ボロンジマン

スケボーと楽器を愛するとある会社の変態クリエイター。 学校帰り聞いた戦争帰りのおじぃ…

ボロンジマン

スケボーと楽器を愛するとある会社の変態クリエイター。 学校帰り聞いた戦争帰りのおじぃさんの話、まずこれだけは伝えたいのではじめました。 また、もともと漫画家志望の妄想好きで、考えていたストーリーなどたくさんあるので、ここで発表していけたらと楽しいかなと思います。

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敵兵に銃口を向けなかった少年兵の話

高校生の時からずっと鮮明に心に残っていて、今まで無意識に決して忘れないようにしているのか、ほぼ毎日頭の中でループしているいつか皆んなに伝えないといけないことなのだろうと思っていた話です。 小説など普段あまり読まないので、語彙力も文章力もなく稚拙で恥ずかしいですが使命感のような気持ちで書きました。 20数年前、自分は都内の文京区にある高校に通っていた。 父親の母校でもある歴史の長い男子高だ。 中学は水泳部員で全国一位二位を争う強豪校だったため毎日苦しい部活の日々で全然遊

    • あああああああああああー

      ああああああああああっ 「彼女いるの?」 「っいないよ」 放課後の教室であの子と二人。 何気ない会話の中で、唐突にあの子は質問してきた。 「えー絶対いるでしょ?」 「だからほんっといないって」 急にそんなこと聞かれると緊張する。 なんでそんなこと聞くんだよ。 「どんな子がタイプなの?」 「えー、、、と」 俺は、じんわり額に汗を感じうまく出てこない言葉で詰まり詰まりしながらその子の姿を、下から見上げて言った。 「まぁ細くて、なんつーか、、、一緒に居て楽し

      • 都会のビルが落とす影に潜む俺達。ショートショート

        ここは東京のビル群の日影。 世界に誇るその巨大都市は、その発展を誇るかのように所狭しと天に伸びる華やかに輝くビル群を育てるが、その代わりに光の届かない影を落とす。 俺達は、その影のオフィスで、日夜うまいことやるために片っ端から電話をかける。 そう俺達はいわゆる「オレオレ詐欺犯罪集団」だ。 罪悪感?  はは、国の税金だって無理矢理取られて、関係ない偉いさんの懐にも入るじゃねーか。 世の中そんなもんなんだよ! さて、組織もデカくなり表向きはまるで株式会社みてーだ。

        • 異世界転生したけどネーミングセンス無さすぎて萎えた

          ドカン!! 僕は、交差点の真ん中で揺れる青空を見ていた。 すべてがスローモーションだった。 胸の中に熱いなにかが膨れ上がり、頭が加熱した。 一瞬、大型トラックの運転席が見えた。 僕はトラックに跳ねられた。飛び散る血と、おかしな方向に曲がった足が見えた。 多分助からないだろう、、、、 だんだんと暗くなった、、、 暗く寒い闇に、落ちていった。 暗い、、、、暗い、、、、、、 無音無光の世界がしばらく続くと、微かに声が聞こえてきた。 「・・・様」 「・・・・ル様

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        敵兵に銃口を向けなかった少年兵の話

          空に続く階段

          学生時代に思いついた。初めてのショート小説のリメイクです。 . . . 16歳高校生男子 自分は今、学校の屋上の端に立っている。 今まさに飛び降り自殺をしようとしているところだ。 学校の成績は悪くなかった。 いじめられてる訳でもなかった。 ただ孤独だった。 自分には友達と呼べる友達もいない。 自分が死んだって悲しむヤツなんかいない。 この先もずっとずっと孤独な日常を過ごすなんて耐えられない。 そんな人生に嫌気がさして、、、、ただそれだけで死のうと思った。

          空に続く階段

          真冬の東京。スケボーでホームレスにホッカイロを配り回っていた話

          20代、私は都内の赤坂にあるIT企業で働いていた。 ITバブルも弾け10年近く、当時、IT企業での従業員はIT土方とも呼ばれ、キツい、給料安い、帰れないの3Kが当たり前だった。 朝は遅めの出勤とはいえ仕事が終わるのは大体いつも22時は回る。 終電、徹夜もよくあることだった。 常に座り仕事だし、平日は遊ぶ時間などまったくなく家に帰って寝るだけの毎日。 ストレスと不規則な生活で顔色も悪くなり元々運動好きの私もお腹周りが気になりだした。 そんな中、少しでもストレス解

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          潰れない大人のおもちゃ屋の秘密

          ワイの地元には子供の頃から、ボロボロのトタン作りの「大人のおもちゃ屋」があった。 それは見るからにボロく半分朽ちた廃墟のようだった。 しかし小学生の時、駅に向かうバスの中でそれを見て以来、そのデカデカと書かれた「大人のおもちゃ」という言葉に心躍り、ワイの中では夢のお店となっていた。 きっとラジコンやら最新ゲームやらエアガンなど、大人が楽しむ素晴らしい宝のアイテムの数々があるに違いない。 そう思っていたのだ。 そして時は立ちいつの間にか興味の薄れた20代中頃、小学

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