パートアルバイト
ホームセンターに勤めていた頃、パート、アルバイトを面接し、採用するのも店長の仕事だった。今は上長の印鑑等が必要で、その店の人事生産性とかを考え、募集から採用まで、上での許可を必要としていたが、僕が店長をしていた頃は実にあやふやであった。というか店長にまかせっきりなところがあった。流石に馬鹿みたいに採用したらばれて、お叱りを受けることもあるだろうが、人事生産性、人件費等を鑑み、ある程度妥当であれば、ばれることもない。
田舎の店にいくと、若い女性が結構面接にやってきた。福岡市内にでもいけば仕事はあるのだろうが、遠いし、近場で探すにはウチくらいしかないのである。その店では結構人を採用した。売り上げもいい方だったので、文句はいわれなかった。今でも僕が採用した人が何人か働いている。
採用に関しては、会社の既定のテストと性格診断を受けてもらわなければならないのだが、その2つが悪いと失格である。今でも多分そうだと思うのだが、募集に応じる人が少ないので、来る者拒まずみたいな傾向があるように感じる。
その点僕はシビアだった。結構落とした。応募にくる人が結構きてくれるのもあった。テストが良くても接客業なので、あまりふさわしくない人はNGだった。もちろん採用して失敗した、と思った人も何人かはいたが。
気がつけば、パートの人に指摘されて初めて気づいたのだが、B型の血液型の人ばかり採用していたようである。面接で血液型何て聞かないので、これは完全に僕の好みの問題だろう。
店にもよるが、当時はまだ募集に応じてやってくる人が結構いた。現在は定年後の年配の方がほとんどで、昔ながらの女性のパートさん、みたいな人は極端に少なくなっているようだ。また、これは僕の時代もそうだったのだが、働き盛りの男が募集に来ることも多かった。
ずいぶん昔は、そういう若い男が来ると、「うちに来ても食っていけないよ。嫁さんもらえないよ」とかいって、それでもいいのか、と聞き返したりしていたのだが、今は仕事自体がなくて、ホームセンターでフルタイムのアルバイトでもしたほうがマシになってきているらしい。実際そういう男が店にいてくれたほうが力がある分だけ、戦力にはなる。
パートアルバイトもだんだん女性の仕事とはいえなくなってしまい、今や、男だけになってしまった店もあるやに聞く。これから先は逆に正社員が女性ばかりで、パートアルバイトが男性ばっかりという組み合わせができても不思議ではない。世の流れであろう。