親のための旅行
18歳の頃からずっと仕事をしてきた。
育休までの道のりは大変だったけれど、2年近く仕事を休めて、尚且つ戻る場所があるということは本当に有り難い制度だ。
育休中、週1.2回のママ友とのランチをして、それ以外の日は、大吾とショッピングしたりランチしたり、旅行に行ったり、しっかり楽しむことも出来つつ、不測の自体にも対応することも出来た。
職場復帰する事=自由な時間激減になるのかなと思い、その前に、アクティブママ友と、子連れ一泊バス旅行に行った。海外も行ってからの、国内旅行、1年間は育休でもお給料が少なめだけど出ていた。
言い訳がましいが、そのほかに出産一時金やへそくりを使って遊んでいた
場所は、今なら迷わずグランピングだったんだろうが、そんなおしゃれな所はなかったので、草原の広いコテージにした。
英会話教室に通ってる3組と、その英会話教室に、1歳過ぎに新しく仲間入りした同じく親バカ浅野さん、英会話教室には言っていないけれど、ヨガ友上山さんを合わせ5組の親子が泊まれるくらいの広いコテージだった。
今回の旅行の醍醐味は、授乳をみんな終えたと言う事で、やっと気にせずにお酒を飲めると言う事だった。
子供と昼間とことん遊んで、早く寝かせつけてお酒を飲もうと、目論んでいた。
各自必死で寝かせ付けをするのに、なぜか娘がなかなか寝ない。
職場復帰に向けて規則正しい生活リズムを作っていたので寝ないはずないのに、何故このタイミングでと思ったけれど、先に宴会を初めてもらいつつ、頑張って早く寝せて合流しようと、頑張って寝かしつけた。
娘を寝かしつけた後宴会に参加した。
その時にはみんなほろ酔い気分で、普段聞けない夫婦の出会いだったり、夫の愚痴だったり、独身時代の話だったり、お酒が入ってならではの会話が弾んだ。
次の日バスの半日観光後帰宅のツアーだったので、各自子供を膝に乗せ観光を楽しんだ。でも、そこでも娘がぐずぐずしていた。大体旅行は1番楽しむタイプの娘がぐずっていたのと、食欲が若干ないのが気になっていたが、久しぶりにお酒を飲んで、夜中まで起きていたのでぐずられ辛かった。
何故なら、バスの中でぐずられると、気を使う。子育てに優しい国づくりが進んでいれば、ノープロブレム精神が身についているんだろうが、ここは日本子どもがぐずる=親の躾ともいわれかねられないからだ。
くたびれ果てて帰って、しばらくすると娘の体が熱いことに気づいた。熱が出る前触れで、きつかったんだろうなと気づいた。初めての発熱が、旅行中で娘にはかわいそうなことをしたなと今でも思っている。
インバウンドで訪日外国人が訪れる中、旅行中、子どもが発熱したと、言葉が使えないならか救急車で病院に来たりする。
親の都合で振り回されている子どもたち、バカ高いであろう解熱剤だけを処方され帰っていく。
子供を連れての旅行は、親のための旅行とわかっていても、やめられない事に罪悪感を覚えていた。
娘も、グアム旅行は若干覚えているらしいが、ママ友旅のことは全く覚えていないらしい。ほんのちょっとの片隅の記憶のための旅行。でも、当時の写真を見て、「私愛されてたんだね」と言ってくれたその言葉に報われた。
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