22│08│逆ジョーカー

■某日
 2020年4月から始めたオンライン英会話の総レッスン時間が30000分に達した。1回のレッスンが25分なので1,200回授業を受けたことになり、そう聞くと結構受けたなという気分になる。ただ実際の日数に換算するとわずか20日程度と留学の1か月にも満たない時間でしかないと思うと、海外に住むことにおけるその言語に"晒される"時間の長さの影響力には遠く及ばない。とはいえ2年3か月ほどほぼ毎日レッスンを受け続けた自分のことは若干褒めてやりたい気持ち。肝心の英語力がどの程度伸びているかは定かではないし、おそらく死ぬまで、このゴールにたどり着くことのない旅は続くのだけれど。「全てのことは死ぬまでのプロセスで、ゴールにたどり着くことはない。」みたいなことを前言ったらすごい生きづらそうだと言われた。自分でもそう思う。ただそういう生きづらい人生でもたまにこういう瞬間、後ろを振り返って「結構遠くまで来れたな」と、自分を赦してやりたい気分になれることはある。

 この日記のような何かも書き始めて2カ月が経過し、今のところは続けられている。もし毎回読んでくれている人がいるなら、本当にありがとうございます。


■某日
 あちこちオードリーのオンラインライブを見る。 「夢と希望だけじゃ生きていけない 私の絶望ワイドショー」と題し、オードリーの2人に加えドランクドラゴンの塚地、銀シャリの橋本、Creepy NutsのDJ松永が人生(主にテレビ)において絶望したことを発表し合い、その絶望を供養するという企画だ。具体的な内容は外出しNGなので伏せるが、その中で若林の発した発言に、自分が若林のことを好きな理由が詰まってると言っても過言ではなかった。
 社会には他人の邪魔をしたり誰かの不幸で溜飲を下げる人がいる。自分もそういった感情はないと言い切れるほど清廉潔白な人間でもないが、そういった人たちはもっと明確な形でそれを他人にぶつけ、人が転落するのを待ってる。ただそういった人たちに対して、放送の中で若林は腐すわけでも馬鹿にするわけでもなく、でもお前らの思い通りにはさせねぇぞと、正攻法で闘うことを宣言していた。誰かを傷つけるやり方をできるだけ避けながら、自らの矜恃を通すために不器用な道を選ぶその姿は最高にカッコよかった。
 このやり方は割を食う方法だ。報われないかもしれない。けれどそういう生き方をしたいと自分も思う。松永がぽつんと言った。「そういう(若林のような闘い方を選ぶ)人たちで社会は成り立っている」。

 この若林の話を聞いて大好きな曲のことを思い出したので貼っておく。


ELLEGARDEN「Cuomo」

Don't tell me you give in
Don't let them compromise you
Realize your ideals
You're not a wimp

Surrendered people envies you holding your good wish
They are trying to draw you into the loser's ring

You're the one told me I can do anything I want to
You're the one told me there is no royal road after all

They try to shake your faith
Because they lost their own
No one can ever prove you can't make it

Maybe one day you will see
If you can keep fighting
Your people are going along with you

You're the one told me I can do anything I want to
You're the one told me there is no royal road after all

I'm coming along

You're the one told me I can do anything I want to
You're the one told me there is no royal road after all

I'm coming along

降参するなんて言わないでくれ
奴らに妥協させられるな
理想を実現するんだろ
君は弱虫じゃない

すでに諦めた奴らが君の強い意志を妬む
奴らは君を負け犬の輪に引きずり込もうとしてる

僕は君からやりたいことは
なんでもやっていいと教わった
僕は君から結局王道なんてものは
ないんだということを教わった

奴らは君の信念をぐらつかせようとする
何故なら既に自分の分を失ってしまったから
君には出来ないなんて誰にも証明できない

願い続けさえすれば
いつか気付くかも知れないじゃないか
一緒に歩いている人がいるってことに

僕は君と一緒にいくよ


あのキーホルダーをぶら下げて闘ってる人がどこかにいると思うと勇気をもらえる。クソなことは次から次へと起こるが、一人じゃないと思えるならそれは希望だ。それぞれの場所で闘うその人たちに勝手に仲間意識を感じながら、陰鬱な世の中でも腰振って笑い飛ばしてやりたい。

記事を読んでいいなと思ってくれたらサポートをお願いします。いただいたサポートは人生に充てさせていただきます。