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【傑作映画】Before Sunrise

“ これは未来から現在のタイムトラベル。若い頃に失ったかもしれない何かを探す旅なんだ。”

人との出会いは、人生を豊かにする。
人との出会いは、偶然ではなく、必然である。
人との出会いは、必ず意味がある。
人との出会いは、人生に幸せと価値をもたらす。

これはただの恋愛映画ではない。
人生に深い意味がある事を教えてくれる人生哲学的な映画である。

1995年のアメリカ映画『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)』は恋愛映画の金字塔とも言われ、公開当時からファンの間で話題となった作品。

また本作以降同じキャストで『ビフォア・サンセット』、『ビフォア・ミッドナイト』と続編が製作され、これらをまとめて”ビフォア3部作”と呼ばれる。

劇中では列車の中で知り合った男女のたった14時間の恋物語が、非常にリアルに描かれている。

この映画の大きな特徴は、ドキュメンタリー映画のようなカメラワークと、登場人物らのリアリティのある、ウィットに富んだ知的な会話だ。

作中、人生についてふと考えさせられる名言が多く語られる。

【名言】「自分自身の中に平和を見付ければ、他人との真の関係を見いだせる。」
→自分自身が自分を愛し、ケアして、平和な心で日々を過ごす事で、他者との関係性の中で、余裕を持って接する事が出来る。
自分自身に大きな愛を与える事が出来る者が、他者にも同様に、無条件の愛を注ぐ事が出来る。
それが、真の関係性を育む。
自己愛なくして他者愛はない。

【名言】「もし神が存在するのなら、人の心の中じゃない。人と人の間のわずかな空間にいる。この世に魔法があるなら、それは人が理解し合おうとする力のこと。たとえ理解できなくても、かまわないの」
→人は1人では生きていけない。他者との関係性を築く中で、人として成長をする。自分と他者は同一ではないからこそ、その違いを理解し合おうと努力する。決して100%理解出来なくても、他者を尊重し、理解しようと試みるその心こそが、尊い。その柔軟性、多様性を日々大事にしたい。

絶え間なく、話続ける男女の会話は、時間とは何か?恋愛と何か?人生とは何か等、様々なトピックを哲学的に考えた内容のものとなっている。

本作品を鑑賞すれば、人生とは、恋愛とは、愛とは、それら明確な答えのない、根本的疑問に対しての答えやヒントを見つける事が出来るかも知れない。男女のリアルな会話の中に、人生における価値あるメッセージを見出す事が出来るだろう。

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