防災・今何か出来ることがないか考えている人向け【令和6年能登半島沖地震】

今すぐにでもできること

 まさに今、首都直下型地震や東海大地震が来たらどうするか、大丈夫か?を考えてみてください。不謹慎と思わず、今回の災害から学んだこと、すぐに実践してください。今が一番アンテナが高いはずです。
 今、石川富山が大変だけど、じゃあ今別の場所で大地震起きたらやばくない?と考え、自分の身の回りを早急に整えることが防災の第一歩です。
 今心を痛めている人、たくさんいることと思います。離れた場所の自分ができること、今このノートで確認しませんか。必要なものをメモして実行しませんか。

災害時に大事なことは「自助・共助・公助」
自助:まず自分を助ける、ケガをしない。自分が助けるために、そのために備えておく。そうすれば誰かを助けられる。
共助:自分が無事なら周囲の人と協力してがれきに埋もれてる家族を助けたりできるかも。近所の人の困っている人を手伝えるかも。誰かに役に立てるかも。
公助:絶対に助けに行きます。けど、時間がかかります。急ぎます、どうにか助けたいと思っている気持ちは本当です。けど、道路の状況もわかりません、渋滞して車が動けないかも。他にも救助が必要な人が溢れているかも。
大規模の災害で瓦礫ににつぶされたとき、自分のところだけには来てもらえるかも、とは思わないでください。公助はほぼ来ないと思って、自助と共助で初期は乗り切っていただく他ありません。
申し訳ないですが、震災時は119番しても、消防職員も人間であり、被災者であり、無事かどうかも不明です。消防車も救急車も、数が圧倒的に足りなくなります。
災害時初期は、何よりも火災対応最優先です。
全ての市民を守りたいと思って仕事をしていますが、日頃の備えや防災訓練、講話ではあまりピンと来ていない方も多くいらっしゃり。いつかやろう、と後回しにする方の多さに、途方にくれます。効果が見られない現状があります。
行政に頼り切っている方が見受けられますが、それだと震災時は助かりません。

そのため今この文章を書いています。
 周りの方と協力して、乗り越えていただくほかありません。以下、読んですぐチェックして、問題点は改善してください。いつかやろうではなく、今石川富山を心配しているのなら、これが今やるべきことで、そのタイミングだと思います。

自分と家族が無事でいるために、以下、家の中で対策できていますか?

・ガラス棚に飛散防止フィルム貼ってあるか?
・棚の中の皿が飛び出さないように、固定具がついてるか?
・飛んできやすいテレビ、電子レンジ、冷蔵庫固定されているか?
・大きな家具を突っ張り棒やマットで固定しているか?
・家の中から外に避難するとき、廊下などに障害物はないか?
・非常用持ち出し用品はまとめて出しやすい場所にあるか?かばん、袋にいれてますか?
・自分のうちの避難所はどこが近いか?そこに近くの人全員入り切れるか?
 →現実的にキャパを考えて、在宅非難についても考えてみてください
・家族と落ち合う場所は決めてるか?連絡手段は?
・ペットいる人、ペットどうしますか?

・荷物詰める大きなリュック(両手空く)とか寝袋あるといいかも(キャンプ趣味の人は実用的でいいかもしれない)
・足に馴染んでるスニーカー、大事
・防災バッグ内にあるといいと思うもの→スリッパ、靴下、笛(音で場所知らせる)、下着、懐中電灯、電池、水、スマホのバッテリー、充電器、ペン、マジック、紙、サランラップ、紙皿紙コップ
・非常用持ち出し袋の中は保険証、お薬手帳、お薬現物1週間分以上、自分の名前生年月日持病かかりつけ病院のメモ、緊急連絡先のメモ、現金(小銭)いくらか入ってると〇

上記は、すぐに用意していただけるものではないでしょうか。買い占めはしなくて大丈夫です。ローリングストックというワードでググってください。この後すぐにも、明日にも地震が来るかもしれないので、足りていない部分をなるべく早く備えることが必要です。

