シロ/漢方相談薬局にご期待ください。