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【58歳、就活がんばる!!】 #17 ワクワク、ドキドキ

ここ最近、毎朝5時前に猫に起こされる。ご飯をくれと。無視していてもアウン~と、まさに猫撫で声で鳴いて、肩のあたりをペシペシと叩いてくるので、いつも根負けしてしまう。なので、起きたついでにトイレに行って、その後にご飯をあげるのだが、二匹いて、片方は結石症持ちなので、それ用のなかなかのお値段のご飯で、もう片方は普通のご飯をあげているもんだから、この時点で目が覚めてしまう。しかも、見張っていないとお互い、違うご飯を食べてしまうので、しばらく奴らから目が離せない。健康な子が結石症用のご飯を食べると太るそうで、例外に漏れず、そいつはトドのようにコロコロになっている…。

もちろん、今日もそうだった。いつものようにペシペシと起こされ、ご飯をそれぞれにあげて、しばらく監視。で、なぜが急に「あっ! あの映画、今やってるよな。上映期間が短いから早く観に行かな」と思い出して、“思い立ったが吉日”ではないが、そのままスマホで劇場や上映時間を調べて、チケットを買ってしまった。これこそ無職の特権w 平日の昼間に映画に行こうと!

なので、今日は渋谷で『シド・バレット 独りぼっちの狂気』を観てきた。映画の内容や感想は、ここでは置いておいて、観に行った理由は、もちろんその映画を観たかったのもあるけど、この就活期間にいろいろインプットしたかったからというのもある。

これまで音楽系、いわゆるエンタメ系のメディアで編集やライターの仕事をしてきた。作ってきた記事はアーティストの作品のPRなので、ある意味でセールスライターと同じかもしれないけど、「この作品を聴いて、こんなことを思いました」「この作品のこんなところが良かったです」と、自分の想い、或いは外部ライターさんの想いを伝えるもの。行間から滲み出る感情が大事なのである。説明文ではなく、記事なのだから、誰が書いても一緒だと意味がないわけだし。

つまり、自分の心の感受性を保つというか、映画や美術館に行ったりして、インプットすることが大事なのだ。ワクワク、ドキドキできる心でいるのかと。自分がワクワク、ドキドキして作った記事は、読者も一緒にワクワク、ドキドキしてくれる。逆に、心が動かなかったものに対する記事は、やっぱり読んでいてつまらないし、当然のことながら読み手の心も動くはずがない。感動する心を持ってない者は、誰かを感動させることはできないだろうと。

よくライター講座で、表現は簡潔に、文章の長さは○文字までで、ブロックは○文字まで…とかあるけど、一番大事なのは書き手がワクワク、ドキドキして書いているかどうかだと思う(もちろん、そういうライティングにおける心得はあるに越したことはない)。プロのライターがテクを使って書いたライブレポートより、ファンの子が感情を爆発させて書いた感想文のほうが、そのライヴの良さが伝わる。文章からファンの子の笑顔が浮かぶのだ。

…と、なんか理屈っぽくなったけど、要するに、自分は感動できる心を持ち続けているだろうか。もう毎日のことなのだが、今日もお祈りメールが届いた。しかも、やってみたかった仕事で。ちょっとナーバスになったが、映画を観てワクワクしていた自分がいたから、心は腐っていないと思えた。うん、まだ大丈夫だ。

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