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【中学受験】算数の成長速度について

 4期目の受験指導も終盤に差し掛かり、少しずつ算数の指導について見えてきました。その中で、今回は算数の成長速度について、少し記事にまとめたいと思います。

 少し前に、新版の『予習シリーズ』についての記事を書きました。

 新版の『予習シリーズ』は、学習速度がかなり早くなっている印象です。そのカリキュラムを順調に消化することができれば、難関校に合格する可能性が高まると思います。しかし、そこまでの難関校を目指さないのであれば、消化不良を起こして成長できない危険性があると考えております。

 そのため、私たちの教室では難関校受験の指導をコンセプトにしていないので、現5年生の指導から扱うテキストを『新演習』に切り替えました。

 『新演習』と『予習シリーズ』を比較したとき、『新演習』が決定的に易しいというわけではありませんが、多少はゆとりがあると考えています。

 その指導も、少しずつ安定してきたところで感じていることは、「必ずしもカリキュラムに沿って算数の指導をする必要はない」ということです。今までは感覚的でしたが、少しずつ指導実績が積み上がっていく中で、ある程度の確信を得てます。そして、現行の算数の指導システムについても、少しずつ自信を持ち始めています。少なくとも、カリキュラム通りに集団授業を進行させるよりは、堅実に成長させてあげられていると。

 私たちの教室では、「集団型個別指導」と銘を打って、算数だけは集団授業の中で個別指導をしております。

そのため、算数の指導では生徒によって進度が異なります。当然、決められたペースで算数の授業が流れていくわけではないので、一部の生徒はカリキュラムよりも早くテキストを消化することがありますが、大半の子はカリキュラムよりも消化速度が遅いです。それでも確実に理解していけば、模試や過去問で十分戦えることがわかってきました。

 あくまで感覚的な評価に過ぎませんが、首都圏模試センターの偏差値65未満の学校であれば、現行の教材の学習速度に合わせることができなくても、合格できる可能性があります。新版の『予習シリーズ』はもとより、『新演習』の学習速度ですら合わせる必要はありません。堅実に歩みを進めても、焦る必要は無いと考えています。

 逆に「合わせなければ」と焦る方が、かえって消化不良を起こして合格から遠のく危険性があるでしょう。すくなくとも、私たちの教室の合格実績にある学校は、カリキュラムに合わせず、その子のピッチで歩んでも問題ないと考えています。

 私たちの教室では「中学受験」を一括りでは考えておりません。複雑な重層構造のものだと考えております。それゆえに、万能な指導を目指すというよりも、特定の「中学受験」において、大手学習塾よりも効率的な指導を心掛けております。その対象は、以下の学校で考えております。

〇男子校
攻玉社
女子校
香蘭女学校・実践女子学園・田園調布学園・東京女学館
〇共学校
青稜・都市大等々力・日本大学

基本的には、自由が丘から通いやすい東急沿線の学校を対象にして考えております。もし、御家庭の方針と合うようでしたら、ぜひ一度学習相談にお越しください。


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