好きな音楽の話
みなさん元気ですか?私はいつも、好調と不調の間を絶妙なあんばいでさまよっています。今日もせっかくの日曜日で、気分もよかったけど結局何もできてないし…
でもとりあえず、みんなが元気なら嬉しい。
みんなって誰?
今回は、タイトル通り私の好きな音楽の話をします。
好きな音楽が多すぎて、絶対に今回だけでは語り切れないですが、とりあえず思いつくものをまずは5つほど、曲単位で記していこうと思います。
(※こういう好きなものを自分の頭から外に出すときって、たいてい後からいいのを思いつきませんか。カラオケから帰った後とかに「あ!あれもあったじゃん!すごい歌いたかったのに。なんで思い出せなかったんだろ」って)
【1】空も飛べるはず/スピッツ
みんなが知っている名曲。
スピッツは私の好きなバンドベスト1で、めっちゃ好きです。天才です。すごい。好きすぎると、語ろうとしても一周して小学生の感想文みたいな簡単な言葉しか出てこなくなる。それぐらい好きです。
小6の時、音楽の授業でこの曲をリコーダーで吹くことになり、先生が「まずは元の曲を聴いてみましょう」と古いMDを持ってきて流したのが、私とスピッツとの出会いでした。
当時の私は、音楽を聴く時はまず歌詞を聞いてどんなタイプの歌か判断し、自分の中で噛み砕いていたため、初めて空も飛べるはずを聞いた私は若干混乱しました。
幼い微熱ってなに…?
でもそれ以上に、今まで感じたことのないような、妙な切なさと安心感、ほんの少しの独特の不気味さが心にはりついて離れず、
次の週くらいには紺色のジャケットのベストアルバムを買って聴き、また同じ様な衝撃を受け、しばらくして別のCDを買い、衝撃を受け、またCDを買い、…そして今に至ります。
世の中に沢山溢れている、がんばれとか1人じゃないよ!という励ましの言葉よりも、
「空も飛べるはず」という言葉で、なんかよくわからないけど大丈夫な気がしてきた。そんな不思議な感じでスピッツの曲達は気がつくといつも心に寄り添ってくれてるように思います。
新曲の大好物もとてもよかったです(語彙力が尽きた)。
【2】桜の季節/フジファブリック
そろそろ、桜が咲き始めそうですね。
毎年この時期になるとこれを思い出して聴きます。まあこの時期じゃなくても聴いてる気がします。
「桜の季節過ぎたら 遠くの町に行くのかい?
桜のように舞い散って しまうのならばやるせない」
春は、新学期、新生活など、新しいものの始まりだったり、気温も上がって暖かくなってきたりでどこか明るい、めでたい、わくわくするイメージがありますが、それだけじゃなく別れもあり…
この季節特有の切なさとソワソワする感じをこの曲は醸し出している気がして、そこが好きです。
特に間奏のピアノの、きっちり一音ずつ弾いていき上がって下がってを繰り返すところと、ギターのメロディー(つたわれ)。あとAメロの後ろで鳴っているピアノ。
演奏に漂う重厚感と、速すぎないテンポがなんか、日本の春という感じ。
MVに出てくる学校の教室や電車の中の風景も相まってそう思わせるのかな。
MVも素晴らしいのでこれ込みで聴きたくなります。間奏終わり→サビの部分で一気に女の子2人が駆け出す瞬間とか。その後1人がこけてしまうけど、もう1人はその子を置き去りにして走っていってしまうところとか。10代の若さ、無鉄砲さを表してるのかな、いいなと勝手に思いました。
2人が基本、無表情なのも良い。
あと最後に女の子がテスト問題の答えを思い出し、解答用紙に「桜の季節」と書き終わった瞬間に曲が終わるところが好きです。こういう演出?すごく好き。
【3】ドラマ/羊文学
「青春時代が終われば
私たち 生きてる意味がないわ」
歪んでジャキジャキしたギターの音と共に、この歌詞から曲は始まります。
2019年、就活の最中、よくこの曲を聴きながら東京までの電車に揺られていました。始発駅の蘇我から終点の東京駅まで約50分。ちょうどアルバム1枚分聞ける長さだったな。
京葉線の車窓からときおり見えていた東京湾を思い出します。
青春時代が終わっちゃう…
そう思いながら、一向に足に馴染まないパンプスでドア付近に突っ立ち、ぼーっと灰色の海の表面を見ていました。
