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「つまらないなら、つまるようにしろ!」

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

「つまらないなら、つまるようにしろ!」

この言葉は、私が中学生の時の担任の先生の言葉です。その担任の先生というのがなかなかの豪傑で…。当時40代くらいで、脂が乗り切った状態。体育の先生で、生徒指導バリバリの怖い先生でした。当時は、まだいわゆるヤンキーの名残がある時代。学校が荒れていたこともあって、他校と喧嘩したり、昼休みにグラウンドの真ん中で喧嘩があったり、短ラン・ボンタンのパンチパーマ先輩がいたり…と今思えば先生たちも大変だったろうなと思う状況でした。そんな学校で、中心となって戦っていた、そんな先生でした。

怖かった…。でも、私は好きだったんです。一本筋の通った男らしさ、そして、厳しいときはとことん厳しいけれど楽しむときは思い切り楽しむ!そんなところに憧れの気持ちをもっていました。

「つまらないなら、つまるようにしろ!」

これを聞いて、皆さんはどう思いますか?中学生の私には、よくわかりませんでした。

「先生、なんか熱く語っているけど、ん~。よくわからん…。」

でも、最近になってきの言葉の意味がわかってきてきました。!

つまらないことを、つまるようにすることの大切さ!

例えば、宿泊学習のキャンプファイヤーのレクで…。
これって、担当になった子が中心になって活動内容を決めていきますよね。そうすると、よくあるのが

「えー、それやるの?こっちのダンスの方がよかった…。」
「えー、それ?つまんない!」

この言葉が出てしまったら、担当になった子のモチベーションが下がり、周りの子のモチベーションも下がり、なんか楽しくない雰囲気に…。

なぜこんな言葉が出るのかというと、担当の子以外が、お客さんになってしまっているからなんです。お客さんは「担当の子たちが楽しませてくれるのでしょ?」というスタンスでいたら、絶対に楽しいキャンプファイヤーのレクなんてできないんです。

キャンプファイヤーのレクは、全員で作り上げるもの。もしかしたら、望んでいたダンスやゲームではないかもしれないけど、それを全員で盛り上げて、面白がったらきっと楽しいものになる!お客さんではなく、全員が主役で、楽しむ努力をしてこそ最高のレクになる!

まさに「つまらないなら、つまるようにしろ!」の精神ですよね!

これは、自分自身が先生となり、いろんな活動やレクの失敗、成功を経験して初めて実感として、理解することができたんです。それ以来、子どもたちにはことあるごとにこの話をしています。

その先生との再会…

私が先生として働き始めて何年かしたとき、体育主任として参加した研修会で、指導主事として話していたのがその先生でした。研修後に挨拶に行くと…。

「おお〜!」と言いながら、お尻をキック…。

大人になっても、中学校の先生と生徒の関係は変わらないんですね…。

皆さんは、学生の時には分からなかったけど…今になって響く言葉ってありますか?


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