2024年合判模試第2回の志望校別度数分布を眺めて@共学校(女子)編

 7/7(日)に行われました合判模試の志望校度数分布を眺めるシリーズです。この記事は志望者数の増減に注目し、今年の受験について何となく予想するものです。今回は、共学校の女子の志望者数について記事にします。これまでの記事も併せてお読みください。
※学校数が多いため、自由が丘駅から通えるであろう範囲内の学校に限定して言及していきます。


【気になる学校】

[開智日本橋学園]

本年/昨年/一昨年/前年比
271名/208名/205名/130.3%

「難化」というよりも危険な印象です。偏差値から言うと、もう合判模試で志望者数が増えてはならない学校だと思うので、開智日本橋学園の志望者数が増えていることに危うさを感じます。

[かえつ有明]

本年/昨年/一昨年/前年比
242名/192名/194名/127.1%

 東雲周辺のシーサイドエリアの人口増加と青稜の難化が影響している気がします。自由が丘からは少し遠いので、かえつ有明の名前が挙がることはあ少ないですが、これから青稜を追いかけるようにして難化が始まるのかもしれません。

[多摩大学目黒]

本年/昨年/一昨年/前年比
113名/64名/65名/176.6%

 まだ第一志望の生徒は多くありませんが、志望者数は過去2年よりも増えています。これは、押さえ校の選択の幅の広がりからくるものだと考えます。共学校は、徐々に押さえ校として機能する学校が減ってきているので、四谷大塚の偏差値50くらいまでの子は、共学校の併願校は多摩大学目黒まで視野を広げておかないと危険なのかもしれません。

[明治大学付属八王子]

本年/昨年/一昨年/前年比
200名/129名/144名/155.0%

 「中野」が外れたからかどうかはわかりませんが、今年は一気に人数を増やしています。自由が丘駅からは通いづらいですが、中学受験や大学付属の波が「八王子」まで広がっていると感じさせられるものなので触れておきます。

[安田学園]

本年/昨年/一昨年/前年比
244名/197名/162名/123.9%

 やはり、青稜や都市大等々力の下のゾーンにある共学校は、軒並み志望者数を増やしている印象です。かえつ有明や安田学園、開智日本橋といった学校は、大井町駅にある青稜の難化で、地殻変動の真っ只中にあるように感じます。

[法政大学第二]

本年/昨年/一昨年/前年比
315名/228名/205名/138.2%

 この数字は判断が難しいです。法政大学第二の入試問題の難易度で言うと、合判模試でも良いような気もしますが、それでも偏差値を考えると他の模試の方が判定の精度は高いように感じています。平均偏差値が昨年よりも下がっているところを見ると、増えた志望者の実力が上がっているわけでもないので、わりと危険な増え方をしている気がしています。ここから、12月の模試までに、どのように変化するか次第ではありますが、色々とネガティブな考えさせられる上昇数値です。

【まとめ】

 受験日から日数も経って、若干いい加減にまとめた感は否めません。ただ一つ感じたのは、同じ「共学校」といっても、男子と女子で人気が集まる学校が異なるということです。定員が分かれているかどうかという問題もありますが、偏差値以上に男女で難易度が変わる学校もあるのでしょう。そこらへんは、共学校といえども、男女に分けて冷静に考える必要があると思います。

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