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擬似老後。

2週間ほど前、からっぽで、どうしちゃったんだろう?となっていた私。

分析したり、答えを探そうと、こういったところに書いたり、友人たちに相談することで、自分自身の言葉にするということをしました。

noteに書いたことを読んでもらって、その上で話をしたり、そこで出たいくつかの可能性を持ってまた1人、そしてまた1人、…を繰り返し。

その結果先週には、その前の週に比べて、生きる気力というのか、「これがやりたかったんだ」と言えることが出てきて、だいぶ自分の中が整理されたと思います。

友人たちに相談した結果、私がなぜだか急に生き方が分からなくなったり、気持ちがフラットになってしまったのは、「燃え尽き症候群」か「無気力の状態」ということでした。

役者として、事務所に入って仕事をもらったり、大きな仕事をやったりと、何かを成し得たわけでもないのに、そんなことがあるのか?と感じ、その可能性も考えたけど〜と話すと、こう言われました。

「あなたは、何か目標やゴールに向けて、すごく計画的に動けて、自分の中でうまくペース配分をして、そこに合わせて盛り上げていける。でも今回は、そこに到達すれば公演ができて、人に見てもらえてというゴールが、自分の意思とは関係ない(コロナという)力によって、目の前から無くなってしまった。ゴールが遠のいてしまった。だから、そこまでと用意していた燃料が足りなくなるのは当然のことで、エンスト、燃え尽きてしまったと言えるんじゃないか

なるほど、と。

燃え尽き症候群が、エネルギーを使い切ってしまうということを言うのなら、確かにその通りなのかもしれない。

芸術関係に携わってるから、何かを成し得ないと〜と思うのかもしれないけど、普通に人はそういう時に燃え尽きるよというようなことも言われました。

別の友人は言う。

「自分の意図してない想定してないところで、急な足止めみたいなのを食らうと、なんか必要以上に疲れるってことない? それで足元が急に無くなっちゃって、今は、無気力なのかも」

ふむ…。

やる気が出ないのは感じていて、でもそれは、元々面倒くさがりな性格だから、やりたいと思った時にしか動けないのだと思ってて。

でも確かに、今まで前へ前へと進んでこれたのだから、その力はあるし、動き続けてはいたのかも。

あぁ、お暇なのかな

と思いました。

元々、5月に公演が終わったら、年齢的に結婚もしたいし、出産がそろそろ安全な範囲の限界が近づいているので、いつしてもいいように貯蓄をしたいと思い、それまでやっていた2つのバイトを辞めて、派遣で仕事して、しばらくは芝居から離れようとも思っていました

また、3月に立てない歩けないほどのウィルス性腸炎になったり、長年の足首の捻挫の癖が限界のようで、接骨院に診てもらった結果、恐らく骨折していたし、それが原因で歩いたり立ったりするのを困難にさせたり、歪ませているし、他のところ(足の裏やふくらはぎ、膝)が痛くなると言われていて、体を整えるためにも、休もうと考えてました。

だから、立ち止まって、人と話して、自分の現状を整理した結果、今までと同じ生き方はできないのかもしれない、変えるべき時が今来たのかもしれないと思いました。

それで2週目は、友人たちと話した中で、自分の中にあるものが表面化したし、自分がここ数年信じていたもの頑張ってきたことは、私にとっての本当だったのかどうかなどを考える時間となりました。


ちょうど昨日、少し前に転職して、派遣として働かせてもらってるところで、上司から、

「気づいたら緑になっててびっくりしたけど、今の髪色いいね、よく似合ってる

と言われました。

他にも変わった色がいるからいいかなと染めたものの、内心ヒヤヒヤしてたので、ホッとしたとともに、

自分が自分のままで似合ってると言われたことにとても感動しました。

友人たちや、派遣の同僚さんたちにも、良い色だね、似合ってると言ってもらえて、本当に嬉しい。


上司から、そういう色染めるの勇気いるでしょ?と言われ、その場では「初めてやりました!」なんてやり取りをしたんですが、痛むとかどうかはもちろんだけど、今までやりたくてもやれなかったのだから、「あぁ、勇気のいる行動だったな」と、今思います。

だけど私は、前述の通り、ずっとこういう髪にしてみたいという願望がありました。最終的には全頭ブリーチして、青とかピンクにしたいですし笑

何が言いたいのかというと、これが嘘のない正直な私だということ。


高校生の頃に、暗くて、笑顔がなくて、人と話すのも苦手で、言い訳をしがちな自分が嫌いで、私は嫌いな自分を少しでも嫌いでなくなれるようにと、自分を変えていくことを始めました。

このことについては、また別で詳しく書きますが、私はそのこと自体は全く後悔していないし、むしろ今人から、明るく元気なイメージがついていることを誇らしく思うくらいです。

だけど、今回のことがあって、そのことについて、決して悪いことではなかったし、結果人から好かれていい努力ではあったけれど、一種の自分の否定、自分に嘘をつくことでもあったのかなと思いました。

青が好きな自分。真っ黒が好きな自分。話すときは話すけど、そんなに話すのが得意じゃないから、放っておいてほしい部分もある自分。真面目すぎたり、悲観的なところのある自分。などなど…

もちろん、変化を求めた結果、着てみたかったピンクに手を出せるようになったり、ぬいぐるみが好きなことを今でも人に堂々と話せて、受け入れられる人間関係を持てたり、高校生の頃まで憧れていた自分に手が届いたという良い面があるので、私はそこで変化した自分も好きです。

