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#129 漫画論11|湘南純愛組!

いきなりですが、まずは実写版を最近やってたのにビビりましたね笑

なかなかエグそうです!笑


湘南純愛組とは?

少年マガジンで90年代前半〜後半まで連載されていたヤンキー漫画です。
この時期にマガジンは「特攻の拓」「カメレオン」と言うヤンキー漫画を同時掲載していましたが、傾向としてはカメレオンに近く、主人公2人は鬼のように強いんですけど、それよりも恋愛したいという趣旨の漫画で、「たまたま主人公が最強のヤンキーだったラブコメ漫画」と言う感じなのでしょうか。

序盤は正直そんなに面白く無いんですけど笑
コミックスで言うと16巻あたりから徐々に面白くなります。
後はGTOにも通じるのですが、この作者は細かいセリフを小さい吹き出しとかで言ったりするんですけど、それが面白いですよね。

あとは謎に1巻と2巻が変なサイズで出てます。これは永遠の謎だった笑


湘南純愛組 あらすじ

この作品は「鬼爆コンビ」と言う2人の主人公が主役の漫画です。
主人公の1人、鬼塚英吉はのちにGTOでブレイクしますが、この時期には既にカリスマでした。もう1人の主人公の弾間龍二は愛に生きる感じで、序盤に鮎美先生と大恋愛をし、後半も渚と大恋愛をするという感じですね。

そしてこの作品に出てくる不良たちも悪いんです。
BØY」も悪い奴らが多いんですが、まだ表現が抽象的だったのにも関わらず、この作品に出てくる悪共は実際に具体的な悪エピソードをいっぱい持っているのでタチが悪いんです。
阿久津とか大久保さんとか最悪でしたからね笑

そんな感じですが色々な敵に喧嘩で勝ち、仲間を増やしていくのですが、強くなりすぎて権力者になってしまい、最後は全部投げ捨ててリセットするという良いエンディングでした。この時はリアルタイムでマガジン読んでたので、純愛組終わるの寂しかったですが、割と早いタイミングで「鬼塚が帰ってくる!」的な情報があったような。

とにかく「本当に強いとはどう言うことか??」が作品の一貫したテーマですね。


湘南純愛組の愛すべきキャラクター

10位 極沢 うさぎ

恐らく作中最強の男。
クソイカついですが、名前の通り「セーラームーン」をリスペクトする普通の若者です笑


 9位 塚井 強

この漫画に登場する仲間内で、恐らく1番の常識人ですね。
英吉と龍二が喧嘩した際に心配しすぎて血尿を出したり、色々と大変なんですが、作中でしっかり彼女と純愛をしていたり、良い使われ方をしたキャラクターでした。


8位 アイリーン

アイリーンは「サーファー編」で、名前のみ先行して登場し、思わせぶりな外国人モデル女性とかも登場して読者を混乱させるのですが、アイリーンの正体は人でもなくサーファーが挑む「波」なんですね。
ビッグウェーブをアイリーンというのはなんか好きでしたね。
湘南の漫画だけにサーフィンについて盛り上がるというのも◎。


7位 真樹さん

この作中で最もカリスマであるキャラクターです。
最後までボヤけた感じで顔が出ないで終わるんですけど、喧嘩も強くカリスマ性もある存在として描写されております。
暴走天使(ミッドナイトエンジェル)の初代総長ですね。
続編のGTOでも最後のいいところで出てくるキャラクターです。


6位 ナツ

長編ものでは一番「ナツ編」が好きですね。
ナツはベーシストであり、ハードコアバンドでバイオリンベースでベースを弾くというところがなかなかイカす。
そんなナツもかなり過酷な経歴の持ち主なのですが、最後が壮絶です。
そして鎌田が最後にSTAND BY MEを歌うシーンは名シーンですね。


5位 ヤスオ

ヤスオは英吉と龍二の1歳後輩なのですが、この2人が留年したのでクラスメイトに当たる存在です。
序盤はやなやつだったんですが、徐々に存在感と登場機会を増やし、ソロで1回作品が作られるという作者も気に入ってたであろうキャラクtーですね。


4位 冴島

冴島はろくでなしBLUESでいうところの小兵二的なポジションで、その怖い顔をネタにされまくりも、かなり良い味を出しているキャラクターですね。
嘉手納南風編の冴島はマジで笑います。

そして続編のGTOでは悪徳警察官として再登場しますが、鬼塚目線で出てくる回はマジで面白いです。


3位 阿部 ひろし

そしてなんといってもこの男、阿部ひろしです。
序盤に登場し、抗争編で龍二にバイクを貸したり、警察に手錠をかけられても鍵を盗んで脱走したり、何より鬼塚と龍二の仲間としてかなりいい位置にいたのですが・・・
途中から全く出なくなります

僕がマガジンを買い出した時、純愛組は終盤で阿部は全く出てなくて、そのあと遡って1巻から読んだ時に、確か3巻くらいで出てきたので、僕は「阿部は死ぬんだな」とか「いなくなるんだな」とか、鎌田的な感じを想像していたんですが、まさか作中で忘れられるとは思わなかった笑


2位 弾間 龍二

龍二は主人公の1人「爆弾野郎」なんですが、冒頭で説明したように愛に生きる男なんですね。
その反面、喧嘩もアホみたいに強く、崖からバイクで落ちてもバイクを片手で持って崖に片手でしがみつくという不死身さ笑
英吉よりもいい目にあってます。

物語も終盤からは鬼塚メインになりますが、最後の方での

「俺は確かに聞こえたんだ、"カモン・ベイビー"って声が・・・」

「神は死んだ」

のあたりは最高に好きでした。読めばわかります笑


1位 鬼塚 英吉

そして今作のもう1人(というかメイン)の主人公・鬼塚です。
鬼塚はバカでスケベながら、GTOの頃よりこの頃の方がどう考えても頭が良い子でした笑

どんどんカリスマになりカッコ良くなっていくんですが、しっかりとスケベなところは残しつつ、読者も応援できるキャラクターでしたね。

一番好きなのはミサト編でホテルに入った時に「拝啓 けいこちゃん」北の国から風なアナウンスをするところですが、カサカサになるあたりも好きですね笑
まぁ、読んでください!


まとめ

そんな感じで小6〜中1くらいで読んでなかなか熱く、楽しい漫画でした(当時にしては重い描写とかもあったのでちょっとトラウマになりましたが)

GTOも面白かったですが、やっぱ純愛組のノリが好きですね。


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