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自分が正しいと思うから相手を否定する

マネジメント関係の本に示され、コンサルタントが良く言うことに、
「私たちは個々の人々が異なるバックグラウンドや経験を持っていることを理解しています。それぞれの視点や考え方を尊重し、それぞれが持つ独自性を活かすことで、より良い意思決定や創造的なアイデアを生み出すことができる。」というようなことがあります。
 
ところが、表面的には個々の意見を尊重しているように見えていても、相手の意見を否定し、相手の視点を無視するようなことが起きています。
 
これは、結果を出すために、「自分のアイデアは正しい」という思いがあるからではないでしょうか。
 
人の特長として、正しいと思っていることを否定されることを嫌います。それゆえに、相手を否定したり、無視したりして自分の正しさを強調します。
 
その人が置かれている立場にもよりますが、自分で判断することをせず、相手に判断を委ねることもあります。相手に従っていれば、自分の考えを否定されることはありませんから。
 
人の本質的な特長を無視して、理想的なことを言っても人は動きません。
 
それゆえに、インサイトマネジメントでは、行動の起点となる「思考」を、マネジメントの要素として捉えます。
 
この「思考」を認識と意味付けに分けて考えると、マネジメントの方法が見えてきます。
 
人は、外界の情報を認識し、その認識した情報に意味付けを行います。そしてこの意味付けによって行動が選択されます。
 
このプロセスを振り返ってみることから、インサイトマネジメントは始まります。
 
認識した情報にどんな意味付けをしたのか、そしてその意味付けによってどんな行動の選択をしたのかを振り返ります。
 
そうすることで、情報認識と意味付けの関係、意味付けと行動の選択の関係が分かります。これが分かることで、望む成果を出すための行動を推進するには、どんな意味付けが必要かの理解が深まっていきます。
 
このプロセスをまずは、リーダー自身が実践することで、自分自身の「思考」を知り、そうして他の人の理解も進みます。
 
皆さんも、今目の前で起きている出来事の、どんな情報を認識し、それによってどんな意味付けをしたかを検証してみませんか
 
そして、その意味付けによってどんな行動を選択して実行したかも振り返ってみましょう。

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