2024年合判模試第2回の志望校別度数分布を眺めて@共学校(男子)編

 7/7(日)に行われました合判模試の志望校度数分布を眺めるシリーズです。今回は、共学校について記事にします。共学校に関しては男女で資料が分かれていますので、それも分けてまとめる予定です。

 基本的な視点に関しては、男子校編で言及しているので、ご参照ください。なお、自由が丘を中心にして考えておりますので、自由が丘から通えそうな範囲の学校についてのみ言及します。


【気になる学校】

[駒込]

https://www.komagome.ed.jp/

 前年比136.6%、前々年比169.7%です。結果偏差値は、前年からそれほど上がっていませんが、今年は上がる可能性を考慮した方が良さそうです。安全にと考えるのであれば、1日午前の受験も偏差値55くらいから考えた方が良く、午後受験も偏差値60くらいから考えた方が良さそうです。
 テレビ番組でも取り上げられた影響だと思いますが、今年は確実な追い風が吹いているので、細心の注意を払って受験を考えることを進言します。

[サレジアン国際]

 前年比、前々年比ともに188.9%です。今年伸びている学校です。結果偏差値も、今年付いたくらいなので、まだ急激な難化ということは起こらないと思いますが、多少は慎重になる必要があると考えています。
 大橋清貫氏が学園長になっているので、広尾学園や三田国際学園のような成長曲線を描いていく可能性が高いです。
 少なくとも、予想偏差値を信じて考えると危険だとは考えています。予想偏差値からの上昇を考えると、偏差値50くらいは無いと安全とは言えないかもしれません。

[サレジアン国際世田谷]

 前年比132.2、前々年比298.0%となっています。平均偏差値も2.9p上昇しています。今年の結果偏差値では、1日午前も偏差値50を超えていますし、来年の受験は、かなり注意した方が良さそうです。
 今年の1日の結果偏差値は予想よりも4p高かったので、今年も偏差値55くらいを80%と見ておいていいのではないでしょうか。7月の段階の偏差値51で考えていると、少し危険かもしれません。
 また、午後入試に関しては、他模試の動向をしっかりと確認した方が良いです。合判模試だけで判断すると、模試主催の大手学習塾のトレンドに流される危険性があります。

[日本工業大学駒場]

 前年比146.4%、前々年比207.8%です。今年の受験では、受験生を多く集めた学校としても注目を集めていました。そこから、さらに志望者を集めた今年は、確実に難化すると見て良いでしょう。
 7月の予想偏差値では、1日の午前が偏差値45になっていますが、偏差値50ない子は注意した方が良いと考えています。午後入試は、さらに難化すると思いますので、偏差値50くらいの子から、1日午前に日工大駒場の合格を目指すという考え方をした方が良さそうです。
 評判の良い学校なので、学校見学に行くことをお勧めします。

[横浜創英]

 前年比120.3%、前年比169.5%です。話題の工藤勇一校長が辞められても、人気傾向は継続しているようです。
 今年の結果偏差値では、1日午前で5pと上がっています。安全に考えるのであれば、1日午前も偏差値60を基準にして受験を考えておいた方が良さそうです。

まとめ

 共学校に関しては、全体的に「話題になっている学校」が伸びている印象です。共学校だけではなく、「THE 名門校」で取り上げられる学校は人気になっている気がしてきました。

 この中では、日工大駒場にしか進学者を輩出したことがないので、あまり詳しい情報は把握しておりませんが、とりあえず日工大駒場に関しては、まだ良い話しか聞いておりません。

 自由が丘近辺の受験事情で考えるのであれば、青稜・都市大学等々力・三田国際という3校の難化が著しいので、サレジアン国際世田谷・日工大駒場との中間に成績で位置する子は、青稜・都市大等々力・三田国際を目指すよりも、サレジアン国際世田谷・日工大駒場の受験を考えた方が良いかもしれません。今の流れが続けば、あと数年で合判模試の偏差値60でも入るのが苦しい学校になる可能性があるでしょう。学校見学をして、その学校の環境や雰囲気に納得されるのであれば、確実に入学しておくのも手だと思います。


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