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#311 漫画論34|金田一少年の事件簿

KinKi Kidsの項にて、「ひとりじゃない」を軸に金田一を見ていると、金田一について語りたくなってしまったので、金田一少年の事件簿について語ります。


金田一少年の事件簿との出会い

小学校の頃の親友が、1巻を貸してくれたのがきっかけですね。
小学5年生くらいの頃でしたが、そこでめっちゃハマって全巻買った記憶があります(首狩り武者あたり)

とにかく、「スリリングな展開」「犯人を暴くという物語生」「被害者のクズすぎるエピソード」と、犯人の正当性」など、全てが最高でした。本当に大好きで読んでましたし、ドラマも好きでしたね。

そして小6くらいからおそらく僕はマガジンを買い始めた記憶がありますが、今振り返っても当時のマガジンラインナップは激アツ。

今振り返っても、マガジン黄金時代でしたねえ。

そんな金田一は面白くもあり、トラウマとなる漫画でもありましたので、そんなトラウマを僕に植え付けた犯人たちを紹介しましょう。


金田一少年の事件簿のトラウマになった犯人たちBEST10

10位 怪人(ファントム)

金田一少年のデビュー戦・オペラ座館殺人事件の敵役ですね。
犯人は同級生の有森。当時リアルタイムで彼が犯人だと分かった人はどれくらいいたのでしょうか?ヒントも少なく、かなりレベルが高かった気がします。僕は完全に金成先生の掌で踊らされ、明らかに怪しく、挙動不審だったオーナーを疑ってました。
恋人を自殺に追い込まれて、復讐の鬼となった感じではあり情状酌量もできますが、先生を殺したり、関係ないみゆきを脅かしたりするのはダメでしたね。
そして早乙女先輩は裁かれるべきでした。こういうのがモヤッとしますよね笑


9位 亡霊兵士

このシリーズも面白かったですね。
「無人島」「亡霊」「旧日本兵」など、ワクワクするエッセンス満載でした。
これは僕はマガジンでリアルタイムで読んでいて、辞世の句は絶対モールス信号だと気づき、唯一犯人を事前に当てたので印象に残ってますが、生き残った岩野さんでしたっけ?こいつ(ら)の罪は全ての被害者含めて一番重い気がするので、極刑を望む!


8位 Mr.レッドラム

この辺からリアルタイムでマガジンで金田一を読み始めたので印象に残ってます。
この犠牲者たちも裁かれるべくして裁かれたので同情はできないですが、問かく殺し方がエグい。あのリチャードが殺されたアイアン・メイデンですか?あれは見てるだけで痛くなりますね。
そしてこの回はみゆきが「へー意外ねあの人が」と言っており、「あの人、今日はしてない」という超サービスヒントをくれていましたが、それでも僕はそれが分からず、犯人をあてられなかった記憶があります笑


7位 地獄の子守唄

これも悲しい事件でした。
これも被害者たちは殺されるべくして殺されたので、同情の余地はありません。むしろよくやった浅野先生!ってところでした。
「いじめ、カッコ悪い」「イジメ、ダメ、ゼッタイ」ですね。
ただ、この犯人をテストで炙り出すというのは、なかなかコスパも悪いので、やらなかったほうがいいんじゃないかとは思いましたが笑
(そもそも浅野先生が0点とも限らないし)


6位 殺人鬼ジェイソン

こいつもいい感じに狂ってました。
イニシャルが同じやつを全員殺すなんて、まさに殺人鬼ジェイソン
甲田先生のせいで、多くの人が殺されてしまったという。動機は理解できますが、もう少しやり方を考えて欲しかったですね。
あと、「脱走して冷蔵庫の中身に手をつけない」あたりに違和感を感じるはじめちゃんは流石だなと感心した記憶があります。
そして、私怨でこれだけの人間を虐殺し、「記憶喪失」でサラッと戻ってくるあたりは流石にどーかと思いましたね笑
みゆきなんて従兄弟殺されているのに、もっと拒絶反応持ちなさいよと思ったものでした笑


