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算数の個別指導の可能性と限界

私たちの教室では、この夏夏期講習の算数の指導全てを、自習室の指導法で行いました。

それを、仮に「集団型個別指導」と表現しておきます。
その指導法は、生徒にそれぞれ自分のペースでテキストの問題を解かせていき、つまづいた問題を個別に解説していくというスタイルです。
私たちは、このスタイルが算数の実力を最も上げられると考えています。
その理由は、以下の点です。

〇集団型個別指導のメリット

・多くの問題数を解くことができる

集団授業の場合、クラス全員が先生の問題を指定した同じ問題を解きます。
その指定された問題を解く価値は、生徒の理解度や成長段階によって変わってきます。
その問題を解くのに必要な時間も生徒によって変わり、生徒によっては無為に時間を過ごすこともあるはずです。
この指導法では、個々に自分のレベルに合った問題を解けるために、無駄な時間を無くすことができ、効率的に問題を解いていくことができます。

・理解していないことを理解させやすい

解けなかった問題のみを解説していくので、その子が理解できていなことに直接アプローチすることができます。
理解している問題の解説に付き合うことなく、理解していないことだけを解説するので、効率良く理解を促せます。
それゆえに、授業の中でより多くの理解していない問題の解説を受けることができます。

・集中力を持続させやすい

子供は、周りに同じように解いている子がいる方が集中できるようで、完全な個別指導よりも集中力を持続させやすいです。
他の子がどんどんと問題を消化していると気になるようで、自分も多くの問題を解こうとしてくれます。
他の子と解いている問題数の差が分かる環境だと、他の子に差をつけられないように頑張るようです。

以上の三点が、「集団型個別指導」のメリットだと考えています。

〇個別指導のデメリット

ただし、デメリットがないわけではありません。
この指導法のデメリットは、演習能力が磨かれないことです。
算数は、問題が解けるからといって点数が高くなるとは限りません。
「ミスをしない」「問題を選ぶ」等という能力も必要とします。
それらの能力を育てるためには、同じ制限時間の中、一緒に解いている子達の中で1点でも多く点数を積み上げるという意識で解かせる必要があります。
その経験値は、この指導法では身に付きません。

私たちの教室では、集団でありながら算数の個別指導を行えるシステムを採用しています。
完璧な指導法だとは思いませんが、費用対効果の高い指導法だと考えております。

算数に課題を抱えている方で、そのような指導法に興味がありましたら、ぜひ学習相談にお越しください。


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