こちら東京都が出している防災ブック最新のものです。
以前は黄色でしたが、今年の9月くらいから新しいもの(2冊分冊)になりました。ネットでも読めるので、ぜひ読んでみてください。
防災ブック「東京くらし防災」・「東京防災」|東京都防災ホームページ (tokyo.lg.jp)

首都直下地震等による東京の被害想定(令和4年5月25日公表)
被害想定について読んでいただくと、首都直下にどう備えればいいか、どんな被害が想定されているか詳しくわかります。
首都直下地震等による東京の被害想定(令和4年5月25日公表)|東京都防災ホームページ (tokyo.lg.jp)


その他出来ること

火災について

 まず火事を出さない、が一番大事。これ念頭に。
 火災が1件発生すると周囲に延焼してしまい被害拡大、食い止められなかったら大変なことになります。人員をたくさん割かなければならず、救助等にも行けなくなてしまいます。
 今回も道路が崩れてしまっていたり液状化で3台しか消防車が到着出来ていないとのこと。(1/1輪島市の火災)
消防力劣勢で、燃え広がってしまい大変なことになっています。東京で同じ状況になってしまったら?を考えてみてください。関東大震災では大勢の方が火災で亡くなりました。
 
火が出てしまったら、まず初期消火。
消火器の使い方 ①黄色いピンを抜く ②ホースを持つ ③レバーを握る

練習したことありますか?
 したことない方は説明書読んで、動画を見てみたり、防災訓練で体験を。消せる火災であれば、消火器で火を消して、火災の発生を防ぐ。天井まで火が届いてしまっていたらもう無理なので、消せないので諦めて命優先してください。119番通報してください。震災時は繋がらないと思いますが、火災の場合は119を続けてください。近くにスタンドパイプがないか、探してください。放水できればしてください。回りの方に火災の発生を知らせて、巻き込まれる人がいないよう、みんなで避難してください。
 各お宅がきちんと消火器を持っていて、初期消火をして、火災を食い止められるのが理想です。 避難所に行く等で自宅を離れるときは家のブレーカー切っていってください。今停電していても、復旧して通電した時に火災になる可能性があります。

救急車について

 知らない人も時々いますので書きますが、消防署には消防車と救急車があり、消防職員はどっちにも乗って仕事をします。(資格が必要ですが)
 他の消防本部は、石川に応援を出している間、自分の町の消防力は減っている状態になっています。何かあったときの対応できる力、減っています。消防はいざという時に備えているけど、年々職員の人数が減っており最低人員、休みも取れず、救急要請が激増しているため救急車をフル稼働させていて、休暇日も呼び出され出勤して救急車の数を確保していて、救急要請の逼迫を何とかしのいでいます。職員は慢性的な激務に曝されています。今震災があったら、余裕のある元気な消防職員なんていないので、何とか頑張って踏ん張って対応するのみ、です。
 地震に伴い、さらに人員削られる可能性もあります。災害対応以外の業務も手が減らせません。(消防署の仕事に興味のある方は調べてみてください)
救助・救急する側があまりにも足りず人がいない状態のため、
今元気な皆さんにお願いしたいことは救急要請の数を減らすため、
・風邪を引かない
・ケガをしない
・元気に過ごす
・症状が軽ければ自分で行く
・救急車呼ぶかわからなければ上記に相談する
・最低限の医療知識をつける、学ぶ(救命講習をぜひ受けてください)
・救急外来ではなく、時間内に地元の病院へ を心掛ける(救急病院も崩壊寸前です、いっぱいいっぱいなので救急車を受け入れできない→救急車が搬送先決まらない→1台の救急車が1事案に時間がかかり、空いている救急車がいない、という悪循環の発生起きてます)
・介護タクシー扱いしない
・救急車で行けば早く診てもらえるという意識を捨てる
・数が有限なことを知る、意識する
・自分の町の救急車何台あって、これはそのうちの1台なんだろうか?とぜひ考えてみてください
・今あなたの119は本当に必要か?考えてみてください
・看切れないから、連れていく人数が足りないから、家族の手前、という理由で救急車呼ぶのはお控え願いたいです。ご本人とご家族とDNR、終末期についてもっともっと深めて話していただき、お看取りについて提携病院と往診医との連携をお願いしたいです(高齢者施設様)
 