5位 見えざる敵

これは「金田一少年の殺人」の犯人ですね。
これは金田一が追い詰められるというこれまでにない斬新な物語でした。躊躇なく伝言ゲームに関わり、ヒントを持つ連中を殺していく見えざる敵がなかなか怖かった記憶があります。
あと余談で言うと、最後に殺されたソバージュの野中さんというエロスが迸るおねーさんが、一番最初に殺された橘先生のテーブルの下で怪しげな所作を行っていた際、当時ウブ過ぎてあまり理解できなかった記憶がありましたね笑(金田一のエロは少しアダルトでしたね)
あとは、前の前の会社の時に、歳の近い取引先のお客さんが、「あー、その件は大村さんに聞けば・・・裏川辺奇々なる藻を!」と言い出した時は爆笑しましたね笑


4位 陰の脅迫者

そしてタロット山荘の犯人です。
これもなかなかヘヴィーな事件でした。
これも偶然と言えど速水オーナーが殺人をしていた描写があり、それを金田一が暴いていくという斬新な展開でした。
こういう時に金田一のあざとさが分かりますが、オーナーが灯油をこぼしたと手を拭いていた時に、そのタオルをクンカクンカして「灯油の匂いなんてしないじゃないか・・・」と言っていたのは狂気を感じましたね笑
そんなオーナーが最後に陰脅(陰の脅迫者の意)に殺されたのはある意味因果応報、自業自得なんですが・・・
あと、タロットの正位置で犯人を決めるのも若干強引な気もしましたが・・・最後は「兄妹愛」という感じでしたね。


3位 地獄の傀儡師

金田一の最大のライバル、地獄の傀儡師ですね。
こいつも本当に悪いやつです。
マジシャンが犯行に走るというのはシンプルで分かりやすいし◎ですね。

魔術列車編もなかなか楽しかったですね。
遺体消失トリック(貨物列車を使うやつ)とかは「???」でしたが、ヒスイのシーソーの原理のやつは、「なんでこれに気づけなかったんだろう!!全員の体重を佐木(弟)がビデオ撮ってたのに!!」と激しく憤った記憶がありましたね笑

また、2009年に地獄の政権交代の際、傀儡でしかない無能(ルーピー)な総理・鳩山由紀夫通称鳩さんの裏で暗躍する男、イチロー・オザワも僕らの仲間内では「地獄の傀儡師」と呼ばれてましたね笑
余談でした笑


2位 赤髭のサンタクロース

赤髭のサンタクロース。これも怖かったですね・・・
何よりも仲間の佐木(兄)が殺されてしまうというのが非常に怖かったです。トリック暴いたくらいで殺すなよ・・・と思いましたが。

そして、この事件で最大の謎は、あの2番目の殺された脚本家の虻川を両刀を示唆させる表現にしたことですね。全く不要な伏線だったと笑

そしてスプーンの持ち方一つで、この犯人を「双子」と繋げるはじめちゃんの推理力は改めて恐ろしいと感銘を受けたものでした。


1位 7人目のミイラ

1位はこれしかないでしょう。7人目のミイラです。
まずはイントロ的なFile1のオペラ座館の次のFile2でベリーハードなのが来てしまいました笑
作中で最も人を殺したんじゃないですかね?とにかく極悪、まさにサイコキラーな7人目のミイラでした。

明らかに怪しい覆面の連城さんもいましたが、7人目のミイラは謎に2巻の容疑者リストには顔名前がなく、3巻の容疑者リストで顔名前が加わったのを見て、僕は怪しんだ記憶がありますね。
とにかく、登場人物全員悪人でした。唯一の良心の風祭さんは実写版で岡田真澄(ファンファン)が演じてた記憶がありますが、本作はいわくつきの内容になってしまったようで・・・

とにかく、ぶっちぎりで今読んでもヒヤヒヤするこの7人目のミイラ。
かなり小学校時代のトラウマでしたね。


まとめ

とにかく、読みたくなってしまいまいた。
個人的にはFleシリーズしかガッツリ読んでいないので、他のシリーズにも手を出してみたいと思ってはいるんですが・・・時間が欲しいですね!

そしてスピンオフの「犯人たちの事件簿」は僕は好きですし、あれはあれでいいと思いますが、本編のシリアスさは薄れるのでその点は留意いただければ笑

そんな感じでやはりこの時期のマガジンは面白かったですね・・・

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