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男職場にポツンとワーママ ♀01 なぜそんなところにいるのか?

すっかり桜も散ってしまいましたが、今年も新人さんがやってきましたね。
今年ウチの部門の新人さんは男の子だけでした。
まぁ特に驚きもなく。

そういえば私が新人の頃ってどんなだっけ?
そもそも何でここに就職したんだっけ?
とだいぶ色褪せた記憶を掘り起こして書いてみます。

高校〜大学受験

『一度だけ人生やり直せるなら、どこからやり直したい?』
と聞かれたら、多分このタイミングだと答えると思います。
そう、進路選択に失敗したからです。

私が高校生の頃は就職氷河期真っ只中。
私より少し上の世代の人たちが就活で地獄に陥ってた時代です。
『文系なんて働き口無いぞ』
と中学時代からずっと親に脅されていました。
理系に行け、と。

学力的なことを言えば、私は決して理系とは言い難い頭脳でした。
数学は大の苦手だったし。
さりとて文系の中でも比較的就職に強そうな経済学とか法学系には全く興味なく。
はたまたホントは興味あった心理学とか哲学とかを選んだとして、氷河期時代の就活で勝ち抜ける自信はなく。
ぶっちゃけ能力無いけど、理系はなんかカッコいいなぁという憧れもありました。
当時プロジェクトXやってたしね。

という浅い理由で、向いていないにも関わらず、理系の中でもよりによってむさ苦しい工学部の、さらに1番むさ苦しいと言われる電気系の学科を選択してしまったのでした。
悲しいかな、高校が女子校だったので、この進路のむさ苦しさに気づいたのが入試本番だったのです。
試験会場の教室に、女が私しかいない…状態。
そういえば周りの友達も理系多かったけど、医療系とかバイオ系とかで、機電系を選んでたの私くらいだったかもしれないw

大学入学〜就活

一浪の末、大学入学。
偶然なのか、ウチの大学のウチの学科は機電系にしては珍しく、女性率が高いところでした。
それでも1割くらいかな。
当時としてはかなり女性率高い方だったと思われます。
なので少ないながらもポツンと女子1人、という環境ではありませんでした。
それでも女子校から男子校に入ったと錯覚するほどギャップは感じましたけどね。

就活を始めたのは修士1年の秋。
今思えば学部卒で就職すべきだったと後悔してますが、就職か院進か、悩むなら院に行っておけという先輩のアドバイスもあり院に進学しました。
まだ研究室に入る前だったので、研究に向いてるか判断つかない段階でした。

工学系出身者はご存知だと思いますが、工学系ではマジメに就活せず学内推薦で就職先を決めるケースが多いです。
大手や優良メーカーの推薦も少なくなく、よほどのことが無い限りどこかしらに決まります。

ただここでも私は余計なことをします。
工学部→メーカーだなんて、安直過ぎる。
メーカー以外でも自分の専攻の知識が必要なところはあるはず。
というのは建前。
ホンネ、研究向いてないorz
そう、やっぱり向いてなかったんです。
そりゃそうです、理系脳じゃないんだもの。
メーカーでバリバリ研究やら開発やらなんて絶対無理だろうと、この時点で悟っていました。

なので非メーカーで事務屋寄りだけど自分の専攻の知識が必要そうなところを狙うことにしました。
そうなると推薦は無く、自分で探して選考を受けなければならない。
せっかく無理して就活がラクな学科に進んでおいて、院まで行って、結局普通に就活するという皮肉。
全部で10社くらい受けたかな。
この頃は就職氷河期も明けて少し売り手市場になっていたのもあり、何とか今の職場から内定をもらったのでした。

すでに周りは男だらけの環境に慣れていたので、就活時に面接で『女性はいないが大丈夫?』と聞かれても『はい、今も少ない環境ですが大丈夫です〜』みたいな感じで返してた記憶があります。
私の脳内では『いない=rarely』と変換され、めちゃくちゃ少ないけど、ゼロでは無いんでしょ?と思っていました。←アホか
大学には女性が何人かいたので。

まさか1人もいないなんてね。

人生やり直せるなら、今の職場に入ったか

即答でNoですね。

もう職場の問題以前に、自分の能力適性に合わない進路選んだのが、そもそもの間違い。
学生時代から薄々気づいてたけど、一度選んだ進路を『やっぱやーめた』と捨てられなかったんです。
途中で投げ出すのも堪え性がないみたいだし。
もっと努力すれば何とかなるかもしれない。
と思ってました。

できないものは、できない。

と、ウチの研究室の教授も言っていましたね。
そしてもう一つ問題がありました。
そもそも自分の専攻分野に愛が無い。
やっているうちに愛が芽生える、と言う人もいたけど、芽生えなかったw
能力適性があるからこそ愛が芽生えるのかもしれませんし。
いずれにせよ、どっちも無いのはどうしようもない。

まとめ

自分の得手不得手、何より好きなものを見つけるべし。
打算で進路を選ぶのも大概にせい。

至極当たり前な話ですな。

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