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英単語を網羅的に暗記するための教材

先日の記事でなぜ英単語をたくさん覚えなければいけないか解説したが、ネイティブに負けないためになんて偉そうなタイトルをつけたものの、大卒のネイティブは3から4万語おぼえてるらしいのでとうていかなわないということを言い忘れていた。インテリなら6万とからしい。British Councilに通っていたころの英国人教師の一人はそういうレベルだった。

とはいっても我々が当面の目標とする14000語を超える語彙というのはだいたい専門用語なのである。あなたがお寿司屋さんなら魚介類の英単語をえんえんと覚える必要があるだろうし、医者ならば体の部位や症状、病気の名前をいちいち覚えなければいけない。あるいは昆虫、植物、鉱物、料理などなどの専門家もいるだろう。ここまでくると専門家以外は覚えなくていいのでとりあえず14000語ということになるわけだ。

目標は14000語まで黙々とレンガを積み上げるように覚えること、まさにVocabulary Buildingである。それにふさわしい教材はなにか。たとえばTOEICで手っ取り早く点数伸ばしたいのなら、出る単特急金のフレーズをやりこめばいい、定番であり洗練されているし、僕も単語集はこれだけで945点とれた。しかしこれでは網羅的ではない。他のIELTSやTOEFLに特化したような単語集でも同じことだ。

私が推奨したいのはアルクの究極の英単語シリーズである。これは4巻にわたって12000語が収録されている。語学出版の雄アルクが独自のデータベースから使用頻度の高い12000語を12段階にレベルわけしたSVLというリストがあり、それを3レベルずつ4冊におさめたものである。さらにその上級編として究極の英単語プレミアムというマニア向けの一冊が準備されているのがいい。

どのレベルから始めるかの目安は、知らない単語が3割くらいのところからがいいと考えている。知らない単語が5割以上になると周回するのが本当にしんどくなる。知っているが意味があやふやな単語の確認などの作業もしながらになるので、何度も繰り返すのが億劫になってしまうのである。TOEICが700点こえないような人は2巻から始めよう。難関大入試レベルである。TOEIC700点越えの人は3巻からでよいが、先の基準に照らしてしんどいようであれば1つ戻ってほしい。千里の道も一歩から、いや急がば回れか。例文の音声をダウンロードできるのでスマホやMP3プレイヤーにいれて筋トレ、家事のときにシャドウイングするのもありだ。大事なことなので最後に書くが4巻ともKindle unlimitedでただで読める

また目標の一部に英検一級が入っているなら旺文社のパス単出る順シリーズもいい。これもおおよそ12000語レベルだ。英検一級の語彙問題は本当に難しくて洋書を苦痛なく読むという目標に合致している。TOEIC700点越えない人は2級、越えている人は準1級から始めよう。これまた音声データをダウンロードできるので筋トレ、ジョギングのさいは聞いている。なお副読本的に覚え書きノートというのが発売されているのを買ったのだが、あまり手を動かすのが好きではなくてほとんど使わなかった。何度周回しても覚えられない単語限定で使うのはありかもしれない。

僕は究極の英単語3巻から初めて4巻まで終わるのに1年半くらいかかった。早いのか遅いのかわからないけど時間はかかるものだと覚悟してほしい。とりあえずこれで12000語だ。14000語以上についてはまた後日。

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