上記、本当によろしくお願いします。切実です。


 実際、大規模災害が起きたら?
 消防力も医療も有限です。助けられない人もいます。自分でできる人は何とかしてください、病院等の救護所に自分で行ってください
 地震以外でも急病人は発生し続ける(例えば脳梗塞とか心筋梗塞とか)ので、日頃から出場が多い中震災なんてあってみんなが119番通報をする状態になったら、パンク状態です。本当に医療が必要な人が助からないこと、目に見えています。が、消防はたまたま電話繋がった事案に出場しなければなりません。足をくじいた人を助けている間に、心筋梗塞の方は亡くなります。119番する人のモラルにかかっています。
 日ごろから、医療は有限であり、無限ではない。とぜひ思ってください。
 診察までに時間かかっても、救急車だったらスムーズだったのに、と思わず、重症の人が早く病院に着けたかもしれないと考えていただければありがたいです。救急車も病院もキャパがあるので、死にそうな人以外は一旦考えてほしい。病院に行くために、今ここで救急車を使って大丈夫か?と。
わからない場合、救急車が必要がどうか、フローチャートで案内してくれます。
全国版救急受診ガイド「Q助」 (fdma.go.jp)
利用規約|東京版 救急受診ガイド|東京消防庁 (tokyo.lg.jp)

都内であれば#7119に電話をかけると東京消防庁救急相談センターに電話がつながり病院案内をしてくれます。
東京消防庁<安全・安心情報><救急アドバイス><救急車の適正利用にご協力を!><救急車の適正利用のお願い!!> (tokyo.lg.jp)

以下のページでも病院を調べられますが、最寄りの消防署に電話をかけ、診てもらえる病院を調べたいと伝えれば、リアルタイムの情報をお伝え出来ます。(医師不在、別患者対応中等もあるので必ず電話してから向かってください)
東京消防庁<生活安心情報><救急アドバイス><救急病院案内> (tokyo.lg.jp)

 2024年の幕開け、元旦から辛いニュースばかりでしんどい方も多くいるかと思います。ですが、どうか、この機会に自分自身と家族の防災についても考えてみていただければと思います。
 いつか来るといわれている大震災、きっともうやって来ます。その時に、あれをやっておけばよかった、ああすれば助かったかも、となりませんように。対策しておいてよかった、と思っていただきたいです。
 今回の地震でいてもたってもいられず、ノートに登録し、思うままに書きました。取り留めなく同じ内容を繰り返している部分があり、読みづらく、申し訳ないです。
 今回は被災していない有難いことに無事だった我々も、しっかりとした備えをして、今後の減災を目指しませんか。 
 離れた場所から、少しでも被害が少ないことを祈っています。

1/3 内容少し整理して以下追記です

こちらの方が現状をポストしてくださっています。これが現実です。
家が潰れてしまって、津波で着の身着のまま逃げるしかなく、持ち出し袋は無駄かも、と思われた方もいるかもしれませんが、もしかしたら家戻れるタイミングがあるかもしれません。あのバッグを見つけられれば!と言う目安になります。ぜひ準備してください。
非常用持ち出し袋は、もしかしたら救急車で運ばれるかも、そんなときにも役に立ちます。
気を付けてほしいのは、全てを持って逃げようと推奨してるわけではありません。
このポストの方のように、まず逃げてください。家屋が倒壊してしまったら、もうどうしようもありません。
家を建て直そう!なんて、簡単に言えません。対策でなんとか凌げれば、という部分を備えとして書きましたが、自然災害の驚異には何もできないことも、あります。

本当にすぐにでも必要なもの(代わりが利かないもの)→非常用持ち出し袋
防災バッグ→救助や支援が来るまでに生き抜くために必要なもの

です。今この瞬間にも、地震が来る可能性があります。備えを、意識することをよろしくお願いします。