2024年合判模試第2回の志望校別度数分布を眺めて@男子校編

 7/7(日)に行われました合判模試の志望校度数分布を眺めて気になったことを書いていきます。

 今回は、男子校編です。基本的には合判模試偏差値70未満の学校に言及していきます。それは、合判模試がそれ以上の学校の判定に対応していないと考えるからです。
 また、基本的には4科志望者数の動向にのみ注目します。平均偏差の変化に関しては、よほど顕著に差が出ない限り、誤差の範囲と考えます。また、第一志望者数に関しても、難易度へ影響は大きくないと考えるので、あまり言及することはありません。

 そのようなスタンスで、つらつらとまとめてきます。お時間がありましたら、お付き合いください。


【気になる学校】

[足立学園]

 志望者数が、前年比147.6%、前々年比184.9%となっています。第一志望者数は、そこまで増えていないので、1日午前はまだ問題ないと思いますが、午後受験は慎重に考える必要がありそうです。
 1日午後の結果偏差値は、2023年から2024年で2ポイント上がっているので、今年もそれくらいは覚悟しておいた方が良さそうです。偏差値60を超えていなければ、足立学園は、午前に受験することを視野に入れた方が良さそうです。

[佼成学園]

 志望者数が、前年比137.3%、前々年比190.9%です。平均偏差値も昨年より2ポイントも上がっており、2年連続の上昇です。第一志望はそこまで増えていませんが、全体的に志望者のレベルが上がっていると考えた方が良さそうです。
 午前受験の結果偏差値も、昨年から今年にかけて全日程で4ポイント上がっています。今年も、同様に上がるであろうと警戒するべきでしょう。午前受験も偏差値60を超えていなければ安心しない方が良さそうです。
 また、午後受験に関しては、合判模試で判断をしない方が良いでしょう。午後受験を考えられている方は、上位の模試でしっかりと実力を確認することをお勧めします。

[成城]

 志望者数が前年比135.0%です。第一志望者数も前年比151.9%なので、難化する可能性は高いです。1日午前の結果・予想共に偏差値64ですが、安定してその数値を超えられないと危ないんじゃないかと考えています。
 個人的には、合判模試だけで判断できない学校だと考えているので、上位の模試でも確認した方が良いでしょう。かなり慎重な判断が求められる学校です。

[世田谷学園]

 志望者数は前年比139.2%です。第一志望者数も前年比181.0%と増えています。ただ、平均偏差値は1.5ポイント下がっています。それゆえに、志望者数増だけでは判断できない難しさがありそうです。
 世田谷学園を志望している御家庭に関しては、SAPIXの動向を確認した方が良いと考えています。近年SAPIXからの合格者数が著しく減っています。

その点を考慮すると、見た目の数字ほど難化していない可能性があります。世田谷学園については、最後まで可能性を諦めずに取り組んでも良さそうです。

【まとめ】

 男子校については、合判模試では判断できない難関校が多いので、気になる学校は4校しかありませんでした。
 足立学園と佼成学園に関しては、男子校の難易度が軒並み上がっている中で、ネクストブレイク校としての兆しが見えています。成城は、ここからワンランク上の男子校の仲間入りを果たしていくのでしょう。世田谷学園は、合判模試層へ志望層を広げているかもしれませんが、実際は易化する可能性のある学校かもしれません。
 いずれにせよ、この4校はポジティブにもネガティブにも、慎重な判断が求められる学校だと考えられます。

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