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子供会町内会

 小学生の頃は子供会があり、ラジオ体操、お祭りの神輿かつぎといった行事があった。それらが終ると、ご褒美として、鉛筆やノート等貰った記憶がある。
 ラジオ体操は6年生になると、ハンコを押してもらう側から押す側に代わる。それがなんとも大人になった感じで心地よかった。それから神社で蝉取りに興じる。ラジオ体操は神社の広場で行っていた。
 今の子供には子供会がない。親が共働きだったり、片親だったり、母親が専業主婦にも関わらず、めんどくさくて参加しなかったりで、子供会ができないのだ。確かに僕もできれば遠慮したい。
 ウチの子供が小学生になって4年生から6年生の3年間、妻がこれではいけないと、一念発起して子供会を結成した。ラジオ体操、バスハイク等をした。
 同じマンションなので、だいたい似たような家庭環境の子供が多いので、やりやすいかと思ったが、親同士のいろいろな確執やらなんやらで、運営は大変であったみたいだった。
 まずラジオ体操は親は誰も参加せず、妻だけでやっていた。子供が生まれて、高校生になるまで、妻は仕事を辞め、子育てに集中していた。
 結局子供会は子供が小学校を卒業すると、妻は辞め、同時に子供会も後を引き取る人がおらず、自然消滅となった。
 それから誰も子供会を再開しようとする人はいない。これも時代というものであろうか。
 子供会だけではない。町内会も辞める人が多い。確かに平時メリットは何もない。一応行事としてお祭りや、バスハイク等してはいるのだが、参加しない。
 近所付き合いが億劫な人が多く、挨拶さえまともにしない。この前、妻が隣の人に「こんにちは」と挨拶したら「何か御用ですか」といわれたらしい。自分の生活の領域に少しでも入り込んで欲しくはないのであろう。
 これがいざ災害になると、お互い協力し合わなければならない。そういう時に顔見知りでないと、やりにくいとは思うのだが、どうなんだろう。
 そういいながら我が家も町内会を脱退した。いざ災害になっても顔見知りは多いし、バスハイクやお祭りなんか参加しなくてもいい。町内会費がもったいない。ただ顔を知らなくても挨拶くらいは最低するけれど。
 

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