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スバラシキ自由を取りもどしたい #本で旅する

行きたいときに行きたい場所に行ける。これって、なんとスバラシキ自由だったのか。

このご時世、そう感じている人は山のようにいるはず。わたしもその山の1人。

今年の夏は1年以上前から大々的な旅行を計画していたけれど、すべてなくなりました。悔しすぎてハンカチ噛んでキーッてなってます。せめてもの救いは、キャンセル料なしで旅行代金が返ってきたこと。

いやそれでも、ね。悔しいよ、悲しいよ、切ないよ・・・ウジウジ。

人間が旅行を自粛しているあいだに、コロナウィルスは世界一周旅してる・・・ウジウジ。

でも今回ばかりは仕方ない。世の中の人はみんなそうだもの。次の機会に行けるということを信じ、今回は旅をしたような気分になってみましょう。

『本で旅に出ちゃいましょうよ』と、なるほど!視点のルミさんの呼びかけがありました。


ルミさんはこのnoteで、京都に行ったような気持ちになったそうです。わたしはどこに行こうかなぁ。

国内海外問わずにローカル市場が大好きなので、旅先では必ず行きます、市場には。むしろ、観光地よりも市場推し。

ローカルな人たちのたたずまいや、家族でふれあう様子に、自然と口元がほころびます。

市場では、その土地に住む人のエネルギーがビシビシあふれている。店先にズラリと並ぶカラフルな食材を見るのも楽しい。海外だと珍しい食材がたくさんあるので、お店の人と話をするキッカケにもなります。

市場好きのわたしが、図書館で何度か借りたのがコチラ。

写真が多いので、気軽にページをめくるのも良し。1つ1つの市場を深く突っ込んで説明するというよりは、世界の市場のシーンを切り取り軽く説明を加えている感じ。

ローカルな息づかいを感じるような写真に見入ってしまいます。

欧米の市場も載っていますが、どちらかといえば、エスニック系(アフリカ・アジア・南米)の市場が多かった記憶があります。スパイス山盛りドーン!ドライフルーツの山がドーン!みたいに。とにかく見ていて楽しい。

何度も借りているのにうろ覚え・・・そろそろ買おうかな、この本。

もう1冊のおススメは、村上春樹の紀行文集。これは買いました(ハルキストなので)。

題名に『ラオス』と入っていますが、ラオスの話だけではありません。村上春樹が今まで訪れた場所をピックアップした旅行記のようなもの。

収録されているのは、ボストン・ポートランド(オレゴン州・メイン州)・ニューヨーク・ギリシャ・アイスランド・フィンランド・イタリア・ラオス・熊本。

レストラン、バー、ジャズ、マラソンなど、【ザ・村上春樹】視点で街の雰囲気を紹介しています。

この旅行記には、“ノルウェイの森”を書き始めた場所、ギリシャのミコノス島も含まれているんです。(ちなみに、高校生で初めて“ノルウェイの森”を読んだとき、あの世界観が分からなさ過ぎて嫌悪さえ抱いたのを思い出しました。10年後に再び読んでやっと理解できた。そこから村上春樹ワールドにハマっています。)

ミコノス島を再訪した村上春樹は、“ノルウェイの森”を書いていた当時の軌跡を追うように街を歩きます。

当時通っていたバーやレストランを再訪したり、住んでいた界隈を散歩したり。

あのころへの懐かしさと、時間は確実に流れたという事実の寂しさが、行間にゆらりゆらりと漂っている。懐かしさと寂しさは混ざり合うようで混ざらない。そのゆらりゆらりが、読者がもつ『なにか』にカチリとはまるんじゃないのかな。

“旅先で何もかもがうまく行ったら、それは旅行じゃない”

こんな名言が、この本には出てきます。

そうなんだよね、ハプニングがあるからこそ旅は楽しい!と、今までの自分の旅先でのハプニング歴をふりかえりながら100%同意。

ところで、タイトルにドーンと出てくる“ラオス”。ラオスといえば、反射的にこの方を思い浮かべます。

南ラオスで、生薬/ハーブ研究・自然養蚕農園をされているkohjiさん。


世界中に行きたい場所はまだまだあるけれど、ラオスは必ず行く、と決めた場所の1つ。わたしの“次に行く旅リスト”のトップ3に入っています。

Kohjiさんは南ラオスの農場の様子や、ラオス特有の食材を使った料理レシピの記事を多く書かれています。“うぉっ!”と発見が多く読んでいて楽しい。

Kohjiさんがアップされる空の写真や緑あふれる畑の写真も素敵なの。幼いころを思い出して胸がキュッとなったり、360度ぐるりと自然たっぷりの風景からは癒しとパワーをもらえます。

旅の本を紹介したら、ますます旅に出たくなっちゃったな。みんなの旅の本も知りたいです。

行きたいときに行きたい場所に行ける。そのスバラシキ自由を、1日でも早く取り戻せますように。


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