ただ、そのことで、それまでの自分、もともと持っていた自分を、気づかないうちにしまっていたのかもしれないということ。


思えばここ数年は特に、養成所に通って、関連事務所やその業界に合うには、どういう方が良いのかと考えることが多かった気がします。

それ故に、なのかは分からないけど、普段話してる声(低く落ち着いた声)が一番良いのに、可愛い系をやりたがるねと言われたことも…

服装も、わりとどんな服も好きで、気分によってポンポン変えたいタイプなんですが、可愛らしい雰囲気の服装を選ぶことが多かった気がします。いや、もちろんその服装も好きで着てるんですけどね。

それでもどうしてもたまーに、真っ黒とか、真っ赤とか、奇抜なものというのか、攻撃的なファッション、メイクにしたい時があって、そういうスタイルで行ったりもしたのです。

そういう時、意外と長年の仲間たちからは、ウケが良かったんです。

普段の服装も好きだけど、こっちの方が似合ってる、好きだなぁって。

業界的にはウケが悪い格好で、宣材写真にとか絶対に無理だったんですけど、今思えば、私らしさって、私の好きを大事にすることだったんだなぁと。


髪の色も、仕事的に手を出せなかったというのもあるけれど、もちろん業界的にもこんな風に奇抜にするのを躊躇っていたし、何より社会の目が怖かった

特に、私の母は、以前に髪の色をブルーにしてみたいと話した時に、地毛はやめてウィッグにしたら?と言ったぐらいで、なかなかそういう変わったことに対して、無意識に、でもわりと露骨に嫌がる人で。

それを言われて、たしかにそうか…と思ってしまったり、いつかそういうのが自由になったらやろう…と思った私。

だけどそれって、やりたいと思ったらやってる人なんて、いくらでもいるんですよね。

それを、仕事がーとか、イメージがーとかってやってこなかったわけですが、結局言い訳だし、自分が勝手にくくった範囲内でしか自由ではなかったのだと思う。

勇気というか、覚悟というか。

人にどう言われようとも、自分は自分というのを、貫けてるようで、意外と嘘ついてたんだ、ということに、今回のからっぽ事件で、気づいたというわけです。

この言葉やこれが指す人たちを批判するわけではありませんが、私は「優等生」を脱してなかったんだなと思いました。


それで、からっぽだったところに初めて生まれたやりたいこと。「髪をブリーチして変わった色を入れる」というのをやることにしました。


そこからの行動は早くて、思った次の日には美容院に行きました笑

今までカラーリングしたときには、一切そのサロンのスタイルイメージとか見たことなかったのに、何店舗も何店舗も比較して見ました。

絶対に後悔しないように、最高にワクワクするように。

そうして決めた美容院で、めちゃくちゃイメージ通りに染めてもらって、すっごく幸せな気持ちで帰りました。

今も毎日、少しずつ色落ちしてるけど、この髪が好きで見るのが楽しく、次は何色を入れてみようかなという、「次の楽しみ」にも繋がっています。

しかも、それが受け入れられているのです。

職場も、友人たちも、いいねと言ってくれる。

素の自分も、変化後けの自分も、つまりは私自身全部が、受け入れられるところは、あったというわけです。


後付けというか、たまたま、美容院で占いの特集を見ていたとき、自分の星座は大きな変化の時だから覚悟してねということが書かれていて、まさに〜!とか思ったんですが、それ以上にピッタリはまったのが、しいたけ占いでおなじみのしいたけさんのお話。

コロナによる自粛で、皆さんは擬似的に引退後の世界、生活を体験できた。それによって、「本当にやりたかったことが何なのか」が分かるようになる。

と、ざっくり言うとこんな感じのお話でした。

自粛期間中、私もぼーっと、「なんだか老後ってこんな感じなのかなぁ」なんて思ってたのです。

しいたけさんは、「時間があったらやりたいなと思ってたことがあったけど、できなかった人も多かったのでは?」とも言っていて。

そうそうそう!とか思って笑

それはつまり、やらなきゃいけないことではなく、本当にやりたいと思うことが見えたから、なんだそうで。

あー…

それこそ私、やりたいことしかやりたくないんだって分かりましたとか自己分析してるんですよ笑

なんというかまぁ、こういうのって信じる信じないはあるし、適当なこと言ってるーみたいなのはあると思うんですけど、今の私にとっては、運命的な出会いというか、私はこのまま進んで良いんだと思える言葉でした


長々と書いちゃったんですけど、話したり考えたりした結果、今の私は人生初の転機がやってきていて、今までの生き方から離れて、本当の意味で自分を出していこう、自分の心も体も大事にしてあげよう、ハメを外そう心の赴くままに、といった状態です!

ピンクも好き。青も好き。黄色も好きだし、赤も黒も好き。それで良いんです。

よく考えたら、私はイラスト描くときも、スタイル?とかに固執するんじゃなくて、その時表現したいものを、その時やってみたいやり方や、その見たいものに合ったやり方描き方をするって感じで、他の人みたいに「〜と言えばこういうテイストだよね」が無い。

でも、無いこともスタイルの1つ。

欲張りなんです。全部私にしたいんです。

派手なのも清楚なのも子どもっぽいのも大人っぽいのも全部好き。ひとつになんて決められない。

私はその時その時で変化するし、変化しないものもあるし、まぁでも人間ってのは元々多様なものですよね。

毎日コロコロ変わる自分にワクワクしながら、生きていきたい。

そんな、第2のスタートを切った私のお話。でした。

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