90sシティポップの個人的名盤「カードキャプターさくら主題歌コレクション」

みなさんは知っていますか?90年代に関西弁のよくわからん黄色い生き物とローラースケートかっとばし魔法少女がいたことを…

 僕が保育園に入る前だったか、従姉妹が熱心に見ていた記憶が朧気にある…最近僕もカードキャプターさくらを見始めた、ローラースケートビュンビュン飛ばし景色を置いていく彼女に自由を感じながら、そんな今日。
 地元のブックオフで出会った400円のCDが「カードキャプターさくら主題歌コレクション」だ。普段から洋楽、邦楽、アニメの棚を全て見ている。正直、初代OP「catch you catch me」、「プラチナ」、「groovy」を聴きたくて他はオマケのつもりで買った。それ以外の収録曲は全然知らない。作曲、編曲に亀田誠治、鷲巣詩郎がいたことに驚いたくらいで。

5曲目「明日へのメロディ」まで聴いて「ダレねぇ!スゲェ!もしかして5曲目の華やかさ…筒美京平が影を潜めているのか?」

 僕は残り7曲の時点でかなり聴き入ってた。その後にきたのはオシャレで落ち着いた「honey」という楽曲。「groovy」でぶち上げた脳内をそっと包むような曲…染みる。
 終わってホワッとした脳みそに今度は初代プリキュアで使いそうな、しかもカッコいい女の子のためのロック「FRUITS CANDY」!ブルーなマンデーもぶっ飛ぶ!あのニューオーダーも踊り出すぜぇ!!
 

僕は次のキャラソンでアルバムが失速すると思っていた。「ケロアンドスッピーって何やねん…」

 そんな気持ちをアッサリ裏切った「おかしのうた」。独特な声の関西弁歌唱。僕の世代だと声優の伊藤彩沙さんを彷彿とさせる黄色いよくわからん生き物の甘いもんは大事やでソング。軽快なギター、キーボードに乗せたノリノリな曲。「人生たのしまんとなぁぁぁ!!!」
 

なんかビートルズっぽい始まり?

僕は申し訳無いけどビーチボーイズが大好きでビートルズはサラッと聴き流した程度かもしれない。だからさくらちゃんのキャラソン「ありがとう」を聴いたビートルズ好きな人にビートルズの何の曲と一番似てるのか聞いてみたい。確かに感じたんだけど僕は勉強不足でわからない…

「これがラストか…あれ?あと一曲あるじゃんよ!」

 もし「夜の歌」がラストならそれで十分良いアルバムって思えるピアノがきれいな優しい曲。

「ラストを飾るのは…天気のいい日に街に繰り出したくなるそんな曲」

 しっとりで終わらせねぇ!恋するステップで駆け出すボーイミーツガールな一曲「GET YOUR LOVE」だ。しっかりシティポップしてるんだ。誰もが聴けば良い曲だと思うだろう。「キャラソンでこれっすか?!」って僕は思った。ここまで聴いて僕は名盤だと確信した。

最後に…

 僕はビーチボーイズを筆頭に過去の音楽を旅してきた。60〜90sの国内、海外もう判らなくなるくらい。理由は日本のゼロ年代以降の自分の内に閉じ籠もるような音楽に飽きたから。カードキャプターさくらも含めて厳しい時代に希望ある音楽的にも優れた楽曲が出ていたのにそれに触れないなんて勿体無さすぎる。音楽をただの音の集まりとして聴いていたなら楽しめない。色んな音が集まって1つの世界を作り上げるのが音楽だと僕は思う。芸術なんだ。だからこそシングルでもアルバムでも理論だけじゃ理解出来ない名盤が出てくる。絵で言う絵の具が楽器の音や人の歌声なんだ。絵を鑑賞するときに「どの色が好きか」ってことだけを考えないだろう。長々と音楽オタクの素人が語ってごめんなさい。だけどそれだけ良いアルバムだと僕は感じたんです。多くの人にサブスクにある曲山程入ってるベスト盤の前に1回でも主題歌コレクションを聴いてほしくて…
 

個人的90年代シティポップの名盤「カードキャプターさくら主題歌コレクション」是非手にとってアルバム作品として聴いてみては如何だろうか?

 小沢健二の「LIFE」、コーネリアスの「FANTASMA」を超えるか?僕はどちらも大好きだし腐る程聴いたけど聴き手の好み次第で差は無いと思っているのです。
 
 
 


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