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ホームランバッター!

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

先日、送別会がありました。
2年間、共に学年を組んだ相方も残念ながら学校を去ってしまいます。

私の相方は、30代の男性。
・片付けができません…。職員室の机にはいつも書類の山ができていて、隣の私の机に崩れてきます…。

・教頭先生や事務さんへの提出物が遅れます。いつも催促されています…。

・特別教室の鍵を返しません。「鍵がないんだけど…。」「もしかしたら〇〇先生じゃない?」みんなわかっています。たいてい予想通り犯人は相方です。

・教室がぐちゃぐちゃです…。

こう書いてみると、なかなかですね。でも、それを補ってあまりあるくらいエネルギーと子どもたちへの愛情に溢れています。

・研究部長として、誰よりも本を読み、最先端の情報を入れ、それを実践していました。そして、誰よりも失敗を恐れず、提案性のある授業を見せてくれました!

・行事では、思いが溢れすぎて、ちょっと力が入りすぎてしまうことも…

・どんな時も、子どもたちを強く叱ったりせず、優しい口調で投げかけ、粘り強く粘り強く関わっていました。

・相方の周りにはいつも子どもたちが集まって、笑顔で溢れています。
保護者も笑顔で集まってきます。周りの先生方も。

私は、相方はホームランバッターだと思っています。器用なことはできません…。いつも全力でバットを振っています。だから、バントやつなぐバッティングはできません…。守備もそれほど上手ではないし、盗塁できません。だけど、つぼに入った時には、力強いスイングでホームランが打てる!そして、そういう誰にも負けない特徴があるからこそ、みんなに必要とされ、愛される。そんな彼が、魅力的で、うらやましいなと思っています。

器用になんでもできなくたっていい!

最近の若い人って優秀ですよね。なんでもそつなくこなすなぁと思います。自分の若い頃と比べたら、それはもう素晴らしい!

でも、正直「こなす」だけで、面白みが感じられない…そんな人も多いなと思います。

すごい巡り合わせで…

私がnoteでの発信やブログを始めたきっかけは、ある一人の初任の先生でした。

来年度は、その先生と学年を組むことになりました。その先生も、どうやら不器用な先生で、片付けができなかったり、提出物が遅れたり、授業をどう進めればいいか分からなかったり、子どもとの接し方が上手くいかかったり、それを周りから指摘され、悩みながら1年間を過ごしてきたようです。

不器用だっていい!それを補うくらいのエネルギーや子どもたちへの愛情、得意分野があれば…。来年度の1年間は、新しい相方が安心して、思い切り大暴れできるような学年経営が目標です!



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