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【読書記録】苫米地英人『「性格」のカラクリ』【妄想から始まる】

「性格を変えたい」
そう思うのは誰しもあることと思います。
私もマイナス思考で、自己肯定感の低い人間でした。
でした、というのは、最近は少し変わってきたという自覚があるからです。


自己肯定感が低い人間だった時、人に認められないと意味が無いと信じ込んでいたと思います。
毎日完璧に過ごせることなんてなく、毎日何かしら「自分なんて…」と思ってしまっていた時、ふと気づいたのです。
「どうして自分の味方は自分のはずなのに、こんなに毎日自分のことを貶しているんだろう?」
「誰かに認めてもらいたいと願うわりに、自分で自分を認めてあげないのはどうしてなんだろう?」
そう思った時、やっと自己肯定感の低い自分から抜け出すことができたと思います。
「性格」は変えられるし、「性格」というのはいつもどこでも同じではない、という実感が以前からありました。
この本は、その事についてわかりやすく解説がされています。
誰でも「変える」と思った瞬間に「変わる」事はできるのです。


以下、心に残った部分を引用します。


 このように、みなさんが「自主的に選んでいる」もしくは「特に意識せず、自然に選んでいる」と思っている選択や行動はすべて、他者に植えつけられた思考や好みから形成されたブリーフシステムに基づいています。

p.23

 人はそれぞれ、無数のブリーフシステムを持っており、中には、互いに矛盾するブリーフシステムもあります。
(中略)
 複数のブリーフシステムのうち、どれが優先されるかによって、人の行動は変わりますし、周りの人が、その人のどの行動に注目するかによって、評価も変わるのです。

p.28~29

 よく「性格を変えたいのに、なかなか変えられない」という言葉を耳にしますが、それも無理はありません。
「性格」というもの自体が、存在しないからです。
 存在しないものを変えることなど、できるはずがありません。
 みなさんが今まで「性格」だと思っていたものは、過去の記憶に基づいて作られた自己イメージや、選択や行動の傾向にすぎません。
(中略)
 今、この瞬間から、「自分に対するイメージや、選択や行動の傾向をどう変えるか」を考えればいいのです。

p.57~58

「よい未来」から逆算して見れば、どんな現在も過去も、「よい未来」を作るために必要な出来事だったと思えるようになるからです。
 たとえば、過去の自分の「性格」に気に入らない部分があったとしても、「よい未来」から考えると、「むしろ、そんな『性格』だったのは、ラッキーだった」と思うようになるはずです。
「時間は未来から過去に向かって流れている」
「過去は、未来の自分に影響を与えない」
「未来が過去を作る」
「未来が最高だと確信すれば、過去も現在も最高になる」

p.69

 さらに、人間を含め生物の脳は、そもそもポジティブな記憶よりも、ネガティブな記憶の方が、強く残るようにできています。
 危険を避け生命を維持するため、同じ失敗を繰り返さないよう、失敗体験を強く記憶しようとするからです。
 このように残念ながら、私たちはどちらかといえば、マイナスの自己イメージを抱きやすい傾向にあります。
 しかもそのイメージは、脳のサボりや働きにより、固定化・強化されやすいのです。

p.84

 人は無意識のうちに、「自分らしい」「居心地がいい」と認識している状態、つまりコンフォート・ゾーンを維持しようとします。
 たとえ良い方向へのずれであっても、そこから自分がはみ出すこと、はみ出すような行動をとることに対し、抵抗感を覚えてしまうのです。

p.86~87

 現状の外側にゴールを設定した場合、おそらく最初のうちは「何をすればいいのかわからない」「どうすればゴールを達成できるのか、まったくわからない」という気持ちに襲われるでしょう。
 それは当然のことであり、仕方のないことでもあります。
「現状の内側からは、どうやって達成したらいいのかまったく見えない」「想像がつかない」ことに、意味があるからです。
 現状の内側にいながら、先の予想ができるなら、そのゴールは現状を維持しながらでも達成可能であり、「現状の外側のゴール」とはいえません。
 しかし、心配することはありません。
 道筋は、いずれ必ず見えてきます。
 ただ、そのためにぜひやっていただきたいことがあります。
 それは「ゴールに向かって進んでいく自分の姿をイメージする」ことです。
 しかも、できるだけリアルなイメージを、繰り返し思い浮かべるようにしましょう。
(中略)
 脳は、臨場感が高い脳内の仮想的世界(イメージ)を「現実」として認識します。
(中略)
 ゴール側にコンフォート・ゾーンが移動すると、スコトーマが外れ、見える景色が変わります。

※スコトーマ…心理的な盲点

p.151~153


未来を設定すると、それに夢中になり、今の小さな不安が消えていく心地になりました。
それと、「現状の外側にゴールを設定する」という項で、小さい頃の夢を思い出しました。
今までは「絶対に無理」と端から諦めていて、夢と思っていた事すら忘れていました。
でも、これを達成する未来を設定し、具体的にどんな生活をしているかまで妄想をしながら生活をしてみようと思います。
人間は考えた事しか実現できないものだから。


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