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いきていて することがない

『新潮』9月号に掲載されていた、谷川俊太郎の詩「いきていて」の一部を引用します。

「いきていて」

くさが
かぜになびいている
あおぞらは
うちゅうにつづいている
ぼくはいきていて
することがない


たまたま手に取った文芸誌『新潮』の中の一節です。少し前まで、私はこの詩に書かれた風景とまったく同じところにいました。

いきていて
することがない


この詩を読んだとき、ああ私は生きていて、することがなかったのだとすごく腑に落ちる気がしました。

このひとつの詩に、すごく救われたような気がします。実際の詩は縦書きで書かれていて、本を手に取って最後まで読むとだいぶ印象が変わると思います。

この夏見つけた、一生の宝物になる言葉です。どうか、悩んでいる人がいたら読んでみてください。

大きな書店や、Amazon、楽天で手に入るでしょうし、もちろん書店で注文してもいいでしょう。

いきていて、することがないなら、何をするか悩んでいるなら、いちど読んでみてほしいのです。


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