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気がつけば夜が明ける

双子育児が始まった。とりあえず保育園があるので、実家には帰らず、ワンオペ育児をする事にした。もちろん大吾に食料調達などの支援は頼んだ。
突然の管理入院になったので、あまり部屋の準備ができないまま帰宅したので、まずは環境作りから始めた。

和室に大きめな布団を敷きその上に双子を寝かせた。
娘は寝相が悪かったので、別の布団を敷きそこで寝せることにした。

娘は完全母乳でいけたが、双子となったらそういうわけにはいかない。でも、全部ミルクだと経済的に大変なことになる。初日は、1人に授乳してミルクを追加して寝かせ付けて、もう1人も同じ事をすると、あっという間に、夜明けになってしまった。

夜が明けるとこんどは娘のお世話が始まる。送迎は大吾にお願いした。保育園に行っている間だけが、休息タイムのはずが、双子育児に追われて休息もできない。双子が寝て起きる時間が違うので、これに対応しているから寝る暇がない事に気付いて、同じ時間に哺乳、入眠が出来ないか考え出した。

とりあえず考え出した技は、夜は、私が真ん中に寝て、片乳を、右側の子に、片乳を左側の子にあげて、ミルク60mlを足す方式にした。2回分のお湯を保温器において置くと、いい温度になるので、枕元に小分けのミルクの粉を置き入れると、夜中に起き上がる事なく授乳が出来た。

どっちかの子が寝ていても、同じタイミングで哺乳と寝かせ付けをすると、自然にタイミングがあってきた。うまく行く時といかない時もあったが、全く眠らずに夜明けを迎えることはなくなってきてはいた。

とはいえ一ヶ月間は大変で今思い出しても記憶がない。一度だけ、双子が同時に泣き出した時に、娘までぐずって泣き止まない時があった。その時は、寝不足なのと余裕がない事で、どうやって3人泣き止ませたらいいのかわからなくなり、私まで泣き出してしまった。その時に、大吾が帰宅して、4人で泣いてる姿を見て笑っていたので、こっちまで吹き出してしまった。

一ヶ月を過ぎた頃疲れがピークになった。双子のお世話だけでなく、2歳児のお相手がやはり大変になってくる。市の支援事業でベビーシッターを頼んだり、シルバー人材センターの支援を頼んだりしてみたが、一時間だけの支援では、双子のお世話というよりは、娘のお相手的な感じで、結局双子の支援まではいきつかない感じだった。

人間続けて寝なくてもなんとか生きていけるんだなと思いつつ寝不足の生活は続いた。

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