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琵琶湖をゆく~米原~

 
 大垣で最後の乗り換えをして、終点米原を目指す。

 天気は曇っているが雨が降りそうだというわけではない。僕のスマホの天気予報も雨ではないし、なによりも僕が晴れ男であるからやはり雨は降らないだろう。

 5時20分に家を出発して8時間。僕はとうとう琵琶湖漂う米原に到着した。

 はやる気持ちを抑えながら荷物をまとめて、駅から出る。駅前ロータリー横の開けた場所で荷物をおいて、まずは自転車を組み立てる。

 ドッペルゲンガーの黒い輪行袋から取り出した自転車もようやく日の光を浴びることができうれしそうだ。公共交通機関に自転車を乗せるときは自転車のタイヤを外し、専用の袋に入れる必要がある。輪行、というやつだ。慣れたら10分ほどで組み立てられる。

 組み立てた自転車の前後にキャリア(自転車に荷物をつけるための荷台)をつけて、鞄もつけていく。フロントのサイドに5リットルの鞄を1つずつ、リアのサイドには25リットルの鞄を1つずつ、リアの上にはテントと釣り具をくくりつけて、完全武装だ。

 端から見たらそんなに荷物がいるか、と思われるかもしれないがどれも必要なものだ。1週間前から何度も荷物を出しては入れてを繰り返し、無駄なものは徹底的に排除した。
 
 5リットルのザックには調理関係のものが入っている。ガスやコッヘル、鍋、米、調味料などだ。25リットルのザックには寝袋、上着、着替えがはいっている。夜は1桁前半まで冷え込むようなのでスキーウェアを上着として持ってきているからそれにより荷物が圧迫されている。

 高級な寝袋なら上着など着ずとも暖かいのだが残念ながら僕にはそこまでの経済力はない。Amazonの安い寝袋で寝るしかない。

 キャリアの上に固定している釣り竿は4分割されているタイプのもので使うときには2メートルほどに伸ばすのだが仕舞い寸法は50センチくらいの旅にはぴったしのパックロッドだ。

 フロントやリアのサイドはきちんと専用のテープや装置で固定できるがリアの上側の荷物は自分で固定している。

 百均のゴム伸びるひもの出番だ。2本つかいしっかりと固定する。ここが緩いと段差ですぐに荷物が落ちて大惨事だ(経験済み)。これでもか、というくらいひもを伸ばして使うことをおすすめする。

 
 東京側から琵琶湖を目指すとき、東海道の終着点となる米原が琵琶湖最寄り駅となるだろう。
 
 ただ残念ながら駅からは琵琶湖は見えない。琵琶湖を早くみたい、そんなおもいに駆られながら周りに忘れ物がないか見渡し、僕は自転車に足をかけたのだった。

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