ジョシュア・ベッカー『より少ない生き方 ものを手放して豊かになる』読んだ

なるべくものは買わない生活を心がけているが、本やガジェットが勝手に増えるので、ものを処分する手を緩めると、あっという間に部屋が溢れてしまう。

だからときどきはこういう本を読んでブーストかけないといけないのだ。

著者はbecoming a minimalistというブログを運営している、モノ捨て業界の著名人である。

そして本書は界隈の聖典なのである。

お金がかからない、自由になる、質の良いものをもてる、人と比べなくなる、頭がすっきりするなどのミニマリズムのメリットが書かれているのだが、著者が強調するのは、ものを少なくするのは目的ではなくて、豊かな人生を送るための手段ということだ。

まあ当たり前なのだが、ものを処分するさいには家族と意見があわないこともある。多くのミニマリストYoutuberは独身だったり、結婚していても子供がいなかったりする。家族、ことに子供はものを減らす上で大きな問題になる。

そこで著者は、

人間というものは、自分のガラクタよりも、他人のガラクタのほうが目につくのだ。本人の許可を取らずに人のものを処分するのは、絶対にやらないほうがいい(中略)今のところいちばん大切なのは、「子供がいる家庭でミニマリストになるのは難しいが、子供がいる家庭こそミニマリストにならなければならない」という教えだろう。

うん、その通りですね。

そして、重要なことは、「配当」すなわちミニマリスト生活でできた余裕で他者のためになにかすることだと提唱する。

自分のためだけに生きる人生はつまんないもんね。

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