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魂の重さ

人間の魂の重さを測る実験

米・マサチューセッツ州の医師であったダンカン・マクドゥーガル博士がある実験を行なっていた。入院している結核患者が横たわるベッドを秤で計量し、死の直後の体重の変化を調べた。マクドゥーガル博士は6人の患者を計量し、死の瞬間に立ち会い死の前後の体重の変化を記録し、死後に肉体から離れていく『魂の重さ』を割り出すという実験を行っていた。

遺体は死後そのままにしておけば乾燥していくため軽くなること知られていて、この実験でも死後、時間が経つにつれて遺体は軽くなっていった。

博士は死後に失われる体液やガスも考慮に入れて入念に計算し、人間の魂の重さは4分の3オンス、21グラムであると結論づけた。

生死に関わる中での実験には当時からもちろん賛否があり、倫理観も含めて批判されていたと言われている。

そもそもこの実験は魂というものが人間の中にある前提で行われている。これは宗教や教育が魂があるという前提をつくっているように思われる。

魂のように見えないけど、そこにあるかのように感じるものを数値化して量として捉えようとすると、そこにあるかのように感じてしまうんだけど、量でとらえた瞬間に質は後ろ側に隠れてしまう。

量と質の問題は解決し得ない問題なのかもしれない。

これはスポーツのなかでも言えることかなと思いますし、ヒトの能力を数値化するのも同じことかなと思う。

数値化して、量で測る限界と、人の目でみる質の限界。質も量もやはりバランスが必要で、どちらかに偏ると、本質を見失う可能性があるなと思ってしまう。

近年のAI時代、量で測れちゃう時代だからこそ、バランスをとるために質を見極める人の目や感覚を忘れないようにしたい。

皆さんは魂ってあると思いますか?



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