「探していたのはアメリカ
私たち 帰る場所なんてないわ」
アメリカのような遠い場所を夢見てめざしているけど…果たしてたどり着けるのか?そして、帰る場所もない私たち。
歌詞もさることながら、曲全体に漂う疾走感とどこか陰のある音色、サビ中ずっと後ろでかすかに聞こえているシャウトが、若者だけが持っている焦りとか不安感を加速させているように感じます。
それでも最後は、
「プールサイド キスをしよう
届くなら 生きてるわ」
という言葉と共に、ふいに明るいコードになり希望を持たせて終わるところが好きです。
羊文学の楽曲はどれも、Vo.のモエカさんの繊細さと力強さが同居しているような歌声と、シンプルで真っ直ぐな歪みのギター、動きが多いけれど正確でこれもまた真っ直ぐなリズム隊が本当に魅力的で、そしていつもどこか刹那的なものを感じます。
若者の不安、焦り、期待、ときめきなどが演奏を通して沢山表現されている(収録アルバム名も「若者たち」です。)からこそ、ここ最近で10〜20代を中心にどんどん人気が出てきているのかなと思いました。
【4】Oh.My.God!!/Tempalay
定期的に見たくなるやばいMV。
小学生がパソコンの授業で描いたようなイラストをバックに謎の動きをするメンバーと監督と知らない外国人。唐突に差し込まれる昔の白黒映像。
もう無理、つかれたシンドイ、という時、これを見るとなんか色々どうでも良くなり楽しくなってくるのでおすすめです!💪😭
でも、ふざけててもめちゃくちゃお洒落。ここが素晴らしいというか天才というか、好きポイントです。
冒頭のインパクト大のリズムと妙な音階?のギター、軽やかなドラム、サビで入ってくるAAAMYYYの綺麗なボーカルが好きです。
これに関しては色々語るより実際に見て聴いてもらった方がはやいのではないかと思う(記事の意味)。それぐらい、なんというか形容し難い、この曲でしか感じられないようなお洒落さがあるように思います。
直球でギターギャンギャンの、心の叫びを叩きつけるようなロックもかっこいいけど、こういう、どっか力を抜きつつユーモアもありつつ、そしてセンス爆発のこの曲も相当かっこいい。
曲名通り、oh my godな出来事が起きてしんどい時に再生してみてください。より味わい深いかもしれません。わかんないけど。
【5】アルケミラ/リーガルリリー
最後はリーガルリリーの最近でたシングル「アルケミラ」。
リーガルリリーは3、4年くらい前から聴き続けているのですが、毎度新曲が出るたびに天才か?と思う…
前にyoutubeのコメント欄に、「他のガールズバンドの比じゃないイカレ具合」と書かれていたのですが、本当にそう思います。
絶対的な世界観というか…
3年ぐらい前に、ライブハウスで生の演奏を聴いたのですが、不思議な緊張感があり、その場の空気を完全にバンドの色に塗り替えてしまってるような感じがして、圧倒された記憶があります(MCはめっちゃゆるくて可愛かった)。
「気持ち悪いこと治してからでいい
世界を両目で見ること」
理解できそうでできない、でも何か切なる想いを感じる歌詞。感情を吐き出すように炸裂するコーラスがかかったギター(この音がめちゃくちゃ好きです)。迫力のあるリズム隊。純粋な声。
まるでしっかり作り込まれた絵本のようなファンタジー感。
「静かな爆撃が耳元をつんざいた」
それとは裏腹の、歌詞に登場する戦争のイメージ
(「夜の空のホームレス。飛び交った戦闘機、光る君はあれに乗らないで。(ハナヒカリ)」、
「アメリカの基地 チャリで行けるね
生きた福生は、最高に ロックだった(overture)」など他の曲でも)。
リーガルリリーを聴く時はいつも、この曲を聴くことでしか感じられない感情があるなと思います。そんな曲作れたらどんなにいいだろう…
間奏後の「眠ることは難しくないと君のことを考える」の、考える、のメロディーが天才(つたわれ)。そこが特に好きです。
今回は以上で。
3374文字
すごい長くなっちゃった。
みんなも聞いてみてくれ〜(雑)
さようなら!
みんなって誰?