見出し画像

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展へ-原田マハに誘われる美術鑑賞

東京上野。

国立西洋美術館で開催している「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」へ。

実家でとってる某新聞。配達してくれる営業所が、毎月美術展のチケットや映画、スパ施設や遊園地などなどを、一覧にして配っていて。希望を書いて応募、抽選で当たるとある日家のポストにチケットが届いている。

そうして届いたチケットと予約した時間指定チケットの2種類を持って上野へ。

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展

ちなみに。時間指定は30分区切り。該当の時間以外は入場できない。入場時間内に入り口に向かうとちょっと並んでいる。5〜10分くらい待つかな。中はそれでも空いてはいない。ぎゅうぎゅうすし詰めとかではないけれど、前に必ず人がいる状態での鑑賞でした。

年に10回程度の美術館鑑賞頻度の私からみて、、、素直に良かったなぁと言うのが感想です。目玉はゴッホの「ひまわり」だったのですが、それ以外の作品もレンブラント、ルノワール、マネ、ゴーガン、あたりの作品もありつつ、国もイタリア、スペイン、オランダ、イギリス、フランスといい感じに美味しいとこした感じで、見応え十分。また、肖像画、風景画、宗教画等が程よくまとまっていたのも良かった。解説も絵が成立した時代背景にも触れていて、見終わった私の感想は、

「ヨーロッパの事がもっと知りたくなった‼️」

でした。大学時代、日本史専攻の私は高校の時から日本史贔屓で、世界史にはとんと疎くて(カタカナの羅列が頭に入っていかない事もあり)、あんまり詳しくないのです。池田理代子『ベルサイユのばら』を読んでるくらい。今回は『ベルばら』時代の作品は多分なかったので、ぼんやりとした世界史知識をもとに鑑賞。

作品を深く理解したい。

そのために知識が欲しい、、、と感じた夜。

原田マハ『楽園のカンヴァス』

美術館と小説=原田マハ。

と、私の中では公式が成り立っている。デビュー作の『カフーを待ちわびて』は映画化されている。確か玉山鉄二が主演。この時から目が離せなかった作家さん。それは彼女の経歴によるところが大きくて、キュレーターさんだったから。デビュー作は別に美術は特に絡んでいなくて、でも、いつそれが、絡んでくるのだろう、、、と待っていて出てきた作品が、『楽園のカンヴァス』。

ちょっとミステリー仕立てで凄く面白かった。アートに詳しくなくても、まるで水先案内人(ナビゲーター)の様に私達読者をアートの世界に引き込んでくれる。だから、アートに詳しくなくても大丈夫。

『ジヴェルニーの食卓』

『楽園のカンヴァス』のあと、

「きたぁーーーーー‼️」

という感じで発表されたのは、『ジヴェルニーの食卓』。

「モネだー♡わーい!わーい(๑˃̵ᴗ˂̵)」

という感じで読みました。モネ、、、前半生、めちゃくちゃ苦労してたのね。。。そして色々あったのね、、、‼️

と、ジヴェルニーに至るまでのモネを垣間見れる様な作品です。今日、原田マハを思い出したのも、国立西洋美術館の常設展も見たから。モネの「睡蓮」。「一瞬の煌めき」にかける思い。

美術鑑賞で作品の背景を知っていたら

美術作品って「美しい」だけではなくて、その作品の向こう側に幾らでも思いを馳せられる。思いを馳せるためには作品の事を知っていると尚良い。もちろん、目の前の作品をくまなく観て、興味を持ったところに思いを馳せる事もできる。

音声ガイドに人気があるのもその作品達に鑑賞しに来ている人が興味があるからだし、知って理解できる事で呼び起こされる感情。

そこに美術鑑賞の楽しさがある。

そう私は思っています。

それでも歴史は続いていく。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?