#オーバードーズ
ボクは愛に殺される①
【プロローグ】
……暗く、ただ暗く、虚しい時間が流れている。
どこだろう、ここは。
何もなくて、何も見えなくて、それに…
動けない。
圧迫感? まるで闇に一人、ぎゅうぎゅう詰めにされてるような。
怖い。恐い、こわいコワイこわい………
独りでここにずっといるなんて。苦しい。
──そっか。
これはきっと。
自分で自分の命を絶った『罰』なんだ──
ボクは愛に殺される⑥
【五章】
『いい音が録れたね!楽しかったみたいでよかった。』
その音に月も喜んでくれたし、チームのみんなも絶賛してくれた。
ボクも親友も録り音に満足している。
残りのお菓子を開封しながら、曲をさらに高める工夫を考える。
そうだ。心を揺さぶる音楽。
ボクが表現したい音を一番わかりやすく聴衆に届ける手段─つまり、ボクの生録音で録ろう、と発案した。
のちに発案はチーム内で大好評を博し、そのままコ