オーガニックに関するブロゴスの記事について
#ブロゴス から、 #オーガニック に関する記事が出ていました。
https://blogos.com/article/431568/
論旨は次の通りです。
「オーガニックの売上高はアメリカ4.88兆円に対し日本は1,719億円と小さく、また日本では有害な #ラウンドアップ という農薬を使い続け、 #プラスチック包装 も多い。こうしたオーガニック後進国の日本で市場を拡大するのは、農業の高齢化が進む中で供給は大変だが、消費者に『オーガニックの味は美味しい、それほど高くない』と認知してもらうこと、民間が動くべきこと(イオンさんの取組み例を紹介)、またフランスの給食のような官の取組みが重要である。」
ツッコミどころの多い内容でしたので、お節介にもいちいちチェックしました。ご参考にしてください。
・オーガニックの市場規模小さい? :△
アメリカに比べて小さいのは、オーガニックを"代替"する商品があるから。 #添加物 や #農薬 、 #遺伝子組換え 、有害物質、自然保護、CO2、節電などを昔から手掛けているのは、 #生協 さんの商品です。
その歴史は古く、ユーコープさんの創業は1946年、生活クラブさん1965年、東都生協さん1973年、パルシステムさん1977年、グリーンコープさん1988年。売上高は、これらの4生協だけで4600億円あまり、また生協の上位3生協(コープデリさん、コープさっぽろさん、コープこうべさん)は8900億円もあります。
日本では、こうした生協の商品がオーガニックと同じカテゴリーに位置づけられている、と考えられます。
・ラウンドアップを使い続ける日本 :×
ラウンドアップを大量に使用しているのは"オーガニック大国"のアメリカですので、この農薬の使用量とオーガニックとの間に因果関係はないと思います。
・プラスチック包装 :△
オイシックスさんは個包装が多いらしく、ゴミがたくさん出るかもしれません。ビンや鶏卵パックの #リユース に熱心に取り組んでいるのはやはり生協であり、この点はオーガニック購買層の指向を良く体現しています。
・高齢化問題 :◯
農薬は手間を省くために使用されますので、農薬を使用しないと当然手間が掛かります。高齢化が進む日本では、高齢化がオーガニック生産のためのハードルであることは間違いありません。
・味と価格 :△
味は美味しいのですが、課題は価格。オイシックスさんは、2012年から2018年までに売上が3倍になっていますが、この間に利益はほとんど増えていません。これは、オーガニックですら希望販売価格が消費者に通らないことを示唆しており「オーガニックは高くても売れるわけではない」。むしろ、オーガニック並みのスペックを手頃な価格で買えるニーズを、生協さんが満たしているものと考えられます。
・民間企業が動くこと :△
イオンさんはアメリカのウォルマートのポジションですので、オーガニックは「品揃え」。これが顧客のニーズを満たすかどうか・・・別ブランドにされていますが、ブランド戦略としては正しいです。
・官の取組み :◯
#給食 の食材は入札で調達されることも多く、給食にどれだけ資源を割くかは、行政によりかなり差があります。ぜひ力を入れて欲しい分野です。
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