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「自習」を大切にする理由

BOX OUT では、「自習」をとても大切にしています。

「自習」とは、自習室での勉強でも、家庭学習でも、子供が自分で勉強に対する目的意識を持ち、自ら何を学習するべきか考えて実行する、というプロセスの全てを指します。
勿論、本来どうあるべきであるのかを示したり、相談に乗ったり、モチベーションを強めたり、目的への道筋を一緒に考えたりはしますが、基本的には子供の主体性を尊重しています。
BOX OUT が、この部分に強くこだわる理由はいくつかあります。

まず、子供に勉強を通じて自信を持たせることができるからです。
目標設定に際して自分が関わらず、他人が勝手に設定した目標に対して熱意を持って取り組める人は、大人の中でも稀です。
そのようにして「与えられた」目標を「やらされた」ことで達成しても、それは自信を形成することにはほとんど寄与しません。
ゆえに、子供に自信を持たせるためには、常に自分の意志に行動を選択させ、試行錯誤させていくことが大切になると考えています。

次に、自分で高い目標を設定し、そこに向かって自分の力で努力をしていくというプロセスが、中学受験の国語や作文のテーマになる事が多いからです。
国立・私立・公立中高一貫を問わず、自分の意志で高い目標を設定し、そこに向けて研鑽を積むことの大切さを説く文章や問題は、枚挙に暇がありません。
出題する学校側の、そのような意識を持った生徒に来て欲しいという意図の表れでもあると思います。
ゆえに、そのような文章を実感を持って理解し、その理解を記述問題で言語化できるように育てるために、「自習」によって自主性を育てています。

そして、最も大きな理由は、その子の長い人生を考えてのことです。
長期的な人生において自ら何を学ぶべきかを考え、実際に学び、学んだことを実行する習慣は、部活動、大学受験、大学での勉強や研究、資格試験、就職活動、仕事、子育て、介護、趣味等、何をするにしても、一人前になるためには必要不可欠です。
だから、大人が見守ってあげられる小学生の時期のチャレンジで、自分で考えて行動するということを子供から奪わずに、将来に役立つ哲学を養う経験値を与えてあげることを大切にしています。

現代社会では、あらゆることを「教えてくれるサービス」が大人向けにもあふれ返っています。
英語が話したいという人に向けた英会話教室にはじまり、プログラマーになるためのスクール、寿司職人になりたい人のための学校など、何かをやりたいときに手っ取り早く達成感を感じさせてくれるサービスは世の中に豊富に存在します。
しかし、そういう「教えてくれるサービス」を受動的に受けて、本当の意味で何かができるようになる人がどの位いるのかというと、ほとんどいないように思っています。
基礎的なスキルを習うことはできても、その世界において一人前となるには「教えてもらう」のでは限界があるからです。

これは、中学や高校に進学した後の学習(即ち、大学受験に向けた学習)においても言えることです。
私達は、私立の中高一貫校に進学した上で大学受験に向けて予備校や補習塾に通うこと自体、本来不要なことだと考えています。
「自習」をする習慣を子供が身につければ、優良な私立中学校に進学した後にサービスに頼ることなく自分の人生を切り拓いていけるはずです。
ゆえに、私達は子供達には「親にただでさえ教育費のかかる私立中学校に通わせてもらえる以上は、自分の力のみで大学進学する位の意識を持つように」と指導しています。

このような BOX OUT での指導にご興味がありましたら、是非学習相談にお越しください。
気軽に何でもご相談いただければと思います。


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